8月9日(日)、アメリカ、ワシントンDCで行われているシティー・オープンに錦織圭が優勝した。
この優勝は錦織にとって10勝目、今シーズンはメンフィス、バルセロナに続き3勝目だ。
10日発表のATP世界ランキングで自己最高位タイの4位にカンバックした。
1969年から始まり、47年の歴史を誇るこの大会。過去の優勝者はローズウォール、アッシュ、コナーズ、アガシ、チャンなどがいる。優勝者リスト
錦織圭は日本男子としては大会初優勝を遂げた。
決勝で戦うイズナーには今年3月のマイアミオープン準々決勝で敗れている。準決勝のチリッチ戦に続き、4-6,6-4,6-4の逆転勝ちでリベンジに成功した。
「(ランキングから見れば優勝して当然だが)勝ててうれしい。最高の1週間だった」。と錦織。
優勝の余韻を味わっている暇はない、すぐモントリオールに移動、10日からのカナダ・オープンに出場する。
錦織は第4にシードされ、12日(水)スペインのアンドゥハル(48位)と対戦する。
準々決勝ではナダルと対戦になるタフはドローそしてスケデュールだ。
カナダ・オープン・ドロー
オーダー・オブ・プレー
錦織圭決勝詳細
〇2)錦織圭 4-6 6-4 6-4 ●8)J.Isner(USA)
イズナーは2メートル8センチの大男だ。
先週のアトランタに優勝、今週も好調を維持、昨日の準決勝では3つのマッチポイントを逃れて勝利、決勝に進出してきている。
今年のマイアミ準々決勝で錦織をサーブを生かしたパワープレーを駆使し、6-4,6-3で破っている。
第1セット、2-2、イズナーのサーブ、
30-40から錦織は2度のブレーク・チャンスを握ったが、イズナーキープ。
4-5、錦織のサーブ、
ドロップ・ショット後のクロスパスが僅かにワイド、
攻められ15-30、
セカンド・サーブをフォアに回り込まれ、15-40とセットポイントを掴まれる。
フォアにきたファースト・サーブをストレートに決められ、
第1セットを落とす。
第2セット
13回目のラリー、イズナーのボールはロング30-40。
リターンを沈め、2度目のブレーク・ポイント、
フォアの逆クロスがワイド、第2セットの最初のゲームをブレークした。
第2ゲームはラブでキープ、2-0だ。
イズナー、40-0から2ポイント取り返すが、イズナーがキープ。
メディカル・タイムアウトを取り肩のマッサージを受けるイズナー
得意なダウン・ザ・ラインはワイド、0-30とピンチになるが、
しっかりとキープする。3-1。
5-4、サービング・フォ・ザ・セット、
30-0からダブルフォルト、
バックのクロスをアウト、30-30
10回のラリーを制し、40-30とセットポイント
セカンド・サーブを叩かれ、デュース、
ボレーで決め、2度目のセットポイント、
途中イズナーのボールはロング臭かったがプレーを続行、
ラリー戦を制し、第2セットを取る。
ファイナル・セット
イズナーの初めてのダブルフォルトで始まる、
が、サービス・エースを決められキープされる。
1-1、イズナーのサーブ、
攻められながらも、ダウン・ザ・ラインを決めて0-15、
フォアのクロスを決め、15-40とブレーク・チャンスを握る。
フレームにあてながらもTへきたサーブを返す、そのボールはフライになり深く返る。
それをグランド・スマッシュするイズナー、それも返す錦織、
短めに返ってきたボールをイズナーなフォアの強打、
なんとそのボールはネット、錦織がしぶといプレーで先にブレークした!(錦織2-1)
ラブでキープ、3-1!
強打でエースを狙うのではなく、スピンサーブにする、
するとイズナーはタイミングがずれてしまうのか?ミスを犯す。
錦織はエアーKを決めるなど4-2とする。
錦織、ラブでキープ、5-3、あと1ゲームでツアー10勝だ!
5-4、サービング・フォ・ザ・マッチ、
スマッシュを決め、15-0、
ダウン・ザ・ラインがオンライン、30-0、
イズナーのダウン・ザ・ラインはワイド、40-0!
マッチポイントはラリー戦から9回目、前に出てバックボレーをオープンに決めた!
ランキング的には優勝して当然と自分に厳しいことを言う錦織だが、それを当然のように成し遂げてしまう錦織圭は凄い!
今週の錦織圭出場の大会データー
大会正式名:citi open®
ATPツアー500:ATPワシントンDC
賞金総額:$1,753,020(約2億円)
優勝賞金:$343,000(約4千万円)
1回戦出場者:$5,770(約70万円)
決勝進出の錦織、$154,620(約1千600万円確保)
4強の錦織、$73,240(約900万円は確保)
大会会場:Rock Creek Park Tennis Center
期間:08/03 – 08/09/2015
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
現地時刻(時差-13時間)
<<決勝>>
〇2)錦織圭 46 64 64 ●8)J.Isner(USA)
<<準決勝>>
〇8)J.Isner(USA) 63 36 76(9) ●S.Johnson(USA)
〇2)錦織圭 36 61 64 ●3)M.Cilic(CRO)
<<準々決勝>>
〇8)J.Isner(USA) 63 57 63 ●R.Berankis(LTU)
〇S.Johnson(USA) 76(5) 61 ●15)J.Sock(USA)
〇3)M.Cilic(CRO) 75 76(3) ●A.Zverev(GER)
〇2)錦織圭 64 64 ●S.Groth(AUS)
<<3回戦>>
〇R.Berankis(LTU) 75 64 ●T.Gabashvili(RUS)
〇8)J.Isner(USA) 64 76(6) ●12)V.Pospisil(CAN)
〇15)J.Sock(USA) 67(4) 76(5) 64 ●4)R.Gasquet(FRA)
〇S.Johnson(USA) 63 16 63 ●6)G.Dimitrov(BUL)
〇A.Zverev(GER) 26 62 64 ●A.Dolgopolov(UKR)
〇3)M.Cilic(CRO) 76(2) 76(3) ●13)S.Querrey(USA)
〇S.Groth(AUS) 63 64 ●7)F.Lopez(ESP)
〇2)錦織圭 64 64 ●16)L.MAYER(ARG)
<<2回戦>>
〇2)錦織圭 67(8) 61 64 ●Duckworth(AUS)
〇T.Gabashvili(RUS) 64 46 76(4) ●1)A.Murray (GBR)
〇13)S.Querrey(USA) 63 57 64 ●添田豪
<<1回戦>>
〇添田豪 62 61 ●Q)D.King(BAR)
〇A.Zverev(GER) 76(1) 63 ●Q)西岡良仁
本戦ドローPDF版
本戦ドローネット版
19歳西岡良仁強敵ジネプリー、ドディック破り予選突破!
予選ドロー
錦織圭この大会後は
10日からカナダ、
17日からシンシナティーと3週連続で続き、1週間空いて、
8月31日からは今年最後のグランドスラム大会、USオープンだ。
写真 佐藤ひろし/TennisJapan