このことはブログに書こうかどうしようか、ずっと迷っていましたが、一昨日のスポーツニュースを見て、やはり書くことにしました。
先日の東レパンパシで、伊達さんがとった行動に波紋が起こっていますよね。
私も残念でなりません。
「ため息ばっかり!」と、伊達さんは、観客に対して怒っていましたが、観客に思わずため息を出させてしまうようなプレイをしているのは誰かな?
プレイヤーは誰のために試合をしているのでしょう?
自分がやりたいから。もちろんそれはそうですね。でも、もし、自分のためだけなら、誰もいないところで、試合をしたらいいのでは?
観客はお金を払って、観に来ているのです。プレイヤーに高額賞金が出るのは、テニス観戦を楽しんでいるたくさんの人がいるからです。
もちろん、観戦する私たちも、マナーは守らないといけません。ポイント間で声を出すのはマナー違反です。
でも、ため息自体はマナー違反ではありません。
ため息で元気がなくなった、という気持ちはわからないわけではないです。しかし、そう思うことと、観客に対して、怒りをぶつけてしまうのは次元の違う話です。
今年のウィンブルドン、マレーはイギリス中の期待を背負って、大会に臨んでいたわけですが、その重圧たるや、ものすごかったと思います。
センターコートで行われるマレーの試合は異様な雰囲気でした。
マレーがポイントを決めると、会場全体が揺れているのではないかと思うくらいの、ものすごい声援でした。
その一方で、ベルダスコに2セット先取された試合では、マレーのミスショットの1つ1つに、センターコートはため息の嵐でした。私の隣にいたマダムも、ため息をついて、はっきりとがっかりしている態度をしていましたよ。
力を入れて、必死に応援すれば、残念なポイントだった時に、ため息が出るのは、当然のことです。
しかし、マレーはすべてを跳ねのけて、その試合は逆転勝ちしましたし、その後も見事な集中力で、悲願の優勝を飾りましたよね。
伊達さんは、今、日本女子のNo.1プレイヤーなんです。伊達さんの活躍で、勇気をもらった人も多く、伊達さんは、みんなに、この年でもできる、という夢を与えてくれました。
そういう人だからこそ、みんなが心から尊敬できる態度をとって欲しいのです。
結局、観客を味方にするのか、敵にまわすのかは自分次第です。
今回の件で、もう二度と伊達さんの応援には行かないと思った人もいると思います。
観客も選手にいいプレイをして欲しいと思っている、選手たちも私たちにいいプレイを見せたいと思っている、そのためにはどうしたらいいのか、もう一度よく考えて欲しいと、思いました。
今日はちょっとシビアな話ですみません