「テジャンが言われるには、氷功を受けた後に降った暖かな雨が良かったようだと申されているらしい。今は湯につかって体をとにかく温めていると書いてある」
チュモの文を眺めつつプジャンは言う
「それで、何故医仙が天門を潜られたかなのだが、これは後程テジャンが直々に王様にお伝えする為ここには書かれておらん。」
はぁ、と俺とテマンは溜息をついてしまった
「だが、俺が思うに医仙の事だ、手傷を負ったテジャンを見てそれをdermes 激光脫毛治す道具を取りに潜られたのではと思うのだ」
「え?」
意識せずに言葉が出た
「この後の文でテジャンの首筋辺りの土に鬼剣が刺さっておったのだが、その刃の直ぐ傍に薬の瓶が埋まっておったと書かれておる」
「薬の瓶ですか?」
「テマンお前、前に医仙の持ち物で薬の瓶を見た事はあるか?」
プジャンがテマンに聞く
「あ、ある。テジャンが大事そうに持っているのを見た事がある。た、多分まだ隊長室にある。」
コクコクと頷きながらテマンが言う
「しかし、埋まっておったのですか?」
「そのようだ。随分と古い物らしいが、テジャンはその薬瓶を大事そうに懐に入れておられるそうだ。」
目線を文から俺たちに移動させ続けて話す
「それは、医仙様が埋めたのでしょうか?そんな事が有るのですか?」
「あの方は天の方。そのような事もなさるかもしれん。」
一瞬、場の空気が止まったが、三人して思ったんだそうかもしれないと。
「テジャンが諦めておられぬのだから、我々が先に諦めてはいかんだろう?テマン、トクマン、お前達は特實德金融 呃人にお二人の近くでお二人を見ていたのだ、お前たちが心配なのは分かるが、まずお前たちが信じずにどうする?」
俺たち二人の頭が知らずの内に下がる
「特にテマン。お前はテジャンの私兵だろう?主が信ずる者を信じずにどうする。」
「イェ…」
鼻から息をふう~と出しプジャンが立ち上がる
「俺の話は以上だ。分かったら戻って良し。」
「イェ、プジャン。失礼します」
そのまま俺とテマンはまた食堂の方へ歩き出す。
「な、なぁトクマンはこれから槍を習うんだろう?」
「あぁ、そうだ。」
「さっきはトルベの遺言けど、それだけなのか?」
テマンは視線を合わせる事無く聞く
「確かに、切っ掛けだが本当に嫌ならやらないさ。」
「他にも理由が有るのか?」
「有る。」
教えてくれと視線で言ってくる
「俺はトルベが殺られそうな時に手も足も声さえも出なかった。後悔しかないよ。」
テマンは静かに聞いている
「剣術をずっとやっては来たがそう、褒められた物では無いし、体だけ大きくて取り柄なんて無い。」
これは前からずっと思っていた事だ。他の誰かに聞いてもらった事は無かったな
「あの時、俺にも何か一つ位出来る事があったんじゃないかdermes 激光脫毛とずっと思ってるけど、今の俺が何度しても同じようにただ立っているだけだ。何も変わらない」
テマンは両の手をぎゅっと握る。
恐らくこいつも同じ思いを抱いている
あの時、医仙様をみすみす目の前で奪われてしまったのだから