錦織圭の 敗因を探る データ編
プロ野球も大詰め。
プロ野球 パリーグ
ソフトバンク 3-1 ロッテ
ソフトバンク、圧勝ですね。
が3勝1敗、
ヤクルト、王手です。
男子シングルス 準決勝
R.ナダル(8) vs. JW.ツォンガ(16)
ジョコビッチ(1) vs. A.マレー(3)
男子シングルス 準々決勝
●K.アンダーソン(12) vs. ○JW.ツォンガ(16), 6-7, 7-5, 4-6
●S.ワウリンカ(4) vs. ○R.ナダル(8), 2-6, 1-6
○N.ジョコビッチ(1) vs. ●B.トミック, 7-6, 6-1
○A.マレー(3) vs. ●T.ベルディヒ(5), 6-1, 6-3
試合のデータを出来るだけ集めている、客観的に何故試合に勝てたか、負けたかを集計して、法則化したいから。
Part1ではデータ化しにくい、メンタル.タフネスについてふれた。
錦織圭はK.アンダーソンに心で負けた。
錦織圭が負けた時に、良く起こる事。表情に出やすい。
R.ガスケに勝てない理由もその様な気がする。
錦織圭の好不調の波
トッププレーヤーと言えども人間、好不調の波はある。
でもN.ジョコビッチ、不調でもそれなりに勝つ。
それがトッププレーヤーの宿命。錦織圭もBig4の一角に入るであれば、その強さは不可欠。
あれだけ試合を戦っているトッププレーヤーでも、プレッシャーは必ずかかる
セットの終盤、4-5、タイブレークではプレッシャーがかかってくるのが良く分かる。
ましてや一般プレーヤーならなおさらのことだ。
K.アンダーソン、錦織圭の試合をテレビで見ていたが、
錦織圭を応援しているせいか、ミスをするとすごく気になる。
ところがデータを集計してみると、全然雰囲気は異なる。
ここがデータと見た目の違いの面白いところだ。
指導者コーチは、冷静に試合を見つめる必要がある。
その意味でスコアは凄く大事。
ただカウントの推移ではなくて、アンフォーストエラー、
ショットの精度をしっかり見極めたい。
草大会であれば、ボールの深さ、相手がどのボールで前に詰めて来るかなど、データ化すると良い。
サービスのデータ
ファーストサーブの確率、ポイント獲得率も錦織圭が上だが、
2ndサービスで逆転された。
裏を返せば、錦織圭がK.アンダーソンの2ndサービスを叩けなかった事。
リターンゲーム 錦織圭得意のリターンゲーム。
見たかった錦織圭の弾丸リターン。
ここでK.アンダーソンが上回っている。
リターンの成績では、錦織圭は10位以内、K.アンダーソンは50位台。
考えようによっては、K.アンダーソンのサービスが良く、
錦織圭のサービスが甘かったことになる。
最近の錦織圭の試合、乱打戦が多い。ストローク、バックハンドも得意なのだが、
相手は少しずつ、錦織圭の速いテンポに慣れてきている。
B.ペール、K.アンダーソンも錦織圭の打ち機をそらせるムーンボールの使い方が上手かった。
攻め込まれた時に、時間稼ぎに使う。左右の遠く振られた時にトスをしっかり効かせて返す。
センターに深く。そうしないと、角度をつけて叩きこまれるから。
実はこの敗戦、前兆が、その前の試合、キリオス戦
楽天B.ペール戦
USオープンのB.ペール戦、に見える。
攻撃合戦、打ち合いが得意な様に見えるが、
ミスを少なくして、最後に抜く、これが錦織圭のスタイルだと思うのだが。
試合中のひらめき、奇想天外なショットが減って来た。
打ち合いのラリーが増えている事で分かる。
相手に攻撃パターンを読まれて、カウンターを食らうことが多い。
その原因は、サービス、リターンのコントロールの甘さ。
ウィナー狙いのショットの精度が落ちている。
コーナー狙いのショットが甘く入る。ミスを恐れているのだろうけれど。
リターン力は30-40%の世界。
しかしサービス力は、80%の世界。ここを下げると試合は厳しくなる。
錦織圭は最近サービス力は良くなっているが、
基本はデフェンス力の選手。
K.アンダーソンに、強く出られて、プレッシャーをかけれなかった。
K.アンダーソンのサービスが好調なのは仕方がない。
リターンの名手、S.バブリンカを破っている。
バックハンドの打ち合いでも、フォアに回り込まれてショートクロスの逆クロスを決められていた。
一方、錦織圭のショットは、ミスが目立った。
錦織圭、ATPファイナルに向けて、今年の試合も終盤。
大きな修正点は、無いはず。冷静に自分を見つめ直して、まず休養をとろう。
気持ちの持ち方が大きい。
USオープンの時の様に、敗戦を引きずらない方が良い。
本日の御教訓 敗戦の後
試合分析、整理
1:敗因を見つけ出す
2:対策を考える
3:次の試合に間に合う方法で
テニス、試合前に、Plan → Do → Check → Actを考える事は重要だ。
上海マスターズ。シードで敗れたのは、
R.フェデラー、予選上がりのラモスビノラスにまさかの敗戦。
そして第6シードの錦織圭。
第7シードのD.フェレールもB.トミックに敗れた。
このところD.フェレール、精彩がない。錦織圭同様、ATPファイナルの当落線上にいる。
R.ガスケも敗れた。それだけプレッシャーが大きいのだろう。
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