惜しい錦織圭 ジョコビッチと大激戦

5月14日(土)、イタリアのローマで行われているマスターズシリーズ、イタリアンオープン

錦織圭対ジョコビッチの準決勝が行われた。
3時間を越える激戦はファイナル・セットに縺れこみ、タイブレークに。
タイブレークでは3-1と錦織がリードしたが、残念ながら6-2,4-6,6-7(5)で敗れた。
トータルポイントではジョコビッチが取った数は112、錦織は一つ少ない111だった。

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「(作戦を練り、ジョコビッチの攻撃)パターンを頭に入れていたのでコースがわかった。」と言う錦織が第1セットを取る。

さすがNO.1のジョコビッチ、第2セットに入りしぶとくプレー、
10度目のブレーク・チャンスを取る。
これがこの試合、初めてのブレークに成功したポイント、しかもそれはセットポイントだった。

流れはジョコビッチに、ファイナル・セットも4-1とする。

連戦の疲れから右脚付け根を痛めていた錦織、普通のプレーヤーだったらここで簡単に諦めてしまうところだが、
「(ジョコビッチに勝ちたいという)気持ちとアドレナリンでなんとか乗り越えて戦っていた」。

1-5となってしまうブレーク・ポイントを凌ぎ、諦めずにここから反撃を開始する。

4-5自分のサーブではマッチポイントを握られながらもキープ。

タイブレークでは3-1とリードしたのだが。

<<大接戦 錦織対ジョコビッチ詳細>>
●6)錦織圭 6-2 4-6 6-7(5) 〇1)N.Djokovic(SRB)

先に第3ゲームをブレークする錦織。

第4ゲーム、ブレーク・ポイントを掴まれるが、
ジョコビッチの動きに逆をつき、フォアのクロスを決めデュース、
キープする。3-1

第7ゲーム、
バックのダウン・ザ・ラインを決めまたブレーク5-2とした!

Tへサービス・エース、40-15
ジョコビッチのフォアがワイド、
第1セットを6-2で取った。

第2セット

錦織サーブの第2ゲーム、
ダブルフォルトで0-30、
バックをネットで0-40とピンチ!
バックのダウン・ザ・ラインを決めるなどし、デュースに持ち込む。

デュースでも1回ブレーク・ポイントを掴まれたたが、ドロップ・ショットで逃れる。
4回目のデュースの末にキープした。
良く0-40からキープの錦織だ。1-1

イタリアンオープンでは2014、2015年連続優勝、13連勝中のジョコビッチ

キープが続く

第6ゲーム、
あっち向いてホイ、ドロップ・ショットを決める

ジョコビッチ、リターンをボールボーイに強く返したために、
ウォーニングを取られる
嫌な間のあきかただったが、キープ、3-3

3-4、錦織のサーブ、
レベルを上げ、先に攻めるジョコビッチ、0-30
22回のショット、ジョコビッチのバック深くのボールに押され、15-40
ここでも2つのブレーク・ポイントをセーブし、デュースに

このゲームもキープした錦織、ここまで、ブレーク・ポイントを9本セーブ、まだブレークを許さない!

ジョコビッチはラブでキープ、ジョコビッチから5-4とする。

4-5、錦織のサーブ30-30、
錦織のバックはネットに当たり短くネットイン、
そのボールをジョコビッチはドロップ・ショットで決めた!

30-40とセットポイント。
ジョコビッチにとってはこの試合、10回目のブレーク・チャンス、
この試合、まだ1度もとっていないブレーク・ポイントだったが、

錦織はフォアをネットにかけてしまった!

このゲーム、
15-15になったポイントはジョコビッチのオンライン、
30-30になったポイントは錦織のフォアのクロスが僅かにワイド、
30-40になったポイントはネットイン、
セットを取られたフォアはネットの白帯に、
どちらに転んでもおかしくない、ほんの僅かの差だった。

ファイナル・セット

第2ゲーム、デュース後のブレーク・ポイント、
ジョコビッチに押され、ミスショット、サーブを落とす。0-2

徐々に形勢がジョコビッチに!

続くゲームでブレーク・バックのチャンスが2度あったが、
そこでジョコビッチがナイスサーブから攻め、キープ、3-0

折れそうな所、デュース後にキープする。錦織1-3
諦めないところが凄い!

第6ゲーム、1-4、錦織のサーブ、
フォアをネットの錦織30-40。
ブレーク・ポイントを握られるが、3度目のデュースの末にキープ、2-4

17回目のラリー、ジョコビッチのダウン・ザ・ラインがワイド、
3040とブレーク・バックのチャンスが錦織に訪れる。

デュース後の3度目のブレーク・チャンス、
ジョコビッチがミス、遂にブレーク・バックした3-4だ。

錦織キープし4-4
大歓声 盛り上がる会場

第9ゲーム、ジョコビッチ、ダブルフォルトで15-30、
ここで左右に攻め、ネットに詰めた錦織だったが、惜しくもボレーネット!
勝負を左右する凄いポイントだった。
ジョコビッチがキープする。さすが!

4-5、錦織のサーブ、
フォアがワイドで15-30
30-30から前に出るがフォアクロスパスを決められ30-40、マッチポイント
フォアの逆クロスで逆をつき凌ぐ錦織。

キープ、5-5

ドロップ・ショットがネットイン、サービスキープのジョコビッチ
錦織はラブキープ

タイブレーク

ジョコビッチのドロップ・ショットがネット
1-0とミニ・ブレークのスタート

ジョコビッチがミニ・ブレーク・バック1-1

ジョコビッチのフォアがワイド、またミニ・ブレーク3-1

錦織のバックがロング、ミニ・ブレークの数は並ぶ。3-3
ここで錦織がまさかのダブルフォルト!痛い3-4だ!

錦織のフォアのリターンはネット、3-5
錦織のバックはロング、3-6とジョコビッチにマッチポイント

11回目、フォアのダウン・ザ・ラインを決め、4-6
ジョコビッチのフォア逆クロスはワイド、5-6

Tへきたサーブ、錦織のフォアのリターンはネット、

惜しかった!
素晴らしい試合だった。
もう一息!

悔し敗戦を糧に頑張れ錦織圭!

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

大会データー:ATP、WTA男女共催大会
大会正式名:Internazionali BNL d’Italia
ATPカテゴリー:€4,300,755ATP Masters 1000 イタリアンオープン
優勝賞金:€717,315(9千万円)
 準優勝:€351,715(4千500万円)
ベスト4:€177,015(2千万円)
ベスト8:€90,010
3回戦:€46,740
2回戦:€24,640
1回戦:€13,305
56ドロー、赤土クレー
会場:Foro Italico
5/9-5/15.2016
ローマ現地時刻(時差-7時間)

<<決勝>>
〇2)A.Murray(GBR) 63 63 ●1)N.Djokovic(SRB)

<<準決勝>>
〇1)N.Djokovic(SRB) 26 64 76(5) ●6)錦織圭
〇2)A.Murray(GBR) 62 61 ●L)L.Pouille(FRA)

<<準々決勝>>
〇1)N.Djokovic(SRB) 75 761(4) ●5)R.Nadal(ESP)
〇6)錦織圭 63 75 ●13)D.Thiem(AUT)
〇L)L.Pouille(FRA) w/o ●J.Monaco(ARG)
〇2)A.Murray(GBR) 61 75 ●12)D.Goffin(BEL)

<<3回戦>>
〇1)N.Djokovic(SRB) 06 63 62 ●T.Bellucci(BRA)
〇5)R.Nadal(ESP) 67(3) 62 64 ●N.Kyrgios(AUS)
〇13)D.Thiem(AUT) 76(2) 64 ●3)R.Federer(SUI)
〇6)錦織圭 61 64 ●11)R.GASQUET(FRA)

〇L)L.Pouille(FRA) 64 61 ●9)D.Ferrer(ESP)
〇J.Monaco(ARG) 67(5) 63 64 ●4)S.Wawrinka(SUI)
〇12)D.Goffin(BEL) 60 60 ●8)T.Berdych(CZE)
〇2)A.Murray(GBR) 60 64 ●J.Chardy(FRA)

<<2回戦>>
〇6)錦織圭 57 62 63 ●V.Troicki(SRB)
ドローPDF
ドローnet版

5月22日からはグランドスラム大会である、
フレンチ・オープン が始まる。

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(記事 塚越亘 photo/H.Sato)


カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 11:29 | コメントをどうぞ

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