カテゴリー別アーカイブ: パフォーマンスアップ

【脳科学から紐解くパフォーマンスアップ戦略】テニスを強くしたかったら脳を鍛えなければならない理由

当たり前ですが、一つの動作を身に着けるためには何百、何万回と練習をし続けなければなりません。

なぜか・・・動作を記憶するためです。

スキルというのは動作の記憶により身につきます。

そしてそれを何度も繰り返していくうちに、練習した動作は記憶の奥深くに根付くので、無意識でも打てるようになります。

 

これはスキルに限ったことですが、実際のゲームでは打てればよいというわけではありません。

相手の弱点を見抜いたり、戦術を常に考え戦わなければなりません。

脳は同時に莫大な量の情報処理に限界があるので、あれもこれも考えないといけないときに、打ち方をあーでもこーでもないなんて言ってられないわけです。

 

つまり、ストロークをしている時に使っている脳の回路と、戦術考えている時に使っている脳の回路は違うのです。

 

トレーニングの原則の中に特異性の原則という言葉があり、トレーニングによって鍛えられる部分は鍛えている箇所だけである。っていう内容があります。

 

脳も同じです。同じ回路を鍛えたからと言って別の回路が鍛えられるわけではありません。

なので試合の時にやるようなことを練習でやる必要があります。

スキルを鍛える練習だけでなく、同時に脳も鍛える必要があるのです。

カテゴリー: パフォーマンスアップ | 投稿者monsutoro 23:25 | コメントをどうぞ

サービスにおいて胸郭の動きが重要視される理由~スキルアップ編~

肩や胸郭のモビリティのセルフチェック方法

肩や胸郭がちゃんと動いているかどうかを確認する方法を動画でお伝えしていきます。

下の画像をクリックしてください

胸郭

胸郭の動きを高めるエクササイズ

ボールスローエクササイズ

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胸郭の動きを高めて体のしなりを作ります。

 

トランクローテーション

下の画像をクリックしてください

トランクローテーション

骨盤が傾かないように水平な位置で保持することがポイントです。

 

効率よく動く体を作りベースアップを行うコツ

効率よく体を使うには運動連鎖を意識したトレーニングに取り組むとよいです。

 

その中には、抵抗下にて行うレジスタンストレーニングや、速さの中に巧緻性を求めるアジリティトレーニング、様々な運動に共通する能力を鍛えるコーディネーショントレーニングなどがあります。

 

トレーナーが身近にいる場合には聞くなどの手段があるかもしれませんが、全員がそのような環境で運動が出来ているわけではないと思うので、気になる方は以下のLinkでご相談に乗ることが出来ます。

オフコートでも出来るテニス上達練習法を教えます

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カテゴリー: パフォーマンスアップ | 投稿者monsutoro 19:00 | コメントをどうぞ

サービスにおいて胸郭の動きが重要視される理由~解剖学編~

サービス時の肩の動き

テニスの中で一番大きく肩を動かす場面といえばやはりサービスです。

サービスの中での角度変化について報告している研究はいくつかあります。

これらの文献をまとめていくと肩を動かすために必要な角度は160~180°であることが報告されています。

肩関節

胸郭の動きについて

胸郭の動きは大きく上部の動きと下部の動きに分けることができます。

 

上部胸郭(第1~6肋骨)の動き

縦方向に動きます

 

下部胸郭(第7~12肋骨)の動き

横方向に動きます

胸郭の運動学

肩の動きと胸郭の関係とは?

肩関節をしっかり動かすためには胸郭を構成する胸椎の伸展と胸郭の拡大が必須です。

 

肩関節を完全に上げきるには肩関節の可動域だけでなく、胸椎や体幹の可動域が必要であることがわかっています。

 

つまり、サービスをより高い打点で行うためには肩関節と体幹の可動域と筋力が良好である必要があります。

 

胸郭とサービス

胸郭の柔軟性低下に伴う弊害について

簡単にまとめたツイートがありましたが、以下の通りです。

tuwwter2

胸郭の動きが低下すると、肩の可動域に制限を伴うのでインパクトが綺麗に作れなくなります。

 

そうなると、無理やりでも上げるような姿勢になるので肩の痛みなどの原因になります。

 

 

※肩の痛みに関する記事についてはこちらをご覧ください。

オーバーヘッドスポーツに多発するインピンジメント症候群とその原因について

 

カテゴリー: パフォーマンスアップ | 投稿者monsutoro 19:49 | コメントをどうぞ

【オフコートで差をつける!?】効率よく体を使うためのトレーニングサービスのご紹介

オフコート時間ってとっても大切ですよね!

今回の投稿はこの時間を有効に使うための僕のコンテンツの紹介をさせて頂きたいと思います。

 

スキルを上達させる練習はオンコートで皆さんをよくされており、ある程度まで上達しますが、身体を効率よく使う方法を知らないと、成長も頭打ちになってしまいます。

 

それくらいフィジカルの要素も重要になってきます。

 

 

そのため、少しでも周りの選手と差をつけるために、オフコートでも出来る体を効率よく使って効率的に上達をするための練習法をお伝えします。

 

 

【こんな方に向いています】

・テニスを上達させたい人

・ボールに重みやキレを持たせたい人

・体を効率よく使えるようになりたい方

・しなやかな動きを獲得したい人

・怪我を防止したい人

 

【サービスの流れ】

・練習メニューの作成を実施(3~10メニュー)

・1か月フォローさせて頂くので適宜相談にお受けします。

※場合によってはメニューを変更いたします。

 

【メニューの内容】

・フィジカルトレーニング

・ストレッチング

・ラケットワークエクササイズ

・プロプリオセプションエクササイズ

・アジリティトレーニングなど

※個人のレベルと希望に合わせてメニューの作成を行います。

 

お仕事のご依頼はこちらにて承ります。

オフコートで出来るテニス上達練習方法のご紹介

☟こちらもクリックをお願いします。

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カテゴリー: パフォーマンスアップ | 投稿者monsutoro 23:44 | コメントをどうぞ

テニスのサービスでは膝が使えないとレベルアップが出来ないといわれる科学的な理由について

はじめに

よく練習でコーチから「膝曲げろ」といわれる方はいらっしゃると思いますし、そのような方をよく見ています。
しかし、これらの指導者の方の中には経験談で教えてくれている方もおり、本当に正しい情報なのかどうかというものはわからないものもあります。今回はその中でも話題となりやすい膝を曲げる意味というテーマについて科学的根拠を用いながら考えていきたいと思います。

なぜ膝なのか

このテーマは最も始めに語られなくてはなりません。曲げるならば足でも股関節でもよいはずですが、なぜ膝なのでしょうか?
答えは重心にあります。膝を曲げることで重心の上下移動を効率よく生み出すことが出来るのです。

重心とは?

なんとなく「重心」というワードを聞いたことのある方はいるかもしれません。しかし、これを説明しようと思うと難しいかもしれません。
重心の定義は「質点系の運動に対する重力の効果を考える場合に、その質点系を構成する質点全部が集中したと考えても運動が変わらないような点で、質量中心と同じ点である。」となっていますが難しすぎますよね?
わかりやすくいうと、「重さの中心」であり、立っている姿勢では骨盤内に位置することがよく知られています。

重心の上下移動とサーブの関係

重心というものと膝を曲げることにより効率的な重心の移動が出来るということが分かったものの、それがどのようにサービスに影響を与えるのでしょうか?
ここでのキーワードが運動連鎖です。
膝を曲げ、伸ばそうとするときに作用する地面からの力は足関節・膝関節・股関節と下肢から骨盤に伝わり、体幹を経て肩関節・肘関節・手関節や頸部へと波及していきます。
これが効率よく発生することで無理のない力でサービスをすることが出来ます。しなやかな動きが出来る人と、動きが硬い人がいると思いますが、効率よく体を使えている人はしなやかで、サービスにも安定感や威力・キレが生まれてきます。

パフォーマンスレベル別の膝の曲がりに関する研究について

プロとアマチュアで膝の曲がりには差があると、世界の研究では言われています。その中でもいくつかの文献を抜粋した情報をお伝えします。
下の図をご覧ください。
キャプチャ1.PNG
これはサービスにおけるテークバック時のレベル別の膝関節屈曲角度を記したものです。
この数値小さければ小さいほど膝が曲がっていないということになります。
この結果から上級者ほど膝が曲がっているということが分かります。

私の動作解析の研究から得られた結果のまとめ

また、私が解析させて頂いた2名の選手で1名が世界規模の大会で活躍されている選手でもう1名が国内草トーナメントに参加されているアマチュアレベルの選手の解析結果からも似たようなデータが得られました。
世界大会で活躍する選手は膝関節の可動域が上の表に準じて曲がっており70°以上の結果が得られました。他方でアマチュアレベルの選手については膝関節の曲がる角度が20~40°と低値を示していました。

膝が曲がっていないこととパフォーマンスの関係

膝が曲がっていないとテークバックの時点で溜めを作ることが出来ないので、地面から得られる力が少なくなり、手で無理やり打たなくてはならないサービスになってしまいます。
その結果、打点が安定しなくなるのでダブルフォルトが多くなってしまいます。
ちなみに膝の曲がりと、球種による関係については特になく、フラットだからより多く曲げなくてはならないということでもありませんし、スライスだから膝を曲げなくてもよいということもありません。どの球種を打つにしても膝の曲がりは非常に重要となります。

膝を曲げにくいと感じているあなたにお勧めするエクササイズ

スクワット
鍛えられる筋:大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、前脛骨筋
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方法
①足を肩幅に広げ、つま先をやや外側に向けます。
②スキージャンプのような動作を行い、臀部を突き出し膝を曲げていきます。
③この時に体幹の前傾も促していくとよいです。
④膝が曲がっていく際に、膝が内側に入りすぎないように注意しましょう。

まとめ

テニスにおける膝の役割は非常に重要でここを見逃すだけで、動作がしなやかに行えなくなります。
よって試合でベストなパフォーマンスを発揮していくためにも膝をより使う練習う意識をおこなっていくとよいでしょう。

特報!

海外のテニス選手絶賛!
テニスのサービスにおいて、体の非効率な動きを抑制し、効率的な使い方をすることでパフォーマンスを向上させる方法を、動作解析技術を利用してお伝えしております。
興味のある方は下記画像から是非ご覧ください。
cropped-head1.png
カテゴリー: パフォーマンスアップ | 投稿者monsutoro 22:47 | コメントをどうぞ

テニスが上達しない理由は複数ある?上達を阻害する理由6選!

-センスがないから上達しないは間違い!?-

テニスの上達のスピードは人によって異なります。

上達しない人には上達しないだけの理由があり、その理由を探ることが重要となります。

あまりに上達しないと、センスがないからという理由に落ち着きたくなるかもしれませんが、それは必ずしもイコールで繋がるものではありません。

 

-大前提として量は必須-

上達のための基礎はみんな同じです。その一つが量です。

5回やった人より、50回やった人の方が上達するのはわかりやすい例に思います。

月1回より週1回、週1回より週3回というように自分の出来るペースでいいので量を増やすことをおススメします。

 

-上達しない理由は混在していることが多い?-

ある程度の量をこなしているのに思うように上達していない場合、考えられることがいくつかあります。

これらは1つ1つが独立しているわけではなく、複雑に混在していることが多いです。原因解明をスムーズにするためにも一般的に原因となりやすい項目をお伝えします。

 

-上達を阻害する6つの要因とは-

フォーム

フォームが原因の場合、打点がつかめていないことがあります。打点をつかむためにはポジションをしっかりしないといけなくなるのでその点も重要視します。ポジションに入りきれない場合、準備段階(テークバックやスプリットステップなど)に問題があるケースもあります。

 

【問題点】

①打点はつかめているか

②ポジションには入り込めているか

③準備段階はシンプルであるか

 

体重移動(重心移動)

体重移動はとても重要なポイントです。フォアやバック・サーブのどの球種にも必要なものであり、これがうまくできていない場合はほとんどの確率で手打ちになります。

 

【ポイント】

①打つ前の生み踏み込みが出来ているか

②視線をボールに当てているか

③ラケットを振り切れているか

 

練習方法

ただ打つだけの練習ではうまく上達出来ません。その練習に目的があるのかどうかという点と、どんなドリルを行うかという点が必要になります。

 

【ポイント】

①目的意識があるか

②実践を見越していろいろな動きを練習の中に取り入れられているか

③試合をイメージした緊張感のある練習が出来ているか

 

メンタル

スキルを向上させるためにはメンタル面が非常に重要です。

試合で負けてしまったときに、メンタルがもたなかったなどの発言をする方をみますが、そういう人ほどメンタルトレーニングを取り入れていない様子が見られます。普段の練習の中でも応用可能なので実践することをおススメします。

 

【ポイント】

①フォームや試合の流れに対する良いイメージがあるか

②モチベーションを高い水準で保っていられるか

③普段の練習の中にメンタルを鍛える要素を取り入れているか

 

コンディショニング

テニスを行うために必要な過程です。体を動かしやすい状態に管理しておくことが重要です。

 

【ポイント】

①睡眠は十分にとれているか

②食事は十分に摂取できているか

③ウォーミングアップはできているか

 

怪我(既往歴)

これまでしてきた怪我も一つのポイントになります。10年前にした肉離れが実は問題として残っていたなどのいうようなこともよくある話です。怪我による動きの変化により上手く体を使うことが出来ないこともあるので、トレーナーや専門家に診てもらうとよいかもしれません。

 

【ポイント】

・骨折をしたことがあるか

・捻挫をしたことがあるか

・肉離れをしたことがあるか

 

-まとめ―

今回は大まかなポイントをご紹介しましたが、これらを細分化すると、まだまだ項目が挙げられます。上達のためにしなければならないことは人によって差があるので、今の状態をしっかりと分析することが一つの解決策になると思います。

カテゴリー: パフォーマンスアップ | 投稿者monsutoro 22:42 | 2件のコメント