ちちをかえせ ははをかえせ としよりわかえせ こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながるにんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ
峠 三吉
母は峠 三吉さんとお友達だったそうです。
峠 三吉さんの詩を戦後の労働組合の大会で、峠さんに頼まれて若き日の母が朗読したそうです。5000人ぐらいの組合員がいて、母が詩を読み終わるとすぐ「早くこの場から去ってください」と言われて、数人の男の人に囲まれて沢山の労働組合員と旗の中を通り抜けて外に出て帰ったそうです。
その5000人の、組合闘争を遠巻きに取り囲んでいた警察の長が父だったそうです。その夜、遠い親戚だった母の家に寄って「今日組合闘争があって、若い女性が詩をよんでいたんですよ」と母の母親、つまり私のおばあちゃまに話して、「あら、忠雄兄さん、それ、私です。」「えっ?あんな危ないところにいって!ダメだよ、気をつけないと。大変なことになる可能性もあったよ。」と怒られたそうです。
後にけっこう歳が離れているのですが、父に結婚を申し込まれたということですね。
ても、母は、峠 三吉さんから「雲よ 遠く沈んでより 姿を見せるお前よ」という色紙を貰っています。
峠さんも母のことを好きだったかな?❤️❤️