全てが終わって、ずぶ濡れになったのでクイックシャワーを浴びてから、何人かの残っていた方々がお昼を食べるなら一緒に行きましょうと言ってくださり、予約までしてくださったので一緒にランチに行きました。
そして、私たちの電車が七尾駅発14時3分だったので、それに間に合うように七尾駅に行き、一緒にランチした方々も見送りに来てくださいました。
「ありがとうございました。さようなら」と言って、七尾線の改札に行ったら、駅員さんが「七尾線は豪雨のため不通です。」と言うではありませんか。
いやぁー、焦りましたね。
そしてなんと、藤元さんが金沢まで送ってくださったのです。
なんとお優しい。
その車の中で、ヒジリン(樗木聖ぷろ)が、レッスン参加者の1人から聞いた話をしてくれました。
昨日からブルーのラケットバッグが欲しいとずっとおっしゃっていたのです。何かじゃんけんがうまくいかなくて結局もらえなかったみたいなのですが。
その方は輪島市の方で、お家が全部焼けてしまったのです。
火事の中、通帳と印鑑を取りに家に戻った時に、タンスの上に置いてあったブルーのラケットバッグが目に入っだけれども、「こんな時にラケットバッグじゃないわよね。」と思って、そのまま印鑑と通帳だけ持って外に走り出たそうです。
そして、全部焼けてしまった。
その残されたラケットバッグ、そしてその中にあったテニスラケットのことを想像すると、私もとても悲しくなります。
しかし、そんな大変な心境の中でも頑張ってテニスをしてくださっていること、私は心の底から嬉しいです。
昨日は「負けてなるか!」とひっちゃきになって、その方に負けないようにダブルスを頑張ったことを反省しました。
が、またやっても、絶対負けないぞ!(笑)
藤元さんのおかげで、今無事15時58分金沢駅発のかがやきに乗ってヒジリンと帰っています。
ありがとうございました。
それから、被災されながらもテニスを続けてくださっている皆様、昨日,今日、懇親テニス会、レッスン会に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。佐藤直子