大事な場面で開き直れたジョコビッチ 本当の勝因
試合のデータをまとめている。選手の勝因、敗因を調べて、どの要素が勝利につながるかを調べている。
ATPファイナル、良い試合が多いので、データを比べ直している。
N.ジョコビッチ 決勝で変えた戦い方。 決勝ではN.ジョコビッチが勝ったが、
N.ジョコビッチの勝因は、偉大な開き直りの勝利と言える。
大きな開き直りが、ラウンドロビンでのR.フェデラー戦の敗戦。
ファイナルでの、2ndサービスへのプレッシャー。
結論づけると、切り替えが上手い。
ピンチでの集中力を高める事が出来る、N.ジョコビッチの精神力の高さ。
普通のデータ的には、R.フェデラーの方が有利。
1stサ-ビスの確率、ポイント獲得率ともR.フェデラーが上。
これだけでもトッププレーヤーは、かなり有利になる。
N.ジョコビッチは1stサ-ビスの確率が下がっている。
しかも、1stサ-ビスのポイント獲得率はR.フェデラーの方が上。
R.フェデラーは、ラウンドロビンと違ってネットプレーを多用してくる。
しかも2ndサービスを間違いなく叩いて来る。
ネットダッシュも仕掛けて来るだろう。
従って、N.ジョコビッチの方にプレッシャーが高かったはずだ。
その第一ポイントは1stサ-ビスのポイント獲得率
男子シングルスでは1stサ-ビスのポイント獲得率が大きな要素。
R.フェデラー、錦織圭戦から
ラウンドロビンではR.フェデラーが勝った。
この時、R.フェデラーは、驚くべき開き直りの作戦に出た。
なんと得意のネットプレーを封印して、ベースラインのストロークで打ち勝った。
サービスをきっちりN.ジョコビッチのフォアバックに打ち分け、
コースを読ませなかった。
この一戦は、N.ジョコビッチには屈辱的な負け方。
しかし、N.ジョコビッチがあ凄いのは、切り替えの早さ。
試合後のインタビューで、「今日だって良い戦いをした、多くの戦いの中の一つの負け」、と淡々としていた。
もう次の試合に照準を置いている。
この敗戦で、 N.ジョコビッチには、次のT.ベルディフ戦勝たなければ勝ち上がりはない状態。R.フェデラーは勝ち上がり決定。
この辺の切り替えが素晴らしい。
負けは負けで次に切り替える。これがあるからファイナルでR.フェデラーと再戦して、勝つことができた。
Good Loserの考え方。
勝負は
流れがある
小さなポイントで
動く。
全体の流れを
つかんで
ミスは忘れ
次に集中すること。
ネットプレーには9回しか出ていない。6回ポイント。
N.ジョコビッチも9回ネットプレーに。6回ポイントでイーブン。
多分、ラウンドロビン進出を予想して、ネットプレーを封印していたのだと思う。
ファイナル N.ジョコビッチがR.フェデラーに勝利
スコアだけを見ると、N.ジョコビッチの完勝だが、
データ的には、僅差。ブレークチャンスをしっかり取ったN.ジョコビッチ。
1stサ-ビスの確率は、二人とも下がっている。
N.ジョコビッチはなんと6%。R.フェデラーは3%。
1stサ-ビスのポイント獲得率は N.ジョコビッチが下がる。
72%から62%へ、10%も下がっている。 これはトッププレーヤーとしては、勝ちにくい確率だ。
一方R.フェデラーは 75%から71%へ 4%のダウン。
大きく変わったのが2ndサービスのポイント獲得率
N.ジョコビッチはなんと14%も上げて、84%。 これは異常な高さ。
R.フェデラーは24%下げて43%。これだって決して低い数字ではない。
その結果、ウィナーからアンフォーストエラーを引いた安定指数で、R.フェデラーを大きく上回った。
N.ジョコビッチは9個上げた。
R.フェデラーは12個下げた。 プラスマイナスで21ポイント。
ファーストサーブまでは、R.フェデラーが有利、
2ndサービスを打つまでもR.フェデラーが有利。
しかしN.ジョコビッチ、2ndサービスは土壇場、そこからしっかり取り切るのは凄い。
N.ジョコビッチ対R.フェデラー ハイライト動画
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