10月28(金)、2016スイス室内
錦織圭がデルポトロを7-5,6-4のストレートで破り準決勝に進出した。
対戦成績は錦織の4連敗。しかもまだセットも取ることができていない。
最初の対戦は2008年、錦織がグランドスラム大会で初の1回戦勝利をあげたUSオープン、
初勝利をあげると世界4位のフェレールをやぶり日本人プレーヤーとして71年ぶりにUSオープンで16強になった時の4回戦だ。
直近では2012年のロンドン・オリンピック準々決勝。
その宿敵に遂に勝った。
錦織は「デルポトロに勝ったことがなかったので、すごくうれしい。
いいテニスができた」。
初勝利後のTVインタビューはここ
第1セット、
長いラリー、デュースにもつれるゲームが続く。
第7ゲームで錦織に5度のブレーク・チャンスがあったが、我慢比べ、
第11ゲームを錦織が先にブレーク、7-5でセットを取る。
第2セット、
連戦の疲れも出たか?デルポトロのスピードが落ちる。
錦織が第3ゲームで早々にブレーク。
しかしデルポトロも何度もブレーク・バックのチャンスをつくる。
錦織がしのぎ切り勝った。
<錦織圭デルポトロを破った準々決勝詳細>
〇3)錦織圭 7-5 6-4 ●W)DEL POTRO(ARG)
4年ぶりの対戦
両者お互いに様子を見ている。
12回目のショット、錦織がバックのダウン・ザ・ラインを決めた。
2ポイント目、デルポトロはフォアの逆クロスで取かえす。
サービス・エース連続。
16回目に錦織はドロップ・ショットをするが、ネット、
オープニング・ゲームはデルポトロが取る。
積極的なネットプレー、パスを決めてデルポトロが30-40とブレーク・ポイントを握る
2度のブレーク・ポイントを逃れる錦織。
20回のラリー戦を制しキープの錦織。1-1
3-3、デルポトロのサービスゲーム、
エアーKを決め30-30
そのエアーKに驚くスイスの観客
ダブルフォルト、30-40と錦織にブレーク・チャンスが
2度目のデュース、
セカンド・サーブをつき、ネットのつき、ボレーそしてスマッシュでまたブレーク・チャンス、
25回目のラリー
3度目のブレーク・チャンス
5回目のデュース
5度目のブレーク・チャンス
6回のデュースでデルポトロがキープする。
このゲームだけで12分30秒かかった。
3-4、錦織のサーブ、
ダブルフォルトで30-40と錦織ピンチ
ダウン・ザ・ラインがオンラインでデュース、
錦織4-4とする。
5-5、デルポトロのサーブ、ダブルフォルトで始まる。
押され気味だったが、フォアのクロスを決め30-30
デルポトロのダブルフォルトで30-40とブレーク・チャンスがまた来た。
30-40、デルポトロはフォアのショート逆クロスをネット、錦織が遂にブレークに成功する。
6-5、錦織のサービング・フォ・ザ・セット、
ネットにつめ、ボレーを決め30-0
40-0のセットポイントはTへサービス・エース、
7-5で錦織が第1セットを取る。
1時間2分の激戦だった。
第2セット
0-40のチャンスだったが、デルポトロがキープ。
第3ゲームを錦織が先にブレーク、2-1とするが、
第4ゲーム、0-40、
第6ゲームも15-40と錦織はブレーク・ポイントを握られるピンチだった、
が両ゲームとも錦織はキープする。4-2
第8ゲームはラブでキープし5-3。
ストックホルムで優勝
連戦の疲れもある中、さすがUSオープンを獲ったことのあるデルポトロ
苦しい状況でもあきらめない。
普通のプレーヤーだったらガタガタガタガタをきていただろう。
デルポトロがサーブをキープした。(デルポトロ4-5)
5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ
Tへサービス・エースで40-15とマッチポイント
フォアの逆クロスから積極的にネットにつき、
逆をついたボレーを決め、初めてデルポトロに勝利した。
錦織は今年18大会に出場しているが、そのうち12大会以上で8強とコンスタントな力を出している。
錦織圭の地力で苦手な宿敵を破った。
大会データー:2016スイス室内
賞金総額:€2,151,985(約2億8千万円)ATP Tour500 SWISS INDOORS BASEL
優勝: €387,100(約4千万円)
準優勝:€181,800(約2千万円)
4強: €90,270(約1千万円)
8強: €45,135(約500万円)
2回戦:€22,870(約250万円)
1回戦:€12,035(約150万円)
32ドロー、ハード
10月24日(月)~30日(日)
会場:スイス室内
現地時刻(時差-7時間)
<<準決勝>>
4)M.CILIC(CRO) vs Q)M.ZVEREV(GER)
3)錦織圭 vs G.MULLER(LUX)
<<準々決勝>>
〇Q)M.ZVEREV(GER) 62 57 61 ●1)S.WAWRINKA(SUI)
〇4)M.CILIC(CRO) 63 63 ●GRANOLLERS(ESP)
〇3)錦織圭 75 64 ●W)DEL POTRO(ARG)
〇G.MULLER(LUX) 67(4) 64 76(3) ●F.DELBONIS(ARG)
<<2回戦>>
〇3)錦織圭 76(3) 62 ●P.LORENZI(ITA)
<<1回戦>>
〇3)錦織圭 75 61 ●D.LAJOVIC(SRB)
ドローPDF版
ドローnet版
錦織圭の今後の予定
10月31日 マスターズ・シリーズ・パリ大会
11月13日 ATPファイナル
(記事/塚越 亘 TennisJapan)