11月18日(金)、ロンドン。8人の最強のプレーヤー達による戦い、
ATPツアー・ファイナル。ラウンドロビン予選最終日。
錦織圭のラウンドロビンでの最終戦が行われ、錦織はチリッチに6-3、2-6、3-6で逆転負けを喫してしまった。
この敗戦で錦織は1勝2敗。
ワウリンカ、チリッチと勝ち負け数では同じになったが、セット獲得数の差で準決勝進出を決めた。
難しい試合だった。
第一試合でマレーがワウリンカに勝った時点で錦織圭の準決勝進出は決まっていたのだ。
例え1ゲームも取れず0-6,0-6で敗れたとしても。
本人は「この大会は(一試合勝つごとに200 ATP)ポイントもつくので、そんなに意識はしていなかった。」とは言うが。
第1セット
チリッチのサーブで試合開始。
ストロークで先に攻め、第3、第9ゲームをブレーク、6-3で取る。
ゲームに集中し、攻撃も冴えている。
錦織のストレート勝利か?と期待していたが。
第2セット
錦織の攻撃に慣れてきたのか?チリッチのプレーも粘っこくなる。
準決勝進出の望みはなくなったが、これに勝つとATPポイントが加わり、チリッチは生涯最高の6位で2016年を終えられる。
身長2メートル(メディアガイドには198cmと書いてあるが)の長身から放つ強力サーブも冴えてくる。
錦織の第3ゲームをブレーク、
第5ゲームではラブでブレークし、5-1と優位に進める。
ファイナル・セット
2-2まで競るが、30-0から4ポイント連続で失う。
3-5のサービスゲームも15で錦織は落とし、逆転負けを喫してしまった。
「グランドスラム大会に勝つ事とトップ5入りが目標」と言うチリッチ。
すでにUSオープンで錦織を破りグランドスラム大会には優勝している。
この6位入りがチリッチのモチベーションになっていたようだ。
チリッチの自己最高位は7位だったので、この試合に勝つ事は大きな意味があった。
錦織対ジョコビッチの準決勝は現地19日(日本時間20日、早朝午前5時)に始まる。
「敗戦が続くとメンタル的になかなか難しいが切り替えていく」
ジョコビッチと錦織の対戦成績は2勝10敗
現在9連敗中。
今年6度目の対戦。
リベンジに期待したい!!
ATPツアー・ファイナル
試合スケデュール&結果
会場:O2 アリーナ
<<マッケンロー・グループ>>
1 マレー 3-0 6-1
2 錦織圭 1-2 4-4
3 ワウリンカ 1-2 2-4
4 チリッチ 1-2 2-5
<<レンドル・グループ>>
1 ジョコビッチ 3-0 6-1
2 ラオニッチ 2-1 4-2
3 ティム 1-2 3-5
4 モンフィス 0-2 1-4
5 ゴフィン 0-1 0-2
ATPFinalドローPDF版
ATPFinalドロー
錦織、ATPファイナル後は、ロンドンを発ち日本に帰国、26日(土)は有明で日清食品・ドリーム・テニス、
12月2日から4日は日本チーム「JAPAN WARRIORS」の一員としてインターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(埼玉アリーナ)に参戦予定だ。
(記事&写真 塚越亘 by WataruTsukagoshi CanonEos7D)