10月14日(水)、ジャパオープン4強後、錦織圭は上海マスターズに出場、初戦である2回戦に勝利した。
ジャパンオープン準決勝でペールに敗れた錦織は
「勝てた試合だったので、負けた時は悔しかった。
特に日本での試合だったので、ガッカリしてしまい難しい時間だった。」
しかし上海マスターズ初戦を2年ぶりに勝利したことにより
「勝てた事によりモチベーションもしっかりと上がってきた。練習もしっかりとできているので。」と語る。
そのモチベーションはATPファイナル出場だろう。
ATPFinalランキング
第6シードの錦織は1回戦はbyeで2回戦から登場。32位のN.キルギス(豪)と対戦、いきなり0-5そして第1セットを1-6で落とすものの、徐々に調子を上げ1-6,6-4,6-4と逆転、2年ぶりに初戦を突破、3回戦に進出した。
3回戦では2メートル3センチの長身、K.アンダーソンと対戦する。アンダーソンはUSオープンでは優勝候補のマレーを破り8強になっている強敵だ。
<<錦織圭2回戦詳細>>
〇6)錦織圭 1-6 6-4 6-4 ●N.Kyrgios(AUS)
オーストラリア期待の20才、キリオスと対戦する。
コートサイドには年間グランドスラマー(同じ年に4つグランドスラム大会を優勝)を2度達成させた偉大なオーストラリアのプレーヤー、ロッド・レイバーが見守っている。
キリオスは15でキープして試合が始まる。
錦織の最初のサーブはダブルフォルト!
2つダブルフォルトで30-40、
バックのダウン・ザ・ラインを決められ0-2。
フォアのダウン・ザ・ラインを決め15-40とブレーク・バックのチャンス
2つのブレーク・ポイントを逃れデュースにするとキリオスは吠えた!!
2度目のデュース、でキープ、キリオス3-0。
キリオスはフォアのショート・クロスを強打で決め4-0。
なんとなんとなんと、キリオス5-0になってしまう!
5-1、キリオスのサーブ、
3度のブレーク・ポイントがあったが、6度目のデュース、
キリオスは4度目のセットポイントをキープし、6-1で取った。
第2セット
錦織、40-15からちょっと抜いた修造サーブでエースを取りキープ、1-0。
第6ゲーム、キリオス、40-0からドロップ・ショットを失敗。
しかし3回のデュースの末にキープ 3-3。
第8ゲーム、キリオスのサーブ、
キリオスはフォアをロングにして、30-40と錦織はブレーク・チャンスを掴むが、
キリオスのファースト・サーブ連続でキープされてしまう。(4-4)
4-5、キリオスのサーブ、
13回目のスライスをキリオスはネット、0-30。
バッククロスの打ち合いは錦織のバッククロスが鋭角に決まり、0-40とセットポイント。
キリオスのラフなプレーはワイドになり、錦織が第2セットを6-4で取り返す。
錦織のペースに段々となりつつあるが、キリオスの荒々しいプレーも健在。
キリオス、サービス・エースを決めキープ、4-4。
4-4、錦織のサーブ、ダブルフォルト
クロスボレーをストレートパスで決められ、0-30とピンチになるが、
そこから4ポイント連取でキープする。(錦織5-4)
4-5、キリオスのサーブ、0-30、
ダブルフォルトで15-40、と最初のマッチポイントを握る。
30-40のマッチポイント、キリオスはセカンド・サーブもファースト・サーブを入れデュースに持ち込む。
3回目のデュース、
錦織はバックのダウン・ザ・ラインを決め4回目のマッチポイントを握る。
錦織のショットはラインギリギリに!キリオスはそれをネット!
苦戦するが錦織が熱戦を制し、確実に3回戦へ進んだ。
「少し硬さもあり、相手のアグレッシブなプレーにも押され、良い出だしではなかった。
2セット目から落ち着いてプレーでき段々と良くなった。
ファイナル・セットでは振り切れるようになり、少ないチャンスをいかせて良かった。」
と錦織。
大会データー:上海マスターズ
賞金総額:$7,021,335(約9億円)ATPMasters1000 Shanghai
10/11-10/18,2015
オーダー・オブ・プレー
<<3回戦>>
6)錦織圭 vs K.Anderson(RSA)
<<2回戦>>フェデラー初戦で破れる
〇6)錦織圭 16 64 64 ●N.Kyrgios(AUS)
〇Q)Ramos-Vinolas(ESP) 76(4) 26 63 ●2)R.Federer(SUI)
<<1回戦>>
〇D.Goffin(BEL) 64 62 ●添田豪
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(記事・塚越亘 写真佐藤ひろし/TennisJapan)