11月19日(木)2015年男子ツアー最終戦、ATPツアー・ファイナル。
錦織圭のラウンドロビン最終戦が行われ、錦織は、ロジャー・フェデラー(スイス)に5-7,6-4,4-6で敗れ、2年連続の準決勝進出はならなかった。
しかし超満員の晴れ舞台でグランドスラム大会17勝を誇るフェデラーを相手に互角の勝負、自分を出し切ったテニスを見せてくれた。
観客とTVを通じて世界中のテニスファンに勝負の面白さと錦織圭のテニスを堪能させたことだろう。
「大事な時に、サーブを簡単にキープさせてもらえなくなり、徐々に追い込まれた」。
フェデラーとの違いは?と聞かれ
そこでの「数ポイント、悔やむ選択、余裕の差」と答えていたが、いつかは超えることができる手応えを掴んでいるようだった。
勝負の面白さを満喫させてくれた試合だった。
流が変わる。
勝負のあやはいくつもあった。
競り合った第1セットを落とし、第2セットも1-4となり、30-0から30-30に追いつかれた時は勝負が決まった!と全ての人は思っただろう。
ファイナル・セットも1-4となり、そこから4-4とするなどドキドキの連続だった。
錦織圭さん
1年間お疲れ様でした。
皆、ワクワクしながら観戦していました。
最高のショー、
ドキドキする勝負が原点のプロテニスを見ることができました。
体も良く動いていたし、安心しました。
来季が楽しみです。
これからも楽しい錦織圭のテニス見せてくれ!
<<錦織圭らしいテニスができたフェデラー戦詳細>>
●錦織圭 5-7 6-4 4-6 〇フェデラー
第1セットは先にサーブを落とし、1-3となったが、
2つブレーク・バック4-3とする。
しかし続くサービスゲームを40-30から落とし、4-4。
5-6からのサーブも40-30からブレークされてしまった。
そんな展開から第2セットも1-4と追い込まれた時は勝負は決まった!と全ての人は思っただろう。
しかし錦織は「内容を思い出せないほど集中していた」。と言う。
今年後半はUSオープンでのマッチポイントを握りながらの逆転負けなど錦織らしからぬテニスが続き、思い通りのプレーがなかなかできていなかったが、
コートカバーと、ここに打つのか?とうならせる展開の素晴らしいテニスを展開する。
なんとここから5ゲーム連取で第2セットを取り返した。
ファイナル・セット
第3ゲーム、フェデラーのサーブで0-40と錦織が大チャンスを掴む。
しかしフェデラーが5ポイント連取でキープする。
錦織サーブの続のゲーム、40-30とゲームポイントがあるが、
15回、バックのダウン・ザ・ラインをネットでデュースに。
9回振られるがバックのダウン・ザ・ラインを決め2度目のゲームポイントを掴むがデュース。
2度目のデュース、フォアをネットでブレーク・ポイントを握られる。
ここでフェデラーは勝負をかけセカンド・サーブを叩き、ブレークする。(錦織、1-3)
フェデラーのサーブ、15-30からバックのダウン・ザ・ラインリターン・エースを決め30-30とするが、
フェデラーがキープ、(錦織1-4)
フェデラー4-2の第7ゲーム、
フォアのダウン・ザ・ラインパスを決め、錦織が30-40とブレーク・チャンスを掴む。
2度目のデュース、
フェデラーがここでダブルフォルト、錦織がブレークし3-4とする。
第8ゲーム、バックのバランスボレーで30-0
ラブでキープ、4-4とする。
1-4から挽回した第2セットと同じ状況だ!
期待がかかったが、フェデラーはバックへのサービス・エース、ラブでキープ。(フェデラーから5-4)
錦織サーブの第10ゲーム、
21回のラリーは錦織がロングに、15-15。
バックのパスを決められ15-30、
40-30とするが、ダブルフォルト!
デュース、
フォアをロングでマッチポイントを握られた!
逆をつかれたスマッシュを決められ2時間10分の激戦の末に敗れてしまった。
「自分らしいテニスを取り戻せた」。と錦織、最後まで気迫のこもったプレーを見せていた。
錦織、翌日の20日には、ロンドンを発ち日本に帰国、28日には有明でドリーム・テニス、
12月2日から4日は日本チーム「JAPAN WARRIORS」の一員としてインターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(通称IPTL)に初参戦する。
ATPツアー・ファイナル
試合スケデュール&結果
会場:O2 アリーナ
<<スタン・スミス・グループ>>
1 ジョコビッチ 2-1
3 フェデラー 3-0
6 ベルディヒ 0-3
8 錦織圭 1-2
<<イリー・ナスターゼ・グループ>>
2 マレー 1-1
4 ワウリンカ 1-1
5 ナダル 2-0
7 フェレール 0-2
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(記事&写真 塚越亘 by Wataru Tsukagoshi CanonEos7D)