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限界集落温泉 感想

高校生くらいの頃からだけど、変わったマイナー漫画を見つけてくるのが
上手い妹の影響で、いろんなマイナー漫画家や作品を知った冷凍溶脂

ブレイクする前の西原理恵子とか、ファミコン漫画の桜玉吉や鈴木みそ。

特に鈴木みそは「あんたっちゃぶる」をはじめゲーム漫画の枠にとどまらない
頭の良さを感じさせる皮肉の利いた、あるいは観察眼の鋭い作品があって
記憶に残っていた。

それから10年以上が過ぎ、たまたまアマゾンで、
「電子書籍のキンドルで成功した漫画家」ということで久々に彼の名前を観て、
興味があったので電子書籍も買ってみた。
あのホリエモンも絶賛していた、というようなことが
レビューのページに書かれていたが、そのことについての真偽は知らない。

しかし素直に、読み応えのある、ポップでテンポがいいが考えさせられる、
読んでいて頭を使う作品だった。
(実際、ページごとの情報量が結構多いので、適当に読み流す感じでは
読めなかった)

構成人口のうち老人が大半を占める「限界集落」、
そこにあるボロボロのつぶれた温泉宿冷凍溶脂

ホームレス化して集落にたどりついたゲームデザイナーくずれの
主人公が、ネットを駆使して宿の持ち主の若い親子を集客と
旅館再建の道へと導いていく。

読んでいて感じたのは、「美味しい」とか「居心地がいい」とか、
そういう形での充足だけでは人を動かすことができない時代に
入ってきている、ということか。

事実としてモノがあまり、欲しいものがないという若者が増え、
物欲的な充足ではなく、感覚的に「おもしれー!」と感じられることで
なければ動かないし、お金を使わない。

だからこそ、情報の送り手としても、「便利」「役立つ」ということ
だけでなしに、「おもしろい」と感じられるものを今後は出して
行く必要があるということなのだろうelyze減肥
こういう側面の思考は、今の自分自身では苦手としているものなので、
考えさせられた。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者biubiuplpl 15:41 | コメントをどうぞ