11月14日(月)、ロンドン。
2016年度、8人の最強の男達による戦い、ATPツアー・ファイナル。
錦織圭の初戦が行われ、錦織は今年のUSオープン覇者のワウリンカを6-2,6-3で破り幸先いいスタートを切った。
対戦相手のワウリンカには9月、USオープン準決勝で対戦し敗れている。
その相手に、ブレーク・チャンスを一度も与えず、わずか67分の完勝だ。
「以前はここにいられることで幸せを感じていたが、
今はここにいなければいけないというか、いないと駄目だと感じる」と3年連続出場の錦織は言う。
8名のベストプレーヤーによるATPファイナルは、まず4人ずつ、2組に分かれて総当たりで争われ、各組から上位2人が準決勝に進出する。
<<錦織圭の初戦詳細>>
〇錦織圭 6-2 6-3 ●ワウリンカ
オープニング・ゲームでいきなりブレーク・ポイントを掴む錦織。
開始直後から押し気味に試合を進め、
第5ゲームをブレーク、3-2
第5ゲームで先にブレークに成功した。第7ゲームは相手が3本のダブルフォールトを犯して、労せず手にした。
集中しているし、体調も良さそうだ。
40-0にしたポイントはTへのサービス・エース
セットポイントはボレーで決めた。
なんと30分もかからず6-2で第1セットを取る。
第2セット
「相手のサーブの入りが良くなかったので、集中して2セットで終わらせようと意識した」。と錦織。
USオープンでは同じように第1セットを完璧なテニスで取った錦織だったが、
そこから歯車が狂いだしてしまった。
ワウリンカの反撃がいつ始まるのだろと、心配しながら見ていたが、
その時の反省があるのだろうか?しっかりと集中している。
次のような幸運もあった。
2-2、錦織のブレーク・チャンス、
ワウリンカはサーブ後ネットに詰める
錦織のリターンは芯をはずれた返球に、そのためにワウリンカはそのボールをウォッチしてしまう。
が、なんとそのボールはストンと入っていた。
ブレークに成功!3-2だ!
マッチポイント、ワウリンカのショットがロングになり錦織が勝利した!!!
ATPツアー・ファイナル
試合スケデュール&結果
会場:O2 アリーナ
<<マッケンロー・グループ>>
1 マレー 1-0
3 ワウリンカ 0-1
5 錦織圭 1-0
7 チリッチ 0-1
<<レンドル・グループ>>
2 ジョコビッチ 1-0
4 ラオニッチ 1-0
6 モンフィス 0-1
8 ティム 0-1
ATPFinalレースランキング
錦織、ATPファイナル後は、ロンドンを発ち日本に帰国、26日(土)は有明で日清食品・ドリーム・テニス、
12月2日から4日は日本チーム「JAPAN WARRIORS」の一員としてインターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(埼玉アリーナ)に参戦予定だ。
(記事 塚越亘 写真 ATPtour/Red Photographic)