これが最後になるのではないかと私は毎回思い、今日も長瀬くんに母のボレーを撮って貰いました。
「もしかしたらお母さんの方が僕らよりも長生きになるかもしれませんよ。」
と長瀬君が言って笑いました。
テニスクラブへ行って友達と会って話をすることが母の健康の源です。
しかしながら、今日も母はボールで缶を倒しました。
大したものです。
学生がボレーで缶をすぐ当てて倒せるかというと、なかなか上手くいくものではありません。
笑ってしまうのは、私がオーストラリアへ行っていた間、義理の姉のクーミンに母上にボレーをやらせてあげてねと言っていたのですが、クーミンが「それがノンナの良いところにボールを打とうと思うのに、高すぎたり、遠くすぎたりして、なかなかラケットに当たらないの。」というのです。
それを想像すると可笑しくて、私は45度の暑さのオーストラリアで時々思い出し笑いをしていました。佐藤直子





