錦織圭バルセロナオープン2年連続優勝

4月26日(日)、バルセロナ、スペイン、錦織圭が今年のヨーロッパツアー、第一戦であるバルセロナオープンで2連覇を成し遂げた。

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ⒸManuel Queimadeleos/BarcelonaOpenBancsabadell/ATP

スペインと言えばナダル始め、最強のクレーの選手達がいるところ、
赤土のレッドクレー王国、その本場バルセロナで優勝してしまうなんて!
それも2年連続で!
柔道の聖地、講道館で外人が優勝してしまうようなもの。
一番層の厚い中軽量級でだ。

決勝戦の詳細をお届けしよう。

<<決勝>>
〇1)錦織圭 64 64 P.Andujar(ESP、42位)

2年連続優勝がかかる決勝戦が錦織のサーブで始まった。
昨日までのプレーに比べ、今日の錦織のプレーには固さが見られる。
格下との戦い、優勝して当然の状況なので錦織でも緊張するのか?と試合の様子は心配だが、表情のかたい錦織を見て親近感と共に変な安心もする。

最初のサーブを落とす。
しかし、すぐにブレーク・バック、1-1とする。

第4ゲームで15-30からの短いチャンスボールをロングにする。
決めていたら15-40となったのに。やはりいつものできと比べて硬い。
固い、硬い、どちらの言葉もあてはなるようなプレーだ。
対するアンドゥハルのプレーは生き生きとしている。
準決勝ではあのフェレールに対してセットポイントをしのぎ、逆転勝ち、3回戦ではFロペスとスペインのトッププレーヤー達を破っている自信からだろうか?

時々雨つぶが。太陽は出て輝いているのに。

チャンスボールを逃し、キープされてしまったので、
ちょっと嫌な展開だったが、続くゲームを15でキープ、3-2。
ここら辺が錦織の強さ。
松岡修造だったらチャンスボールをミスしてしまった事を引きずってしまう。
(修造ゴメン!!)

4-4錦織のサーブ、40-15からダブルフォルト、
デュースになり、ちょっと心配なゲームだったがキープした5-4。

バックのダウン・ザ・ラインを決めるなど、錦織のプレーが輝る。

30-30からアンドゥハルのショットがロング、30-40とセットポイント、
フォアの逆クロスから攻め勝ち第1セットを取った。

第2セット

15-40となり、リターンから攻められるが、バックのパスを決めるなどデュース、
積極的なプレーで攻められ、錦織はまた最初のサーブを落とす。

アンドゥハルの動きは良い。サーブをキープ。アンドゥハルが2-0とリードする。

第4ゲーム、深いボールで攻め、デュースにし、ブレーク・チャンスを掴むが、
アンドゥハルがキープする。(アンドゥハル3-1)

4-3、アンドゥハルのサーブ30-40とブレーク・チャンスが来た!
アンドゥハルはサーブ&ボレーを試みるが錦織は落ち着いてリターンを足元に送りブレーク・バックに成功する。4-4だ!!

ナイスサーブからドロップ・ショットを決めて錦織はサーブをキープ(錦織5-4)

4-5、アンドゥハルのサーブ、30-30
なんとダブルフォルト、マッチポイントが来た!

セカンド・サーブをバックのダウン・ザ・ラインにリターン・エース!

2年連続優勝、通算9大会目の優勝を決めた。

錦織圭決勝の記事とビデオ(ⒸATP)
錦織圭優勝インタビュー(ⒸATP)

<<準決勝>>
〇1)錦織圭 61 62 ●14)M. Klizan(SVK、24位)

クリザンとは昨年のフレンチ・オープン1回戦で対戦、敗れている。
しかしその時はマドリードオープン決勝での怪我がまだ治っていなくて体調が万全でなく、出場しようかどうかと迷うほどの時だった。

第2セット、5-2、サービング・フォ・ザ・マッチ、
錦織はドロップ・ショットからロブ・ボレーの選択もあったが、アングル・ボレーを決め、40-15とマッチポイントを握る。
そしてマッチポイントは鋭角なバックハンドを決め決勝進出を決めた。
テクニックも抜群、強い錦織圭だった。

<<準々決勝>>
〇1)錦織圭 62 36 61 ●7)Bautista Agut(ESP)

アグートのダブルフォルトで始まると錦織が8ポイント連取!
無難に第1セットを取る。

アグートはこんなプレーヤーではない。
昨年優勝した時は2回戦で対戦、苦戦している。

34回のラリー戦などもあり、互角に展開する。

錦織のリターンが「アウト」のコール、しかしそれはラインにかかっている、とアグータが認めるシーンがあった。
錦織もちょっと手をあげ、「サンキュー」と!
アグートは良い奴だ。
勝負を超えた良いシーンだ~な~ぁ!
こんなシーンを撮りたいな。

アグート、攻撃につぐ攻撃で第2セットを取り返すと雄叫びをあげる!

ファイナル・セット、錦織はしっかりとプレーし、3-1から13ポイント連取で勝利!
強い錦織圭だ!

<<3回戦>>
〇1)錦織圭 62 61 ●15)S.Giraldo(COL)

昨年の決勝戦の再現。
第1セットは約1時間かかっている。
スコアー以上に内容の濃い試合だった。

「全体的に良いプレーができた。
相手が凄いプレーをしてきても、自分のプレーをしっかりとやろうと心掛けた。
ミス待ちのテニスにはならなようにとした。」と錦織圭。しっかりと勝利。

<<2回戦>>
〇1)錦織圭 63 64 ●T. GABASHVILI(85位ロシア29歳)

<<1回戦>>
〇T. Bellucci(BRA) 61 60 ●杉田祐一
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杉田祐一厳しい予選突破!
予選ドロー

大会データー
大会名:Barcelona Open Banc Sabadell
ATPカテゴリー:€ 2,265,235 ATP Tour 500 Barcelona Open
48ドロー、レッドクレー
会場:Real Club de Tenis Barcelona
バルセロナ現地時刻(時差-7時間)
期間:4/20-4/26,2015


カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 18:15 | コメントをどうぞ

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