しびれる試合 フェデラー ジョコビッチ破る
鉄壁の守備を誇る、ジョコビッチを崩した、フェデラー。その作戦は?
フェデラーがもっと攻撃的に攻めると想像した。
サーブ&ボレー、リターンダッシュ、積極的にネットプレー多用。
そう予測した。ジョコビッチもそうだと思う。 その裏をかいたのか、フェデラーの戦略。
良い試合だった。
終わってからも笑顔で、お互いの健闘を讃え合った。王者と元王者の握手。
気持ちが良い。
フェデラー◎ 7-5 6-2 × ジョコビッチ。
この二人、これでフェデラーの22勝21敗。
意外なことに、ジョコビッチのウィナーからアンフォーストエラーを引いた安定指数が、マイナス。
余りない。いつもアンフォーストエラーが極端に少ないからだ。
1stサ-ビスのポイント獲得率もフェデラーに越され、多くブレークされた。
その内容を語ろう。
この二人よりも戦っているのが、R.ナダルとジョコビッチの45回。
面白い事に、この二人のコーチ、B.ベッカーとS.エドバーグが35回対戦している。
ジョコビッチとB.ベッカー
狙いは、攻撃力のアップだ。
フェデラーとS.エドバーグ
狙いは、自分らしさをより引き出すため。
ジョコビッチとフェデラーのライバル関係
これでこのグループ、フェデラー2勝、ジョコビッチ1勝1敗、錦織圭1勝1敗、
残すは フェデラー vs錦織圭。 ジョコビッチvs T.ベルディフ
フェデラーが勝てば、ジョコビッチ、T.ベルディフ戦の勝者が上がる。
錦織圭が勝つと、2勝1敗が3人で並ぶが、その場合、取得セット%、ゲーム%で行くと思われるので、厳しい。
残念ながら、自力での勝ち上りはない。ジョコビッチに1-6 1-6の大差で負けたのが響いている。
錦織がフェデラーに勝ち、ジョコビッチがベルディハに負けると準決勝に上がる。
ラグビーのワールドカップ、日本の予選、状態に有る。
ジョコビッチは語る。
「確かに彼のショットは良かった。
そのために普段よりもアンフォーストエラーが増えてしまった。
でもこれは僕らのライバル関係の中の一つの試合。
今回はこうなっただけさ」とさばさば。
連勝記録も23で止まった。
開始がシンシナティでフェデラーに負けた後だから、これも縁かな?
最初は静かな出だし、お互いにキープが続くが、フェデラーは、それほどネットプレーを使わない。
ストローク戦で、フェデラーが攻め急がず、ラリーを展開する。
ジョコビッチ得意のストローク戦、
しかしフェデラーには、速攻を仕掛けるプレッシャーを相手に与え続けた。
これが功を奏する。
第1セット、チャンスが多かったのはジョコビッチ。
しかしフェデラーは冷静にサービスをコントロールしてデュースに戻し、セーブ。
たった一回のチャンスを、見事にゲット。攻撃を仕掛けた。
攻撃型のフェデラー、が敢えて、耐えて、チャンスを待った。
ストロークラリーの面白いデータ
ラリー回数と、ポイントの関係が出ていた。
ラリーが長引くと、今までなら、ジョコビッチのペース。
今回は、5回以内の短いラリーも
9回までの中期のラリーもフェデラーが取った。
5回までのラリーがラリー戦の66%。
つまりここを制する者が試合を制するのだ。
フェデラーの3球目攻撃
二人ともストロークが深い、浅ければ角度がある。
最初の攻撃は、ジョコビッチが見事なアングル返しでカウンターを放つ。
錦織圭戦で多用したショットだ。
しかしフェデラーは、錦織圭よりも、さらにタイミングを早く、ボールを速く、角度を大きくつける。
クロスのラリーでジョコビッチは押され、ダウンザラインを狙うが、振り遅れてサイドに切れる。
この辺のトッププレーヤーのショットのあやが面白い。
勝っている時は、コーナーに決まる。負けている時は、振り遅れる感じでアウトする。
トッププレーヤーと言えども、4-5、などセットゲームはプレッシャーがかかる。
微妙なコントロールが甘くなる。
そこを見越したフェデラーのネットプレー。
第2セットは、フェデラーが早々とブレーク、
流れを一気に持って行く。
ジョコビッチはラリー戦に持ち込み、何とか流れを引き寄せたいが、
フェデラーが押し切った。
攻める時期が的確だった、フェデラーの勝利だ。
敢えて、ネットプレーを多用せず、その出るぞと見せる姿勢でプレッシャーを与えた。
先の試合のフェデラーのリターン攻撃が今効いている。
フェデラー ジョコビッチの守備陣形を破る
ショット バリエーションの豊富さ。
サービス
ストローク
ボレー 回転をきっちり使い分けて、ジョコビッチの鉄壁の守備を崩した。
フェデラーのリターンダッシュ
例えば、錦織圭はバックハンドでジョコビッチで打ち合った。
錦織圭の良いボールもあるがテンポが一定で、ジョコビッチがペースをつかめた。
ハイライト動画
このデータ皆さんはどう取りますか? ラリー5回以内のポイントが70%弱。
フェデラーの華麗なるサーブ&ボレー。
これでこのグループのラウンドロビンと最終戦は、
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