スイス室内で、フェデラーがデルポトロを6-7 (5-7), 6-4, 6-3の逆転で破り、2年ぶり8度目の優勝を果たした。
ファーストセット、フェデラーは第10ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎えたがデルポトロにブレークバックを許すと、タイブレークの末にこのセットを落とす。セカンドセットもデルポトロに流れが傾きかける中、フェデラーが第9・第10ゲームを連取してセットカウント1-1に追いつく。
ファイナルセットは第1ゲームでいきなりブレークを許す苦しい展開からフェデラーが4ゲームを連取する猛攻で主導権を握ると、その後はリードを守り優勝を決めた。
今大会で最も話題となったのは、ゴファンとの準決勝でフェデラーが見せた、背面リターンだ。
『王者にかかれば、フォルトになったボールすら、お洒落にリターンできてしまうのか。母国のファンが感嘆のため息をついた』とネット上で話題になっている。
ゴファンが放った強烈なサーブは、センターに向かって行った。フェデラーもそれを追うようにフォアで構えたが、フットフォルトを取られた。ネットに触れて勢いが落ち方向も若干変わった為、フェデラーはやや通りすぎるような形になった。そこで、お洒落な“背面リターン”を披露したのだ。
しかも、ノールックできっちりと相手コートに返すという粋なトリックショットに実況も思わず笑ってしまい、その一部始終をATP公式中継サイトが公式ツイッターに動画付きで紹介。ファンから「エレガント!」などと声が上がり、一気に話題となっているのだ。
何が起きたのかわからず、静まり返った客席。しかし、リターンが相手コートに返ったのを見ると、一気にどよめき、中継していた実況もあまりの華麗さに笑うしかないといった様子で笑い声を上げてしまった。ただ、フェデラーは表情一つ変えることなく、次のプレーに切り替えていた。
ATP公式中継サイトの公式ツイッター動画↓
https://twitter.com/TennisTV/status/924298914244825090
ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。
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