ランニングを終えて家のマンションの中庭で縄跳びをしていたら、自転車に乗って遊んでいた小さな兄弟2人が自転車にまたがったままじっと私の縄跳びを見ているではありませんか。
そのうちどこかへ行くだろうと思ったのに、ずっとみていました。
仕方ないので「縄跳びできできる?」と話しかけたら、小さな子の方は何かモゴモゴ。お兄さんの方は「僕ね、二重飛び2回できるよ。」と生意気言うのです。
「おばさんね、(本当は『お姉さんね』と言いたかったのですが遠慮しました。)前は平気で50回出来たのに、一昨日やってみたら2、3回しか出来なかったの。やってみるから見ていてくれる?」というと、「いいよ。」。
で、やってみたら、なんと12回も出来たのです!
スポーツ選手にとって、見られるということは重要なことなのですね。
段々若返っている私。
「すごい?」と小さな兄弟に聞くと2人で声を揃えて「すごい。」と言ってくれました。
するとチビの方が(こういう言い方は良くないですね。)小さな方の男の子が「僕ね、そこの橋の上を通れるよ。」というので、ここは驚いてあげないといけないと思って「えっ?あの水の上の橋?」と大袈裟に驚くと「うん。」とドヤ顔。「見たい?」と言われて仕方なく「見たい!」と言ったら、直ぐそこの小さな橋なのにそこに自転車で行くまでが遠ーくから回って来るものだから私はずっとぼーっと待っていなくてはなりませんでした。お兄さんの方は勝手に何処かへ行き、私まで居なくなると彼はがっかりするだろうなと思ってちゃんと付き合いました。
「危ないよ。気をつけてよ。」と、やっと遠くから回ってきた小さな自転車に乗った男の子を励まし、見届けました。
そして、少し汗が冷えてしまった体でそそくさと家に帰りました。佐藤直子