ミスターTです。
常日頃から国内における国際大会の少なさを感じているわたくしですが、新規に国際大会を開くにはどのくらい投資がいるのかについては全く考えていませんでした(オイ)。
そこで、今回から数回にわたり、日本で国際大会を開くには何が必要かを自分なりに考えていきたいと思います。
まずは、プロツアー大会の区分けについて改めてみていきましょう。(全て2019年から採用されるフォーマットを使います)
基本的にプロツアー大会は、男子はATP、女子はWTAが管理する公式大会とその下にある下部大会、さらに下にあってITFが管理する大会に分けられます。ここからは、ATPを例としていきましょう。
ATP大会は上からITFが管理するグランドスラム大会、ATP最終戦、ATPマスターズ1000、ATPツアー500、ATPツアー250、ここまでが公式大会として認められています。
この公式大会に出られない選手たちは、ATPチャレンジャー、あるいはITFトランジションツアーに参加し、それを元手にして公式大会に挑んでいくのです。
では、ATPチャレンジャー以下の大会をもう少し詳しくみていきましょう。
ATPチャレンジャー大会と一口にいっても賞金総額に応じて五段階に分けられます。
ATPチャレンジャー125(賞金総額は$162,480)
ATPチャレンジャー110(賞金総額は$135,400)
ATPチャレンジャー100(賞金総額は$108,320)
ATPチャレンジャー90(賞金総額は$81,240)
ATPチャレンジャー80(賞金総額は$54,160)
また、これとは別にホスピタリティとして選手・コーチの宿泊費用が提供されます。
※なお、来年2月25日からの週に横浜で行われるATPチャレンジャー大会は、ATPチャレンジャー80に格付けされています。
その下にあるITFトランジションツアー大会は、賞金総額が$25,000の大会と$15,000の大会に分けられます。
ちなみに、国際大会開催のための予算は、賞金総額の3倍くらいは必要と言われています。例えば、ATPチャレンジャー80大会であれば$150,000(1,600万円くらい)以上はないと開催可否が危ういと思います。
なんだ、大会前練習を含めて二週間使えるテニスコートと2,000万円くらいの資金があればできるじゃないかというなかれ!実は日本で国際大会を開くには大きな大きな壁があるのですが、それはまた次回。
ミスターTでした