錦織 気鋭の新鋭 鮮やかな逆転勝ち 心の勝負 マドリッド2016

錦織 苦しい状態から、激しいストローク戦を制する。
新しいストローク戦、速い、角度がつく
 もっとも新しいテニスを披露する、錦織圭とキリオス。
ストローク戦で、魅せるテニス。
 新しい世代のテニスだ。 ミサイル同士の空中の様相だ。
 より速く、早く、高い打点で、角度をつける
 観客は二人に惜しみない拍手を送った。
 
 
 観客のマナーが悪い、キリオスも余り良くないけれど。
 携帯が2度なったことと、サービス前に、観客が動くことが多く、それが興覚めだった。
 ウィンブルドンの様なマナーでテニス入ってもらいたい。

二人のタッチ、フィーリングは最高。極限のパフォーマンスを見せてくれた。
マドリッドオープン2016 クオーターファイナル
錦織圭◎ 6-7 7-6 6-3  ×N.キリオス
Keikrygiosscore

 またもや薄氷を踏む戦い。
 錦織圭が勝てた要因は、冷静に戦い続けたと言う事。
 テニスは確率のスポーツ
テニスと確率
 ゲームでSaypercent

 再スタート
 セットで
 再スタート
 だから
 ミスは忘れて、
 次に集中、
 これが重要!

 そして、冷静に自分を失わなかった事
  
 ミスを振り返らない事
 
 アンフォーストエラーは錦織圭が少ない事を自覚して、
 自分を信じて戦い続けた。
 キリオス戦予測  
 案の定ドロップショットからネットプレーの応酬。
 序盤はキリスのフットワークが冴えたが、第2セットから、錦織圭のタフさが光った。

中尾トレーナーのお蔭だ
 彼がチームに入ってくれたおかげで、怪我は減り、欠場数が激減。
 スピードもアップしている。
 追いついたボールはしっかり勢いがある
Sayingkeireswing

 

 第2セットから、キリオス得意の叩き込み、ミスが増え始めた。
 これも持久力の勝負。 錦織圭との長いラリー戦を嫌うと思われた、キリオスだが。
 どうしてどうして、バックハンドのクロスでの良い打ち合いが続いた。
 序盤は先にダウンザラインで展開を変えた、キリオス。
 しかし次第に、錦織圭がコースを変えて、試合を支配。
 バックを警戒する、キリオスのフォアで逆を突くケースが増えた。
 この点で、錦織圭は戦略的、頭脳的、 キリオスは体力も消耗した。

 キリオスが試合を支配して錦織圭を左右に振る。
 しかし錦織圭のデフェンス力の良さ、スライスが深く返り、ペースを変える。
 そこからの逆転も増えてきた。
 N.ジョコビッチ得意のカウンターだ。

 クレーコートは持久力が大事だ
  警戒していた、ランチャーフォアは出ずじまいだった。
 それだけ錦織圭がボールをコントロールしていたという事だ。
 
超強烈なキリオスのサービス。
 ワイドにセンターに、Krygiossercourse

 エースが襲い掛かる。
 最速は220キロ
 を記録した。
 サービスゲームは
 キリオスが主導権を握る。
 1stサ-ビスの確率は高いし、
 ポイント獲得率は高い。
 要所でのエースは18本。2ndサービスでも平気でとって来る。
 1stサ-ビスでキリオス、2ndサービスで錦織、サービスのトータルで同率。
 錦織圭がブレークポイントを与えなかった点は凄い。
 さすが、第6シードの意地だ。
 でも錦織圭は少しずつ、読み始め、反応する。
 こうなると少しずつ、キリオスにプレッシャーがかかる。

 第1セット、タイブレーク、最初にミニブレークしたのは錦織圭だが、追いつかれる。
 そのまま逃げ切られた。キリオスの上手くなった点だ。
 
 第2セットのタイブレークは、逆に、錦織圭が始終リードした。
 これが良かった。
 キリオスのタイブレーク、今年は非常に良い。
 サービス力がある選手がタイブレークは有利だ。
 2015マドリッドオープン キリオスがR.フェデラーを3回のタイブレークで破った
 
 今年も因縁のS.バブリンカ戦、2回のタイブレークを制している。

 リターンゲームは錦織圭が良い。
 デフェンス、走らされてもショットが安定している。面が安定している。
 それもスライスでの返球で、キリオスの強打、少しずつブレ始める。
 スライスは、予測で書いた通り、重要なファクターとなった。
Keibsdefence

試合のスタッツを求めてみた。
Keikrygiosmadrystats

 アンフォーストエラーは二人とも多い。
こんな時は荒れた試合になる。錦織はもう少しで巻き込まれそうだった。

 
課題は、ゲームポイント、セットポイントなど重要な場面、
 ブレークチャンスで取り切れない事。
 無理なフォアの回り込みで自分を苦しめる事が多い。
 フォアに回り込むにはフットワーク練習が必要だ。ナダルのスムーズさがが欲しい。
 N.ジョコビッチ、R.ナダルは、ここでギアを上げて一気にゲームをもぎ取る。

 象徴的なシーンが、ファイナルセット、錦織圭のサービングフォアマッチ。
 錦織圭の5-3 40-0.  この場面、トッププレーヤーなら、1ポイントは落としても、軽く
 フィニッシュに持ち込む。

 R.ガスケ戦もマッチゲームを落とした。
 お互いに視力を振り絞っているから仕方ないのだが。
 嫌な雰囲気が漂う。
 錦織圭自身も気持ちは、冷静ではなかったはず。

 これを助けたのが、キリオスがいらだちを見せ始め、
 イージーミスが出始めたこと。
 先の予測で、この試合心の強い方が勝つと書いた。
 最初に切れたのは、キリオス、ラケットを投げた。

 試合中ラケットを投げると、なぜ負ける???

 シングルス、勝利の法則

 メンタル.タフネス、4つの次元のどこに自分がいるかを感じる。
 フットフォールトでいらついたが、2ndサービスはきっちり入れた。
 錦織もいらだち、ボールを後ろの壁にぶつけた。良く、ウォーニングを取られなかったと思う。
 サービスの時間で、錦織圭もウォーニングを取られた。
 強い自分の裏には、強い心が必要だ。冷静さが基本。
Keisayingrelaxravender

キリオス 超スーパーショット ハイライト動画

元から股抜き。股抜きボレー、と奇抜な技を多く使うキリオス。

男子シングルス 準決勝
A・マレー(2) vs. R・ナダル(5),
N・ジョコビッチ(1) vs. 錦織圭(6)

男子シングルス 準々決勝
○A・マレー(2) vs. ●T・ベルディヒ(8), 6-3, 6-2
○錦織圭(6) vs. ●N・キリオス, 6-7, 7-6, 6-3
○R・ナダル(5) vs. ●J・ソウサ, 6-0, 4-6, 6-3
○N・ジョコビッチ(1) vs. ●M・ラオニチ(11), 6-3, 6-4

ジョコビッチ戦を見据えて 

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カテゴリー: ATP, キリオス, クレーコート, スコア, ストローク, テクニック, データ分析, メンタルタフネス, 作戦, 勝因, 錦織圭 | タグ: , , , , , , | 投稿者tsukky 20:38 | コメントは受け付けていません。