日別アーカイブ: 2017年4月24日

えるを見な

さて、
なんでもいいのですが、
社会問題化しているのを対象にしてみましょうか。
いわゆる『歩きスマホ』への怒りを
ごく丁寧に書くことができるか実験しますね。

「あのう、すみません。歩きながらスマートフォンを
弄ったりしてると危ないし、ぶつかったりすると
迷惑なんでやめてもらえませんか?」
――うーん、これじゃ注意ですね。
もっと、こう、情熱が感じられる方がいいですよね。

たとえば、
これは丁寧じゃないバージョンですが、
「おい、こら。お前だよ、そこのお前。
わかってんのか? ボケ! お前、歩きながら
そんな小っこいもん見てたらな、危ねえんだよ。
ぶつかったらどうするんだよ、このアホが!」
――なんてのは、かなり情熱的です。

しかし、
これはよくないですね。
不快に思われそうな文言のオンパレードですもの。
僕はどうも極端にしか書けないようです。
中庸なのを書けるといいんですけどね。

では、
もう一度、挑戦してみましょう。
「君。そう、そこの君だよ。君はいま
電子機器の画面がら歩いていたね?
いや、私はちゃんとこの目で見たんだ。
そう、それだよ。その電子機器。いいかい?
君は自分に自信があるようだが、そんなものを
見ながら歩いていたら危ないんだよ。わかる?
それに、他の通行人と接触する危険性だって
ゼロではない。いいか? いくら君が自信に満ちあふれ、
たとえばベトナム帰りの傭兵並みに目端が利いたとしても
絶対ということはない。見るところ、君は疲れてそうだが、
そうなると、もっと危険だ。疲労は人の判断能力を
低下させるものだからね。大丈夫? 私の言ってること
ちゃんと理解できてる? あ、そう。であるなら、
見た目ほどは馬鹿じゃないってことになるね。
いい? そういうのは控えるんだよ。じゃないと
君の馬鹿に拍車がかかっちゃうのだからね」
――いやはや、これはかなりねちっこいですね。
僕はこういう人、嫌いです。

その直後に、僕の装着したイヤホンからは
ラフマニノフのピアノ協奏曲2番が大きく鳴り響いたので
話のつづきは知りません。
でも、
「鳥貴族でアサシンに襲われる」ってシチュエーションは
ありえるのでしょうか?
ま、
あそこには竹串がたくさんあるわけですから
先輩風の人物はそれでもって
アサシンをやっつけるつもりなのでしょう。
いやはや、なんとも。

ちなみに
それからの50分程度は
集中することができましたよ。
気を抜くと
隣に座る男が竹串をアサシンに投げつける映像を
思い浮かべてしまうので
ずっとPCをにらみつけていましたけどね。

この場合、はじめの「立たせて頂けて」は
まあ、よいでしょう。
大舞台に抜擢されたのだから正しい言いまわしです。
しかし、
ふたつ目の「頑張らせて頂きます!」は
ちょっと嫌ですね。

いえ、まあ、
そんなのは自分で勝手に決めたスケジュールなので
これも勝手に破ってしまえばいいだけのことですがね。
ただ、
そういうのって好きじゃないんですよね。
他のあらゆることに関しては
だらしのない人間なのですが
そのぶん、かえって、
自分が集中してやるべきことには
真面目でありたいと考えているわけです。

しかし、
ずっとこのように高いところから
地上を見ていると
人間にたいする愛着とか
親近感が失われていくようにも思えるんです。

そして、
これは物理的な距離が
離れていなくても
起きそうなことではないかーーとも思います。
常に高いところから人を見下ろしていると
相手を人間と認識しなくなり
手酷い打撃をあたことに躊躇しなくなる。

最近ニュースによく出てくる
人たちを見ていると、そうも思えます
まあ、
これは一面的な見方なのでしょう。
しかしながら、
ありえそうなことでもあります。

僕たちは日頃たくさんのものを
目にしているはずですが、
そのものの名称は知らないってことが
けっこうありますよね。

たとえば、これ。

わかりにくい写真になってしまいしたが、

これというのは

自動改札機のパタパタする部分ですね。
これは『フラップドア』というらしいです。

あと、こちら。

よく道路の両側で見かけますよね。
これは『デリニエーター』というようです。
日本語だと『視線誘導施設』ですね。

こういうことが気になったのは、
こんなものを見かけてしまったからです。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者carrytion 13:10 | コメントをどうぞ