日別アーカイブ: 2016年4月25日

バルセロナ決勝 錦織ナダルに悔しい敗戦

4月24日(日)、バルセロナオープン、錦織圭対ナダルの決勝。

決勝戦らしい互角の勝負が演じられた。
互角と言うより錦織がゲームを支配していたが、結果は4-6,5-7の悔しい敗戦だった。

「大事なポイントで、先にミスしてしまった。
多くのチャンスがあったが、それをいくつか取れていれば、結果は違っていたかもしれないが。
ナダルは毎ポイント、毎ゲーム、(あきらめずに拾い返し)、プレッシャーをかけてきたので、ポイント1つ取るのも簡単ではなかった。」と錦織。

ナダルは先週のマスターズ・モンテカルロ大会に続いて2連勝。
ツアー通算69勝目を挙げる。
その内、クレーコートでの優勝は49。1968年のオープン化以降の最多記録保持者ビラスに並んだ。

無題
ⒸBarcelonaOpen/ATP

<<錦織圭対ナダル 決勝詳細>>
●2)錦織圭 4-6 5-7 〇1)R.Nadal(ESP)

独得の緊張感の中、決勝が始まる。
ナダルはいきなり、ダブルフォルトスタート。
しかし40-30から逆クロスを決め、サーブをキープする。

一方の錦織はラブでキープ。1-1

第3ゲーム、15-40と錦織にブレーク・チャンスが訪れる、
錦織のフォアへサービス・エース級、30-40
3球目をフォアへストロークエース、
デュースに持ち込みナダルがキープ

続く第4ゲーム、フォアのミスで30-40と錦織がピンチに!
フォアのショットがロングに、錦織が先にサーブを落とす。1-3
錦織の方が良いテニスをしていたのに。

なんと今度は0-40と錦織にブレーク・バックのチャンスが!
30-40からストローク戦を制し、錦織がブレーク・バック。2-3

40-15からフォアのドロップ・ショットをワイド
逆を突いたフォアのダウン・ザ・ラインをワイド、
デュースに持ち込まれ心配だったが、キープし、3-3

第7ゲームで0-40と錦織にまたまたチャンスが、
バックのダウン・ザ・ラインがワイド、30-40
リターンをネット、デュース
ナダルがキープ。錦織から3-4

簡単にナダルキープか?と思われた第9ゲーム、錦織はデュースに持ち込むがキープされる。

4-5、錦織のサーブ、バックのクロスをワイドにしてしまい、30-40とセットポイントを握られる
短いナダルのリターンをバックでストレートに打ち、ネットにつく錦織、
ナダルはクロスのパス、錦織は飛びつくが、ボレーは短めに、
それをナダルは錦織の動きに合わせボディーに!
そのボールはネットの白帯にあたりパチンと当たりコースが変わりバウンドし、コートに入ってしまう。

ナダルが6-4で第1セットを取る。
錦織の方が良いプレーをし、チャンスが沢山あったが、ナダルが取った。
たぶんポイント数では錦織の方が多いかもしれない。

第2セット

ナダル40-0、簡単にキープか?と思われたが、
ドロップ・ショット、
ボレー、
そしてフォアに回り込みリターン・エースでデュースに持ち込む錦織。
なんと5ポイント連取!
錦織がブレークでスタートする。

ところが、続くゲームを落とす。1-1

第4ゲーム、錦織15-40とピンチ!
30-40の長いラリー戦をナダルが取りブレーク、(錦織から1-3)

第5ゲーム、ナダルサーブで30-40と錦織にブレーク・チャンスがあったが、
6回のデュース、の末にナダルがキープ。(ナダルから4-1)
ナダルの4ゲーム連取だ!

錦織は第6ゲームをラブでキープした。
諦めかけてしまうところだが、錦織らしく、嫌な流れを止めた。(錦織2-4)

15-40とブレーク・バックのチャンス、
リターンをミス30-40となるが、続くポイント、
リターンから攻め、フォアのドロップ・ショットを決めて遂にブレーク・バック。(錦織3-4)

3-4、錦織のサーブ、15-40とピンチ!
フォアで攻め、デュースに
12回のラリー戦を決められ、3度目のブレーク・ポイントも握られる。
ここで錦織にタイムバイオレーションの警告が、憤慨の表情の錦織。
もう1回あったブレーク・ポイントもセーブし、3度目のデュースでキープ、4-4だ!
しぶとさ発揮の錦織!

ナダル、30-0、30-30、そして40-30からボレーを決めてキープ、(ナダル5-4)

4-5、錦織のサーブ、15-15、フォアをネットし15-30、
あと2本で終わり、そんなプレッシャーの中フォアで攻め30-30。
バックのダウン・ザ・ラインをワイド、30-40とマッチポイントを握られる。
ファースト・サーブはロング、
セカンド・サーブから11ショット目、攻め続け、この状況でドロップ・ショットを決めた!デュース。
フォアを回り込みライン上に決めた!!
5-5だ!!!!

第11ゲーム、15でナダルがキープ。

5-6錦織のサーブ、攻めた錦織のフォアが惜しくもワイドで15-15、
12回のショット、ナダルのボールが短くなる、
それを錦織は前に出ながらバックでクロスへ、
ナダルはそれを追いやっと返す、錦織はそれをクロスアングルボレー、
決まった!と思われたボールをナダルはやっとロブで返す、
錦織はそれをハイバックハンドボレーでクロスへ、
なんとナダルはそれをブロックボレーで決めた!
凄いポイントをナダルが取る!15-30
盛り上がる観客とナダル。

攻める錦織、ロブで逃げるナダル、
錦織はスマッシュをロング、15-40と2度目のマッチポイントを握られた!

ファースト・サーブを入れた次のショット、
錦織はフォアをネットにかけてしまった!

ゲームを支配していたのは錦織だったが。

対戦成績は錦織から1勝8敗

大会データー
大会名:Barcelona Open Banc Sabadell
ATPカテゴリー:€2,265,235 ATP500 BarcelonaOpen
48ドロー、レッドクレー
会場:Real Club de Tenis Barcelona
バルセロナ現地時刻(時差-7時間)
期間:4/20-4/26,2015

<<決勝>>
〇1)R.Nadal(ESP) 64 75 ●2)錦織圭

<<準決勝>>
〇1)R.Nadal(ESP) 63 63 ●10)Kohlschreiber(GER)
〇2)錦織圭 63 62 ●6)B.Paire(FRA)

<<準々決勝>>
〇1)R.Nadal(ESP) 62 76(1) ●12)F.Fognini(ITA)
〇10)Kohlschreiber(GER) 63 61 ●16)A.Kuznetsov(RUS)
〇6)B.Paire(FRA) 36 75 61 ●M.Jaziri(TUN)
〇2)錦織圭 75 60 ●11)A.Dolgopolov(UKR)

<<3回戦>>
〇1)R.Nadal(ESP) 62 62 ●W)A.Montanes(ESP)
〇12)F.Fognini(ITA) 63 62 ●8)V.Troicki(SRB)
〇16)A.Kuznetsov(RUS) 62 64 ●Q)R.Stepanek(CZE)
〇10)Kohlschreiber(GER) 67(5) 75 63 ●7)F.Lopez(ESP)

〇6)B.Paire(FRA) 62 64 ●9)P.Cuevas(URU)
〇M.Jaziri(TUN) 76(5) 64 ●A.Zverev(GER)
〇11)A.Dolgopolov(UKR) 64 75 ●Q)K.Khachanov(RUS)
〇2)錦織圭 63 75 ●13)J.Chardy(FRA)

<<2回戦>>
〇1)R.Nadal(ESP) 63 62 ●Granollers(ESP)
〇2)錦織圭 64 62 ●deBakker(NED)
ドローPDF
ドローnet版
予選内山靖崇が挑戦
予選ドロー

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(記事塚越亘 取材協力ⒸBarcelonaOpen/ATP)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 16:11 | コメントをどうぞ