9月7日(水,日本時間8日早朝)、ニューヨーク、USオープン。10日目
錦織圭が最強のマレーを1-6、6-4、4-6、6-1、7-5、3時間58分の激闘の末に破り、準優勝した2014年以来、2年ぶりの4強になった!
マレーは7月はウィンブルドンに優勝、8月のリオ・オリンピックでは金メダリストになっている。
今NO.1の座にいるジョコビッチより安定し、強いと言われている。
そのマレーを錦織はガチの勝負で破った。
リオ・オリンピック準決勝ではマレーに錦織圭の良さを封印されてしまいストレート負け。
対戦成績、錦織から1勝7敗
それらの敗戦を反省して臨んだマレー戦。
オープニングゲーム、マレーのサーブ、
2本のウイナーを決めるなど、錦織は0-40のブレーク・チャンスを掴む。
しかしそのチャンスを生かせず、マレーにキープを許すと、わずか1ゲームキープできただけで1-6で落とす。
第2セットも、3-3、錦織40-30で雨が本格的に降り出す。
約30分の中断。
ここまでは錦織のプレーはちぐはぐだった。
がしっかりと1ポイントを取りキープする。
その中断でマイケル・チャンコーチと話し、修正できたのだろう。
プレーに迷いがなくなる。
マレーのセカンド・サーブでは積極的にリターン・エースを狙いにいった。
そのリターンが試合後半になり、マレーのサービスキープにボディーブローのように効いてくる。
凄いバトルはファイナル・セットにもつれ込む。
錦織のサーブ、4-3の第8ゲーム、
40-0から追い上げられ40-30。
決まった思われたチャンス・ボレーをネットする。
決めていれば5-3、王手をかける大事なポイントだった。
しかしキープできずに落とす。
ブレークされた時、女子シングルスの3回戦、ファイナル・セット5-1リードから同じ様な場面でボレーをロングにし敗退した大坂なおみの試合を思い出した。
大坂はこのボレーミスを機に勝てる試合を落とした。
松岡修造だったら、このイージミスを境に負けてしまっただろう?(いつも修造をコケにして申し訳ありません。凄く世話になっているのに!)
「(40-0のリード、と40-30のイージミス)勝ちかけていたところから落としたので、かなりメンタル的に落ち込んだ」と錦織。
ズルズルと行ってしまうのではと思ったが。
続くゲームをキープされ、4-5とリードされ、流れはマリーになった。
プレッシャーのかかる第10ゲームを錦織はラブでキープ。
これも凄いことだ。
第11ゲーム、30-30から相手のダブルフォルトで30-40とブレーク・チャンス、
ドロップ・ショットを放つ錦織、
その短いボールに前進してきたマレー、
錦織は返球のコースを読み、逆に頭上を超すブロック・ボレーをマレーのいないところにきれいに決める。
ラケットをネットに叩きつけ悔しがるマレー!
錦織の絶妙なショットでブレークに成功した。
6-5!!!!!
凄い!!!!!!!!!
6-5、サービング・フォ・ザ・マッチ、
いきなりダブルフォルト!
プレッシャーがかかっているのだろう。0-15
それはマレーも同じだった。
フォアで勝ち15-15
リターンがネット 30-15
勝負をかけたリターンがロング 40-15とマッチポイント
セカンド・サーブ、
12回のラリー、フォアのダウン・ザ・ラインを放ち、ネットに詰める錦織、
マレーのバックはネット!
勝った錦織圭!!!!!!
世界一の実力者との互角の勝負は世界中を感動させたに違いない。
準決勝は9月9日ワウリンカと対戦する。
大会データー:2016USオープン
賞金総額:$46,300,000(約50億円)
優勝賞金(男女同額):$3,500,000(約4億円)
準優勝:$1,750,000(約2億円)
4強:$875,000(約1億円)
8強:$450,000(5千万円)
4回戦:$235,000
3回戦:$140,000
2回戦:$77,200
1回戦:$43,300(500万円)
128ドロー、ハード
本戦8/29-9/11,2016
会場:USTA Billie Jean King ナショナルテニスセンター
NY現地時刻(時差-13時間)
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
<<男子準決勝>>
1)N.DJOKOVIC(SRB) vs 10)G.MONFILS(FRA)
6)錦織圭 vs 3)S.WAWRINKA(SUI)
<<準々決勝>>
〇1)N.DJOKOVIC(SRB) 63 62 ret. ●9)J.TSONGA(FRA)
〇10)G.MONFILS(FRA) 64 63 63 ●24)L.POUILLE(FRA)
〇3)S.WAWRINKA(SUI) 76(5) 46 63 62 ●DEL POTRO(ARG)
〇6)錦織圭 16 64 46 61 75 ●2)A.MURRAY(GBR)
<<4回戦>>
〇1)N.DJOKOVIC(SRB) 62 61 64 ●K.EDMUND(GBR)
〇9)J.TSONGA(FRA) 63 63 67(7) 62 ●26)J.SOCK(USA)
〇24)L.POUILLE(FRA) 61 26 64 36 76(6) ●4)R.NADAL(ESP)
〇10)G.MONFILS(FRA) 63 62 63 ●M.BAGHDATIS(CYP)
〇DEL POTRO(ARG) 63 3-2ret. ●8)D.THIEM(AUT)
〇3)S.WAWRINKA(SUI) 64 61 67(5) 63 ●I.MARCHENKO(UKR)
〇6)錦織圭 63 64 76(4) ●21)I.KARLOVIC(CRO)
〇2)A.MURRAY(GBR) 61 62 62 ●22)G.DIMITROV(BUL)
<<3回戦>>
〇6)錦織圭 46 61 62 62 ●N.MAHUT(FRA)
<<2回戦>>
〇6)錦織圭 64 46 64 63 ●K.KHACHANOV(RUS)
<<1回戦>>
〇6)錦織圭 61 61 36 63 ●B.BECKER(GER)
〇23)K.ANDERSON(RSA) 63 75 64 ●西岡良仁
ドローPDF版
ドローnet版
<<女子3回戦>>
〇8)M.KEYS(USA) 75 46 76(3) ●大阪なおみ
<<2回戦>>
〇大坂なおみ 64 76(3) ●Y.DUAN(CHN)
〇20)K.BERTENS(NED) 63 63 ●奈良くるみ
<<1回戦>>
〇大坂なおみ 6-7(4) 63 64 ●C.VANDEWEGHE(USA)
〇奈良くるみ 60 75 ●S.VOEGELE(SUI)
〇C.WITTHOEFT(GER) 64 61 ●30)土居美咲
〇K.MLADENOVIC(FRA) 64 75 ●日比野菜緒
女子本戦ドロー
USオープン予選
男子は杉田祐一、添田豪、守屋宏紀、
女子は尾崎里紗、加藤未唯、穂積絵莉、青山修子、江口実沙、桑田寛子、日比万葉、今西美晴が挑戦したが。
男子予選ドロー
女子予選ドロー
2014年USオープン準優勝プレーバック
ぶっつけ本番のUSオープンだった!
錦織圭残念!だが全米準優勝は凄い!
錦織圭NO.1のジョコビッチ破り全米決勝!
(塚越亘 photo佐藤ひろし/TennisJapan)