ミスターTです。
大博士)(涙声で)あああにいいきいい!
大博士が叫んでいるようです。
ミスターT)なんかあったようだな。
大博士)そうや。兄貴が、何者かによって倒されたんや!
どうやら、大博士の腹違いの兄である天才クラッカーが、何者かによって倒されたようです。
大博士が静かに話し始めました。
大博士)ちょうどジャッカルが来る前にな、ワシと兄貴が口喧嘩して、兄貴が家を出てしもたんや。
〜回想〜
大博士)なんや!ワシらに世界征服が無理なんかい!
天才クラッカー)全く、話を聞いてないじゃないか!チェン、いいか、世界征服って口ではたやすく言ってもな、現実では世界征服は無理だ。
大博士)ったく、見損なったで!じゃ、ワシは、ずっと醜いハム野郎でいなきゃアカンのか?早よ人間になりたいんや、ワシは!
天才クラッカー)いい加減にしてくれ!お前の考えが無謀を通り越して無理なんだよ!第一、お前の考えがおかしいんだよ!世界征服したところで、必ず人間に戻れる保証はないだろう?いくらお前が愛と正義を全部倒したところで、本当に世界征服したと言えるのか?
大博士)もうウンザリや!兄貴まで愛と正義に肩入れするんかい。兄貴はわかってへんやんけ!愛と正義は世界中で片っ端から悪事を働いているんや!それに…
天才クラッカー)(話を遮る)愛と正義を敵に回した奴が世界征服したケースはないだろう?それだけ愛と正義は強力なんだ。頼むよ、もう世界征服は諦めよう。これからサバーク博士のお墓に行って、世界征服を諦めることを言いに行くから。
大博士)オイ!兄貴、お前は正気やないで。そんなことしたら、サバーク博士がべそをかくぜ。
天才クラッカー)じゃ。(と言いながら外へ)
大博士)兄貴!
ミスターT)…そうだったんですか。
大博士)それで、今朝方何者かによって兄貴は倒されたんや。
ミスターT)警察からは、何かありましたか?
大博士)おそらく、事件性が薄いらしい。ってことや。事故に巻き込まれて、というわけでもないらしいんやが…
こうして、大博士、いや、Dチームにとってかけがえのない天才クラッカーを失ったDチーム。果たして、世界征服はこのまま暗礁に乗り上げてしまうのか?
ミスターTでした