ミスターTです。
前回の最後の方で予告しましたが、新企画が始まります。
企画の名は庭球卍固め研究所(“テニスまんじがためけんきゅうしょ”と読みます)。名の由来はさておき、第一回の本題に入りましょう。
今回のお題は、“NEXT GEN ATP FINALSの試合形式から読み解く試合形式の在り方”です。
昨年から始まった21歳以下の若手選手による戦い、NEXT GEN ATP FINALS。その中で異彩を放ったのが、試合形式です。
ATPツアーの男子シングルスの試合はベストオブ3タイブレークセット制で行われます。また、グランドスラムやデビスカップでは5セット制を採用しています。
ですが、NEXT GEN ATP FINALSの試合形式は
① 4ゲーム先取の5セット制
② ゲームカウント3-3でタイブレーク
であり、通常の試合形式とは異なります。なお、これとよく似たような試合形式にショートセット(4ゲーム先取の3セット制だがタイブレークはゲームカウント4-4で始まる)があります。
確かに、NEXT GEN ATP FINALSの試合形式は独特のようなものですが、背景にあるのはテニスは野球と同じく1試合の時間が長くなる傾向があるということです。
わたくしはテニスの試合観戦に行くとき、1試合2時間を目安に長いか短いかを判断するのですが、接戦になると試合は2時間以上かかるので、確かに試合時間は読みづらい傾向があると思います。
そこでATPはNEXT GEN ATP FINALSを一つのモデルケースとして試合時間短縮に向けた対策をしているように感じます。その一つが今回の試合形式でした。
この試合形式が今後どうなるかはさておき、テニスの試合時間短縮の動きに今後とも注目しています。
ミスターTでした