3月6日(日)、テニスの国別対抗戦、デビスカップ戦。
ワールドグループ1回戦日本対英国戦がバーミンガムで行われた。
ダブルスが敗れ、1勝2敗と、後のない日本、錦織圭対アンディー・マレーのNO.1同志の試合が行われた。
試合は5時間にわたる大激戦。
2セットダウンの錦織圭だったが、そこから大挽回を始め、ファイナル・セットも錦織は最初のゲームをブレークした。
試合の流れも完全に錦織のものになったように思えた。
錦織が勝てば、最終戦、ダニエル太郎に代わり西岡良仁が待っている。
NO.2同志の闘いに縺れたら、アジア大会でも驚異の粘りを見せて優勝した西岡に分があるのでは?
ひょっとしたら昨年の優勝国イギリスに勝ってしまうのでは?
と思わせるほどの期待を途中で沸かせた死闘だった。
5時間の死闘詳細
●錦織圭 5-7 6-7(6) 6-3 6-4 3-6 〇Andy Murray
エース同志の対決
最初のポイント、長いラリー戦を制したのは錦織だ。
ちょっと期待できる錦織の出だし。
30-40とブレーク・ポイントを握る。
マレー、ダブルフォルトか?
と思われた怪しいセカンド・サーブだったが、フォルトの声は上がらない。
マレーがキープ。
1-2、錦織のサーブ、
スマッシュをネット、15-40。
30-40、2度目のブレーク・ポイント、
マレーはリターンからプレッシャーをかけ先に1-3とブレークされてしまう。
今度は錦織が30-40とブレーク・バックのチャンス
錦織は思い切りフォアに回り込み攻撃する。
マレーが踏ん張り、カウンターで切り返した。
しぶとくプレーしたマレーがキープする。
日本1-4とピンチ!
マレー、4-2の第7ゲームでブレーク・バックのチャンス!
23回のラリーを制し、0-30
リターン・エースで0-40
30-40、バック高くにきたセカンド・サーブを踏み込み、ストレートにリターン・エースを決めた!
錦織ブレーク・バックだ!!(錦織3-4)
錦織、キープし、4-4
1-4から追いつくのが錦織の凄さ!!
4-5、錦織のサーブ、
フォアのリターンで押され、30-40とセットポイントを握られる。
デュースに持ち込む
25回のラリーを制し、ナイスキープ、5-5
5-6、錦織のサーブ、0-30
ダブルフォルトで15-40とセットポイントを握られた。
30-40のセットポイント、
凄いラリー戦が続く
27回目、錦織のフォアのショットはネット!
競り合いながらも、5-7で錦織は第1セットを落とす。惜しい!
第2セット
エアーKを決めるなど積極的なポイントの取り方で最初のポイントを取ると、
なんと!最初のゲームをブレークした!!
普通だったら、競りながらもセットを落としてしまったために、落胆、差がつきやすいところだったが!!
2-1、錦織のサーブ、
デュース後の2度目のブレーク・ポイント、
マレーがバックのダウン・ザ・ラインにカウンターを決めた!
マレーがブレーク・バックする。2-2
3-3、イギリスキープし、4-3と思われたが、日本はサーブがフォルトだ、とチャレンジ。
チャレンジが遅い、と怒るイギリス
デュースになり、イギリスは怒りながらもキープした。しぶとい!
ドロップ・ショットをネット、
フォアをネットで15-30
マレーが、バックのクロス リターン・エース15-40
フォアのアングルを決め、30-40
とピンチが続いたが、2つのセットポイントをセーブし、錦織キープ、タイブレークに
タイブレーク
フォアのクロスパスを決め、イギリスは3-0
14回のラリー戦はマレー、イギリス4-0と優位に!
しかし、なんとここから追いつく、4-4
15回のラリー、マレーのバックはワイド、5ポイント連取で5-4と逆転!
惜しくもバックのストレートはロング、5-5
14回、マレーのバックはロング、6-5、錦織のセットポイントだ!
マレー、バックへサービス・エース!6-6
ボレーを決め7-6、
マレーのセットポイント!
フォアのダウン・ザ・ラインに攻めた錦織、マレーはやっとロブで返す
その後の2ラリー目、錦織はバックをネットにかけてしまった!
第3セット
セットポイントもありながら落とした第2セット、競り合いの末に落としプレーの質が普通のプレーヤーだったら下るところだが、錦織は違う!
第4ゲームでブレーク・ポイントがあったが、マレーはキープする。
あきらめない錦織、リターンの時、いつもより後ろに構える。
ついに第8ゲームをブレーク、5-3とリードする。
2時間55分経過している。
30-30、Tへサービス・エースで40-30とセットポイント!
セカンド・サーブを攻められるが、体勢を崩しながらもバックのダウン・ザ・ラインでパスを決めた!
6-3でついにセットを取った!!
第4セット
第2ゲーム、40-15、錦織簡単にキープか?と思われたが、混戦に。
ブレーク・ポイントを握られるなど、10分かかるが、錦織はどうにかキープする。
第4ゲームでもブレーク・ポイントを握られるが、キープする。2-2
すると続くゲームで15-40と錦織にブレーク・チャンス!
30-40からブレークに成功した!
偉大な錦織圭!
流は完全に日本に変わった!
第7ゲームも15でブレーク!5-2だ!
マレーはこのセットを捨てている感じだ。
と思われたが、マレーは錦織にプレーさせ、
それに合わせながら、開き直りショットを連発、ブレーク・バックした!
懐が深いマレーのプレーだ。
5-4、プレッシャーのかかる錦織のサーブ、
40-15、セットポイントを握った!
40-30 ラリー、マレーのフォアはネット!
なんとセットオール、ファイナル・セットに突入だ!
デュース後にブレーク・ポイントが来た!
12回目、スイングボレーを決め、いきなりブレーク!
凄い、錦織圭、
マレーも疲れている。足を引きずっているし、元気がない。
これは勝つかもしれない!
勝ったらNO.2同志の闘いは日本の勝ちだろう?
しかし、第2ゲーム、ダブルフォルトで0-40
このブレーク・バックのチャンスをマレーはリターンを叩きネットにつく、押された錦織のショットはネット、1-1
4時間が経過している。
第4ゲーム、2度目のデュース
前に出るショットは僅かにロング!
その前にマレーの高~いロブが効いている。そのロブをワイドにしてしまったので。
バックのダウン・ザ・ラインはややワイド!
サーブを落とす!1-3
フォアで攻め15-40とブレーク・バックのチャンスを錦織が掴む
サービス・エースで30-40
またまたブレーク・バック!日本2-3
凄い試合だ!
パスを抜かれ0-15
力み0-30
フォアがほんのわずかにワイド、15-40とブレーク・ポイントを掴まれる
が、デュースに持ち込む!
3度目のデュース、
攻めたバックがワイド
ここをマレーはフォアにやや回り込みながらのリターン・エース!
またブレークだ!
さすがマレー4-2!
マレーのサーブで0-30
デュース、20本のラリーはマレー
しかし次はダブルフォルト!
2回目のデュース、
サービス・エース級 修造サーブだった。
セカンド・サーブをTへ、手を伸ばすが錦織のリターンはネット!
イギリスが5-2とする。
錦織のサーブ、2-5
9回目のフォアをネット、15-40とマッチポイントを握られる
30-40、2度目のマッチポイント
ドロップ・ショットからパスをカバーしボレーでオープンに決める。デュース。
2度目のデュースでキープ、望みをつなぐ、3-5
5-3、マレーのサービング・フォ・ザ・マッチ
リターンからネットにつくが、錦織のボレーはロング、15-0
マレーがTへサービス・エース級、30-0
32回続いたラリー、マレーのボールは押され、短くなる、
そのボールを追う錦織だったが、ネット、40-0とマッチポイントをまた握られる。
錦織フォアのリターン・エースで40-15
バックのショートショットはロング!
負けてしまった!
5時間の死闘(正式には4時間54分)
勝ったマレーの取った総ポイントは179。
錦織は173。
ウイナーの数は錦織50、マレーは40。
エラーの数も錦織の方がマレーよりも少ない。
内容的には錦織のテニスの方が上だった。
<<デ杯ワールドグループ1回戦>>
日本 1-3 英国
●ダニエル太郎 16 36 16 〇Andy Murray
〇錦織圭 63 75 76(3) ●Daniel Evans
●内山靖崇/西岡良仁 36 26 46 〇マレー兄弟
●錦織圭 57 67(6) 63 64 36 〇Andy Murray
<<2016デ杯ワールドグループ1回戦>>
〇1)英国 3-1 ●日本
〇7)セルビア 3-2 ●カザフスタン
●4)スイス 0-5 〇イタリア
〇6)アルゼンチ 3-2 ●ポーランド
〇5)フランス 5-0 ●カナダ
〇3)チェコ 3-2 ●ドイツ
●8)オーストラリア 1-3 〇アメリカ
●2)ベルギー 2-3 〇クロアチア
2016年デ杯ドロー
(記事塚越亘 photo H.Sato/TennisJapan)