3月4日(金)、テニスの国別対抗戦、デビスカップ。
ワールドグループ1回戦日本対英国がイギリスのバーミンガムで行われた。
第一試合でダニエル太郎が英国ナンバーワンのアンディ・マリーにストレートで完敗。
錦織圭は第二試合に出場、ダニエル・エバンズをストレートで下し、日本のエースの貫禄を示した。
「最初は緊張したけれど、全体的にいいプレーができた」
「第3セット、集中力が欠け、エバンズに流れを行かせてしまったのは反省」と錦織。
ワールドグループ1回戦日本対英国
〇錦織圭 6-3 7-5 7-6(3) ●Daniel Evans
錦織にとってエバンスには2013年の全米オープン1回戦でまさかの敗退を食らった相手。
当時、世界ランキング12位の錦織、シードされ、トップ10入りを目指していた錦織にとっては、予選上がりの選手に初戦で敗れたのは相当ショックだった。
しかし、この敗戦により、世界のトップになるために、真剣にコーチを探すようになり、マイケル・チャンに頼むようになった。
第1セット
前に出てくるエバンスに対してナイスリターンを連発
第5ゲームをブレーク。
しかし、続く錦織のゲーム、
左右に攻撃され、なんとブレーク・バックされてしまう。3-3。
ところが、エバンス、なんと3本のダブルフォルト!
エバンスはキープできずに、錦織4-3。
エバンスのサーブで3-5、
錦織はフォアのドロップ・ショットを決め、30-40とセットポイントを掴む。
粘るエバンスは7回のデュースに持ち込む。
錦織はフォアのリターン・エースで6つ目のセットポイント!
このゲームだけで9分はかかっている。
錦織、ドロップ・ショットをフォアで返し、6-3で第1セットを取る。
第2セット
第7ゲーム、エバンスの積極的なプレーと錦織のミスが重なり、0-40とピンチに
錦織、そこを踏ん張りキープする。
バックのダウン・ザ・ラインを決め、15-40とセットポイント
エバンスはまたまた踏ん張る。
サーブ&ボレーでネットに着くが、ボレーをネット
なんとここでエバンスはダブルフォルト!
錦織が7-5で第2セットも取った。
第3セット
錦織は第2ゲームをブレーク、2-0!
3-0になるかと思われたが、地元エバンスは頑張る。
積極的なリターンからデュース後にブレーク・ポイントを握る。
錦織はグランド・スマッシュをネット、
ストロークをロングに、
エバンスは第3ゲームをブレーク・バックする。
第5ゲーム、
22回目のショット、ドロップ・ショットをエバンスは決める
ブレーク・ポイントだ!
前に出てきた錦織の足元にリターンを沈め、なんとエバンスがブレーク
イギリスが初めて3-2とリードする。
錦織はしぶとくプレー、踏ん張りブレーク・バックに成功する3-3。
これで錦織ペースと思われたが、しかし、また0-40!
15-40からフォアクロスの打ち合い、エバンスは早めのタイミングで打つことにより、逆をついたような形でまたブレークした。
(イギリスが4-3とリードする)
エバンスは、キープし、5-3とするチャンスが何度もあったが、錦織がブレークした、4-4!
5-6、エバンスのサーブ、30-30
バックで振り、30-40と錦織はマッチポイントを握るが、
エバンスはどうにかキープする。6-6
敵ながらあっぱれだ!
タイブレーク
4-3、セカンド・サーブでサービス・エース、5-3。
10回のラリーを制し、6-3とマッチポイント
エバンスのフォアのストレートはワイド、
錦織がエバンスの粘りにてこずるが貫禄勝ちを収めた。
ワールドグループ1回戦日本対英国
3月4日 シングルス
●ダニエル太郎 16 36 16 Andy Murray
〇錦織圭 63 75 76(3) ●Daniel Evans
3月5日14:00ダブルス
内山靖崇/西岡良仁 vs J.Murray/D.Inglot
3月6日13:00シングルス
錦織圭 vs Andy Murray
ダニエル太郎 vs Daniel Evans
2016デ杯ワールドグループ1回戦
1)英国 1-1 日本
7)セルビア 1-1 カザフスタン
4)スイス 0-2 イタリア
6)アルゼンチ 2-0 ポーランド
5)フランス 2-0 カナダ
3)チェコ 1-1 ドイツ
8)オーストラリア 1-1 アメリカ
2)ベルギー 1-1 クロアチア
2016年デ杯ドロー
2015年、日本は残留戦でコロンビアと戦い最終日、錦織圭、ダニエル太郎の活躍で3-2で勝利、ワールドグループ残留を決めた。
錦織圭ダニエル太郎の活躍でデ杯残留決めた!
(記事塚越亘 photo H.Sato/TennisJapan)