テニスを始めたのが20歳の時、
民間のテニスクラブに入ったら、
直ぐにアシスタントコーチになった、
ここで教えた高校生が、半年後に大学の後輩になった
大学にはサークルしか無いので、部を作ってと頼まれた、
大学側にお願いしたら、コートは2面あるけど
ソフトテニスが使っているので使えないとの事
テニスコートに交渉に行くと、誰も居ない、
2週間通ったが、練習してる気配さえ無い、
ようやく、部長を探して聞いて見ると、
テニスコートは砂漠化して、ボールがバウンドしないので
使って無い
ヒーローが整備するから使っていいかと尋ねると
2面使って構わないと言われた
コートで、試しにボールを落とすと10cmしか跳ねない
これは困った、どうしたらいいんだ?って考え
コートを掘ってみたら、上の10cmのアンツーカーをどかすと
下は硬い土があった、
もしかして下の土10cm掘って、上のアンツーカーと混ぜたら
素晴らしい水はけの良いコートが出来るんじゃないか?って思い
サークルメンバーで工事して、マイコートが出来、部が作れた、
部が出来ると対戦相手が欲しくなり、他の大学に部を作る応援
そして、各大学に部が出来、沖縄県学生連盟を作った
他の大学の後輩たちが、高校に部活を作りたいって相談を受け
いろんな高校に行って、テニスコート作りから部活になるまで
応援してたら、中学校からも呼ばれるようになった、
テニスコート15面は作ったかな?
自分のコートも何度か作ったけど、学校と違い四角形の土地が
なかなか見つからないんだよね、
沖縄は人口密度も高いから、大きな空き地が無いし
あったとしても、郊外で坪当たり50万円以上はする
一面200坪で、駐車場やハウスを入れると3億円
高すぎる~、なので訳アリ借地じゃないと借りれない
300坪だけど三角形で、遺産相続でもめてるとか
他の土地に囲まれて、間口が狭いとか?
コートはどうにか入るけど、ベースラインの後ろが
狭くなったり、斜めになったり、計画道理には行かない
そういう運命なのだろう、足りない分は工夫しろって事
コートが完璧じゃないって面白い練習が思いつく、
凄いアイデアと創作が湧いて来る
だから、完璧なコートでは考えない事を考える
この場所は、サーブ&ボレーを教えやすい所
この場所は、サーブの球種を教える為の所
この場所は、いっぱいボールを打たして、拾いやすい所
この場所は、トップスピンロブのラリーを教える所
この場所は、スライスを打って、前に詰めていく練習をしやすい所
この場所は、後から来た時でも、ストレッチやアップをする所
この場所は、腹筋、背筋、腕立て、スクワット、筋トレしやすい所
この場所は、ガラスに姿が映るから、イメージトレーニングする所
この場所は、ボールが飛んで来ないから、休憩できる所
この場所は、バーベキューして食べたり飲んだりしても安全な所
場所、場所によって、面白い工夫が出来るから
その場所を一周すると、勝手にテニスが上手になる
最初は、歪で完璧じゃないコートが
練習メニューと創造と工夫、それに思い出が重なり
とても愛着の湧くコートになるから不思議だよね~
人間も、コートも似たり寄ったりかも
完璧なコートを与えられた時、それが当たり前で
完璧じゃないと、不満を感じるけど
日頃、完璧じゃないコート、
完璧じゃない人と過ごしてると
完璧じゃない事を許せるし、工夫や創造で、
もっと、楽しく、面白く出来るかもね!
公園や空き地を見ると、テニスコート3面出来る
補足をして、コートが作れそうだったら、
幾らで借りられるか聞いてみるのが癖なのだ
生活の全てがテニスと言う物差しで測ってしまう
この野菜はラケットの重さ、この高さはネットの高さ
この壁はテニスの壁打ちに使える、
この音楽は、サーブ&ボレーのリズムに似てる
この哲学は、テニスの戦略や組み立てに使える
この食事は、テニスのより良い動きに必要な栄養素がある
起きてから、行動して、見えたもの、寝るまでテニス
これは病気かもしれないね、テニス熱中症という
もう発病して47年になるけど、なかなか治らないです。