全仏オープン 決勝
R・ナダル C・ルード
6-3、6-3、6-0
ナダルの目には涙があった
ここまで来るまで
決して楽な戦いではなかった
色々な思いが
こみ上げてくる
3月中旬には肋骨の疲労骨折
その為にモンテカルロと
バルセロナの欠場を
余儀なくされた
マドリードでアルカラスに破れ
ローマの3回戦では足を痛め
前哨戦では無敗のまま
ローランギャロスに乗り込んできた
主治医を帯同させて
ナダルの挑戦が始まった
大会最終日
いよいよクライマックス
決勝の日を迎えた
2005年の初優勝から
17年の年月を経て
ナダルはその舞台に立っていた
決勝の相手はノルウェーのキャスパー・ルード
23歳、8位、183㎝
クレーコートを最も得意としている
試合前はドキドキが止まらなかった
パリは午後3時すぎ~
開閉式の屋根は開いていた
ナダルが登場してから
試合が始まって
試合が終わるまで
ナダルは一切
手を緩める事はない
どんなにスコアに差が出ても
ナダルは終始、攻め続けた
ナダルはルードにプレーさせなかった
ルードの抵抗はナダルには届かなかった
ルードらしさは消えていた
ナダルは攻める気持ちを忘れなかった
ルードがナダルのバック側を
狙ってくることは分かっていた
ナダルのバックハンドのクロスも
ダウンザラインも質が高かった
それに加えてフォアハンドの逆襲もある
ルードからしたら
1ポイントが遠い
ナダルは水を得た魚のように
ポイントを積み重ねていった
そしてその瞬間が訪れた
第3セット、第6ゲーム
ルードが1ゲームも獲れずに
ナダルのチャンピオンシップポイント
バックハンドのダウンザラインを決めた~
ナダルは両手で顔を覆い
優勝の味を噛みしめた
嬉しくて嬉しくて
涙で画面が見えなくなった
嬉し涙のあとは
幸せな気持ちが訪れた
様々な思いがこみ上げてきた
ケガに苦しみ泣いた夜のこと
まともにテニスさえ出来なかったあの日
思えばナダルに一目惚れした
あのときから
これまでの思い出が蘇る
大袈裟じゃなくて
ナダルは私の活力に
必要なひと
ナダルを応援できる喜び
ナダルは優勝カップを
空高く掲げた
2年ぶりにナダルの元へ帰って来た
14度目の優勝
グランドスラム22回目の優勝
ナダル、本当に本当に
おめでとう
そして感動をありがとう
もうこんな時間
眠いはずなのに
眠れないことも知っている
こんな日が来ること
こんな幸せなこと
いつまでも続いて欲しい
そう願って止まない
ラファエル・ナダル
君が1秒でも1日でも
長く現役でプレーできます様に・・・
私の人生に
ナダルは必要不可欠なひとだから。
君を思いながら
ナダルを想いながら
過ごす日々は
私にとってはかけがえのないもの。
最後にもう一度
「おめでとう、ナダル。」
VAMOS!! RAFA!!