ミスターTです。
今回も、ガットの話をします。
現代のガットの主流として、ナイロンガット(シンセティックストリング)とポリエステルガット(ポリガット)があります。(他にもナチュラルガットがありますが、今回はナイロンガットとポリガットに絞って話をします)
さて、ガットと共にテニスラケットの性能を支えるものとして重要なのが、テンションと呼ばれるラケットにガットをどのくらいの強さで張るかというものです。
基本的には、ナイロンガットにせよポリガットにせよテンションが高いとボールの飛びが抑えられ、逆に低いとボールが飛ぶようになっています。また、適正テンションと呼ばれるラケットの性能を引き出すことや安全に使うことができるテンションの範囲が決まっていることが多く、50Pがその目安と言われているようです。
しかし、最近では、適正テンションより低いテンションでポリガットを張るということが流行っているようです。
もともとポリガットは、ナイロンガットに比べてテンション維持性能が悪いこと、また、肩や肘、手首といった関節に大きな影響を与えることがあります。これは、テニスショップでガットを選ぶ時に耳にしたりガットの紹介文に書いていることがあります。
わたくしは、あまりポリガットを好んで張るようなことはしません。やはり、肩や肘、手首への影響を考えると、初めてテニスラケットを買う人にはナイロンガットを張ることをおすすめします。
話はポリガットに戻ります。なぜ、低いテンションでポリガットを張るということが流行っているかというと、やはり肩や肘、手首を気遣いたいけれど、ナイロンガットにして打感がぼやけるのは困るといった方が、ポリガットを低いテンションで張ることや、ポリガットの中でも柔らかい素材を用いたものを張って使うことがメジャーになってきたのではないかとわたくしは分析します。
ガット選びやテンションの選択は、なるべく専門知識を持ったテニスショップのスタッフに聞くのが一番です。
ミスターTでした