300日の合宿

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ピョンチャンオリンピックが終わりました。

寂しいです。

今回の日本は大快挙だったわけですが、いろいろなところから「年間300日の合宿」と言う話が聞こえてきました。

確かに大きな感動を貰い、私も毎日自分のことのようにドキドキして、日本の誰かが金メダルを取ったときには、両手を上げて飛び回ってものです。

ただ、300日の合宿と聞くと、ゾッとしました。

私も、現役時代にはフェドガップ日本チームの合宿と言うものが、時々ありました。個人スポーツというテニスの性格からでしょうか、多くて年間数回、1週間ぐらいだったと覚えています。

テニスは、ほとんど1年中世界のどこかで大会が行われているので、その大会に出ている場合は免除となりました。

今のナショナルチームがどういう形で合宿をしているのかは知りませんが、(今度聞いておきます。)錦織圭くんを何週間も他の日本人選手と共に拘束するのは、とても難しいことだと思います。

私の経験からすると、合宿では普段私が行っていないようなトレーニングが行われ、他の選手との共同生活はテニス選手には稀なことなので楽しかったのですが、あまり役に立たなかった記憶があります。

練習も1人何球と決められたような(当時はですね)練習で、私にとってはこれ以上やると怪我をするぞと感じるようなものもあり、また、私はまだまだできるのに他の選手がヒーヒー言っているのでそこで終わりと言うような練習もあり、なかなか賛同できないものもありました。

普段私のやっていなかったトレーニングで私に必要だと思うものはもちろん取り入れましたが、合宿の時だけそのトレーニングをやって後は終わりというようなトレーニングは、ただ時間を無駄にしてしまったと思わざるをえませんでした。

というような体験もあり、300日の合宿と聞くと、ゾッとするものがあったわけです。

ただ、結果を見れば、素晴らしい成績を残し、300日の合宿は成功したと言えるのでしょうか。

実は私も、小学校5年生位からは毎朝学校へ行く前に早朝テニス練習をし、放課後またテニスクラブへ戻るという合宿に近いような毎日を過ごしていた事は確かです。

でもライバルと毎日一緒というのとは、少し違いますよね。

私も相当負けず嫌いなので、ライバルと朝から晩まで一緒はちょっときついかなと思います。

だって、ライバルよりも少しずつ多く頑張りたくなってしまうからです。同じ練習・トレーニングでは、同じ進歩しかありませんからね。

これから、あらゆるスポーツ種目で、「300日合宿」となるのかな、日本のその情報を聞いた外国が「うちは365日合宿だ。」と言い始めたりしたら、この先スポーツはどうなっていくのか、怖い気持ちもします。

もうすぐ七尾につきます。

思わぬ大論文になってしまいました。佐藤直子


カテゴリー: 日記 | 投稿者佐藤直子 09:32 | コメントをどうぞ

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