8月14日(金)、カナダのモントリオールで行われている、カナダ・オープン準々決勝で錦織圭がナダルを6-2,6-4で破り4強になった。
錦織はグランドスラム大会14回の優勝をしているナダルに対しては2008年の初対戦以来7連敗をしていたが、遂に勝った。
これで、ジョコビッチ、フェデラー、マレー、ナダルのビッグ4全員に勝ったことになった。
7月1日、左腿ふくらはぎの怪我でウィンブルドン2回戦を棄権、7月15日からカルフォルニアでマイケル・チャンコーチの元、厳しい練習を始める。
復帰戦は8月3日から始まったワシントンDC大会。9日に優勝。
休む間もなく、8月10日からのカナダ・オープンに出場。
錦織の初戦は12日(水)から始まり、それから毎日試合が続き3試合目の準々決勝で遂にナダルを破る。
第1セットは第2ゲームでブレーク・ポイントを握られるが、そこをキープすると一気に5ゲームを連取5-1。
第2セットも同じように0-1から4ゲームを連取。
開き直ったナダルのプレーと錦織は初勝利を意識したか?
反撃されバタバタしたが、最後は鉄壁の守備を誇るナダルを崩し、見事ストレートで勝利した。
<<寄せつけぬ強さで圧勝!準々決勝詳細>>
〇4)錦織圭 6-2 6-4 ●7)R.ナダル
ナダルのサービスキープで始まる。
錦織のサーブ、30-15、
錦織はナダルを振り回しフォアサイドへ振る、
ナダルは振られながらもランニング・フォアで綺麗にダウン・ザ・ラインを決めた。
錦織も攻めていたが、ナダルらしい切り替えしだ。30-30。
フォアをロングにしてしまい、30-40とブレーク・ポイントを握られた。
攻め急ぐことなく落ち着いたプレー、
ナダルを振り、最後はバックのダウン・ザ・ラインを決めてキープする。(1-1)
錦織はナダルの強烈なフォアにボールを集めているようだ。
バックにきたファースト・サーブをナダルのフォアに、
リターンから先にしかけ、30-40とブレーク・チャンスを握る。
フォアにきたファースト・サーブを合わせ、先にコースを変える、
最後はフォアをダウン・ザ・ラインに打つ、ナダルは必死に追うがラケットにあてるのがやっと。
先に錦織がブレークに成功する。
ダブルフォルトもからみ0-30となり心配するが、キープ、3-1。
第5ゲームも15回のラリー戦を制し、またブレーク、4-1。
30-0からドロップ・ショットを試みようとしたらバウンスが変わり、なんとラケットの下に当たるフレームショットをする。
こんな愛嬌あるプレーもあったがそのポイントを落としただけでキープ、5-1。
一方的なスコアーに驚く観客、ナダルに頑張れ!の拍手を送る。
ナダルがサーブをキープすると大きな拍手が!
5-2、サービング・フォ・ザ・セット、
フォアに切れていく修造サーブ(ナダルにとってはバックの深くに)サービス・エースを決め、15-0、
深いところへの重いサーブで30-0、
40-15のセットポイントは短く戻ってきたリターンをフォアのクロスで決めた。
35分で第1セットを難無く取る。
強い!
第2セット
ナダルが最初のサーブをキープすると大きな拍手!
ラリー戦、ナダルのフォアと錦織のバックのラリー戦、
錦織はもっと角度をつけたバックでストロークエースを決める。
30-40とブレーク・チャンスを掴む、
ナダルはここでなんとダブルフォルト!
錦織がまた先にブレーク、2-1とする。
ストロークの凄いナダルを完全に圧倒している。
ナダルのサーブ、1-3、15-15の場面、
ラリー戦、13回目のナダルのフォアのクロスは「アウト!」とコールされる。
チャレンジで失敗しているナダルはやや間をおき、ためらいながらもチャレンジをする。
スローモションは僅かにラインにかかっている。
「チャレンジするのに、時間がかかり過ぎる。」と錦織が主審に抗議。
錦織がこんな場面で抗議するのは珍しい。大事なポイントだったからだろう。
一方、ナダルはアウトのコールがなければ、錦織が打ち損なったのでポイントを取っていた事になる大事な場面なので、
「こんな大事な時はしっかり見て欲しい」と主審に抗議する。
お互いの気持ちがぶつかり合う、バトルがあった。(プロレスなら乱闘になっていただろう)
ちょっと嫌な空気が流れるが、やり直しのポイント、錦織はフォアでリターン・エースを決めた。
精神的にも強い錦織!
30-40のブレーク・ポイント、
Tへきたサーブをフォアでナダルのフォアへ、
ナダルは一歩も動けない。このセット2度目のブレーク!(4-1)
4-1、錦織のサーブ、
リターン・エース、ドロップ・ショットも返されボレーで決められるなど、
ナダルの反撃を食らい、初めてサーブを落とす。
さすがナダル、そう簡単には終わらない、錦織の攻撃コースも読み始める。
錦織も初のナダルに対しての勝利を意識し始めたのか?手こずり始める。
が、しっかりとキープ、5-3とする。
5-4、サービング・フォ・ザ・マッチ、
フォアを決めて30-15
リターンをミス40-15
ファースト・サーブはロング、
セカンド・サーブはネット!ダブルフォルトだ!(40-30)
ファースト・サーブはフォルト
セカンド・サーブはTへ、
短くなってきたナダルのリターンをフォアでクロスに決めてとうとうナダルを破った!
強い!
錦織圭出場の大会データー
大会正式名:Coupe Rogers
ATP カテゴリー 1000:ATP Tour Masters 1000カナダ・オープン
賞金総額:$4,178,500(約5億円)
優勝賞金:$685,200(約8千万円)
1回戦出場者:$12,710(約130万円)
4強の錦織は:$169,100(約2千万円確定)
大会会場:Uniprix Stadium
期間:08/10-08/16/2015
オーダー・オブ・プレー
現地時刻(時差-13時間)
ライブスコア
<<準決勝>>
1)N.Djokovic(SRB) vs J.Chardy(FRA)
4)錦織圭 vs 2)A.Murray(GBR)
<<準々決勝>>
〇1)N.Djokovic(SRB) 57 76(7) 61 ●Q)E.Gulbis(LAT)
〇J.Chardy(FRA) 67(9) 76(13) 76(4) ●16)J.Isner(USA)
〇4)錦織圭 62 64 ●7)R.Nadal(ESP)
〇2)A.Murray(GBR) 64 64 ●10)J.Tsonga(FRA)
<<3回戦>>
〇1)N.Djokovic(SRB) 62 61 ●J.Sock(USA)
〇Q)E.Gulbis(LAT) 64 64 ●Q)D.Young(USA)
〇16)J.Isner(USA) 75 63 ●N.Kyrgios(AUS)
〇J.Chardy(FRA) 46 76(1) 64 ●I.Karlovic(CRO)
〇7)R.Nadal(ESP) 63 63 ●Q)M.Youzhny(RUS)
〇4)錦織圭 64 64 ●D.Goffin(BEL)
〇10)J.Tsonga(FRA) 76(7) 63 ●B.Tomic(AUS)
〇2)A.Murray(GBR) 63 62 ●G.Muller(LUX)
第3シードワウリンカ敗れる
<<2回戦>>
〇4)錦織圭 63 63 ●P.ANDUJAR(ESP)
〇N.Kyrgios(AUS) 67(8) 63 40ret. ●3)S.Wawrinka(SUI)
ドローPDF版
ドローネット版
錦織圭この大会後、
17日からシンシナティーに出場、1週間空いて、
8月31日からは今年最後のグランドスラム大会、USオープンだ。