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ハチワンダイバー33巻解説(2)

みなさんこんばんは(・∀・)
将棋漫画『ハチワンダイバー』が発売されるとアクセス数が2倍になるテニスブログですよ。
私はアマチュア低段の棋力しかありませんが、わざわざ検索して来てくれた方のためにも
ハチワンダイバー33巻を初心者向けに解説していきます。

さてこの33巻の第2局は鬼将会最終戦、谷生vs菅田 の一局です。
33巻第1局 菅田vsそよ の解説はこちら

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ラスボス谷生の 初手は▲6六歩。
将棋の初手は▲7六歩が約8割、▲2六歩が約2割、その他が1%程度と言われていますので、確かにこれは意表を突かれますね。
しかしプロの実戦例も多数ありますし、この1手で形勢がどうなるものでもありません。菅田君が動揺してしまったのは、この大事な一局の初手にいきなり奇策を用いられたからですね。
ウインブルドン決勝の最初にアンダーサーブを打たれたら、誰でも多少は驚くことでしょう。

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△3四歩▲6八飛△8四歩。何のことはない、普通の四間飛車の立ち上がりです。
しかし菅田君は初手▲6六歩に着目するあまり、自分から得意戦法の「ハチワンシステム」を回避してしまいました。
居飛車党の菅田君なら多少不慣れとはいえ問題なく戦えるはずですが、今度はハチワンシステムで戦えないことに不安を抱いてしまいました。まだ4手目で、局面はもちろん互角なのですが。

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局面進んで、戦型は谷生の四間飛車と菅田君の居飛車に決まりました。
私の感覚だと、4一に王様がいるハチワンシステムよりも、この形の方が天守閣美濃(2三玉)や居飛車穴熊(1一玉)に囲えるので、相手の攻め駒から遠くて有利な気がするのですが・・・やはり得意戦法にこだわりがあるのでしょうね。菅田君に焦りが見えるので、形勢は互角でも雰囲気は谷生ペースといったところです。

 

さて、いよいよラストバトルが始まりました。
谷生は「ハメ手」と呼ばれる奇襲や罠が得意なようですが、それらは正確に対応すれば逆に自分の首を絞めるものです。
スポーツでも相手を動揺させる、集中を乱すというのも戦術ではありますが、所詮は小手先の技術。開き直って集中している相手には通用しません。
いきなりの奇策に動揺してしまった菅田君ですが、開き直ることができるでしょうか?

当ブログは将棋漫画「ハチワンダイバー」を応援しています。
テニスブログだけどね!

 

カテゴリー: ハチワン, 将棋 | 投稿者田舎師 22:25 | 1件のコメント