この東京国際大学の鉄棒を見るたびに思い出すことがあります。
私が、誰も見ていない時に、今も逆上がりができるかしらと、やってみたことがあるのです。
当然ながら子供の頃は、大得意でした。
が、出来なかったのです。
悔しくて何回もやってみましたが、足が持ち上がりませんでした。
それを、テニス部の部員にぼやいたら、「僕が足を持ち上げます。そうしたら出来ますよ。」と言ってくれて、テニス部練が終わった後、他の部員がいない時に、足を持ち上げてもらってやっと出来ました。
その彼のことを、この鉄棒を見るたびに思い出します。
「僕が卒業するまでに、きっと逆上がりができるようになりますよ。」と励ましてくれましたが、それ以来練習していません。佐藤直子