今日は朝から3時まで会議で、長い間テニスができていないのに、今日もできないかとしょぼくれていました。
3時に会議が終わり、作らなくてはいけない資料などが沢山あったのですが、暗くなる前に壁打ちで良いからと思ってテニスクラブへ行きました。
するとなんと坂井利郎さんが見えたので、走って行ってお願いしました。
「ちょっと前に肉離れを起こしちゃって、あまり動けないんだよ」と、逃げようとされるので、「私、一緒懸命利郎さんのいるところに打ちますから、ぜひお願いします」と食い下がり、遂に打って頂けることになりました。
「後ろの桜に利郎さんが映えて、美しい光景です!」と大先輩なのでゴマをすったら、「そちら側は桜はないけど直子という桜がいるからな」と、歯の浮いたようなお世辞で返して下さいました。
何と言っても「坂井・神和住時代」という日本テニス界の一時代を築いた偉大な先輩です。打って頂いていて、嬉しくて。
クロスコートやボレストなど、すごく良い練習ができました。
クラブハウスに帰ったら、他のメンバーさん達に「坂井くんと直子ちゃんのところだけ、全く風が吹いていないように見えるねって言ってたんだよ」と褒められました。ルンルン。
実は今日はすごい強風が舞っていて、「利郎さんのいるところに打ちますから」はどうなっちゃったの?と自分を叱りながら、私はコートのいろいろな場所へ打ち、「肉離れを起こしちゃって、あまり動けないんだよ。」はどうなっちゃったの?というぐらい利郎さんは走り回ってくれました。
とてもとても楽しい練習でした。
コートからの帰りにもういろいろなところから電話が入って、自転車を止めてはメモしたり、「もう少しで書類のあるところに着くので、すぐ電話を返します」みたいな忙しさでした。
でもなかなか良い練習ができたので、どんなに大変な仕事が来てもヘッチャラです。
私は本当にテニスに助けられています。
テニスに感謝。佐藤直子