「プロテニス界を引退する事をお伝えしたい。」
今年の10月10日(木)
ナダルは冒頭にそう言って
一本のビデオメッセージを発表した
「人生には始まりと終わりがある。
長く想像以上に成功したキャリアに終止符を打つには
適切な時期だと思った。」
「これまで経験できた全ての事が
物凄く幸運だったと感じています。
家に帰り息子が日々、成長していく姿を見る事が
僕を生き生きとさせ現役を続ける為に
必要なエネルギーを与えてくれた。」
「最後にファンのみなさん。
みんなが僕に感じさせてくれた事については
いくら感謝してもしきれません。
どんなときも僕に必要なエネルギーを与えてくれました。
本当に僕が経験したこと全てが夢の様です。
自分のベストを尽くしあらゆる面で努力したという
絶対的な安心感と共に去ることが出来ます。
全ての人に感謝の意を表し、また会いましょう。」
ナダルには何度も律儀だと言ってきた
今回も最後まで律儀で誠実だった
2007年、5月2日
当時、世界ランキング1位のフェデラーと
当時2位のナダルは1回限りのエキシビで
マヨルカ島のパルマで
グラスとクレーをミックスした特製コート
その名も「バトル・オブ・サーフェス」で対戦した
強風の中、6800人の満員で開催された
結果はナダルが
7-5、4-6、7-6(12-10)
で勝利した
2時間30分だった
試合中は二人とも真剣そのものだった
試合後はナダルがフェデラーのベンチに行き
二人で笑い合っていた
その光景のどれもが今は懐かしい
「僕がテニスに疲れたわけじゃない。
でも体はもうテニスをしたくないと言っている。」
11月19日 そんな言葉を残して
ナダルは引退した
ナダルは言う
「最大のライバルはフェデラー」
「最高の選手はジョコビッチ」
フェデラーとは40度の対戦がある
24勝16敗
フェデラーとの初対戦は2004年のマイアミ
ハードコートでナダルはフェデラーを破った
6-3、6-3
互いに切磋琢磨し合って
しのぎを削り
互いを認め合う仲になっていった
私が思うに当初は
フェデラー無敵時代の頃
フェデラーはナダルを警戒はしていたが
行為の遅いナダルが苦手だったと思う
ナダルがフェデラーに憧れ続け
慕い続け徐々にナダルの人間性を認め
ライバル以上の友人になっていった
今はナダルの全てが恋しい
ナダルとの思い出を
抱きしめながら
前を向いて歩いて行こう
今年もあと半月で終わる。
VAMOS!! RAFA!!