7月4日(月)ウィンブルドン。
自身初のウィンブルドン8強入りを目指した錦織圭。腹筋痛と戦いながら1-6,1-5までプレーするものの、途中棄権した。
4回戦は2014年USオープン決勝の再現、第9シードのM.チリッチ(CRO)(クロアチア)と対戦した。
チリッチのサーブで始まる。
ノータッチ・サービス・エース連続4本、チリッチがキープする。
対する錦織はファースト・サーブがしっかりと打てない。
明らかに腹筋をかばってのサーブだ。
段々と痛みに慣れてきたのかテニスに一生懸命集中しようとする錦織。
だが、見ていても痛々しいプレーだ。
見かねたチャンコーチが「もう無理するな、やめろ」と身振りで伝える。
「(怪我している腹筋は)場所的に、折れたりするような場所ではない、
多少悪くなってもそんなに大ごとにならないとドクターにも言われていたので、
(筋肉が)切れるくらいまではやろうかな?」
思いっきりギリギリの限界までやってみようとトライしていた錦織だったがネットに歩み寄り棄権の握手をした。
「悔しいし、(2年連続の棄権は)情けない。」
「昨日からかなり痛みがあった。
それが2,3回戦の試合とは比べ物にならないくらい痛かったので難しいのは分かっていた。
(前哨戦で痛めた腹筋が完治せず)1回戦から痛かったが、それでも試合が始まると痛みは引いていたので、その可能性を信じつつ今日の試合に入った。」
「たぶんウィンブルドンでなければ出てなかった。
それくらい痛みはあった。」
グランドスラム大会、特にウィンブルドンで頑張りたいという気持ちがあり、そのモチベーションだけでプレーしていた錦織。
「テニスには凄く満足している。
戦い抜き得たものは凄く多かった。
来年になったら忘れてしまうかもしれないが、ストローク戦ではいい試合ができていた。」
「チリッチは強敵、自分はテニスができてなかったのでこう言うのも変だが、サーブとストロークができていればチャンスはあったのでは。」
怪我で思い通りの動作ができず、試合を続けるかどうか葛藤し続け、棄権と言う苦渋の選択を強いられた錦織だったが、
試合後の本人はけっこう満足感も漂わせていた。
そして最後に「少し、芝が好きになったのでは思う。」と聞き、ほっとした。
「しばらくはテニスができないので、治療に専念したい。」
これからのツアー予定は7月25日からトロントで行われるカナダオープン、
そして8月6日からはリオでのオリンピックの予定だ。
ウィンブルドン
賞金総額28,100,000ポンド(約40億円)
優勝賞金2,000,000ポンド(約3億円)
準優勝:1,000,000ポンド
4強:500,000ポンド
8強:250,000ポンド
4回戦:132,000ポンド(約2000万円)
3回戦:80,000ポンド(約1400万円)
2回戦:50,000ポンド(約900万円)
1回戦:30,000ポンド(約450万円)
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予選決勝:15,000
2回戦:7,500
1回戦:3,750
<<準々決勝>>
6)M.RAONIC(CAN) vs 28)S.QUERREY(USA)
3)R.FEDERER(SUI) vs 9)M.CILIC(CRO)
10)BERDYCH(CZE)orVESELY(CZE) vs 32)L.POUILLE(FRA)
2)A.MURRAY(GBR) vs 12)JW.TSONGA(FRA)
<<4回戦>>
〇28)S.QUERREY(USA) 64 76(5) 64 ●N.MAHUT(FRA)
〇6)M.RAONIC(CAN) 46 36 64 64 64 ●11)D.GOFFIN(BEL)
〇3)R.FEDERER(SUI) 62 63 75 ●S.JOHNSON(USA)
〇9)M.CILIC(CRO) 61 5-1ret. ●5)錦織圭
10)T.BERDYCH(CZE) 46 63 76(8) 67(9) J.VESELY(CZE)
〇32)L.POUILLE(FRA) 64 46 36 64 10-8 ●19)B.TOMIC(AUS)
〇12)JW.TSONGA(FRA) 4-2ret. ●7)R.GASQUET(FRA)
〇2)A.MURRAY(GBR) 75 61 64 ●15)N.KYRGIOS(AUS)
ジョコビッチ負けた!!
<<3回戦>>
〇5)錦織圭 75 63 75 ●A.KUZNETSOV(RUS)
〇28)S.QUERREY(USA) 76(6) 61 36 76(5) ●1)N.DJOKOVIC(SRB)
<<2回戦>>
〇5)錦織圭 46 64 64 62 ●J.BENNETEAU(FRA)
<<1回戦>>
〇5)錦織圭 64 63 75 ●S.GROTH(AUS)
〇J.MONACO(ARG) 75 46 63 62 ●ダニエル太郎
〇S.STAKHOVSKY(UKR) 63 64 64 ●Q)西岡良仁
男子本戦ドロー
<<女子4回戦>>
〇4)A.KERBER(GER) 63 61 ●土居美咲
<<女子3回戦>>
〇土居美咲 76(1) 63 ●A.FRIEDSAM(GER)
<<女子2回戦>>
〇土居美咲 76(5) 63 ●15)K.PLISKOVA(CZE)
〇25)C.WITTHOEFT(ROU) 63 60 ●奈良くるみ
<<女子1回戦>>
〇奈良くるみ 62 67(5) 63 ●M.BRENGLE(USA)
〇土居美咲 61 62 ●L.CHIRICO(USA)
〇32)A.PETKOVIC(GER) 36 75 62 ●日比野菜緒
女子本戦ドロー
西岡良仁厳しい予選を突破、見事本戦入り
男子は西岡良仁、守屋宏紀(224位)杉田祐一(99位)添田豪(154位)、
女子は尾崎里紗(121位)、桑田寛子(152位)、日比万葉(166位)、江口実沙(173位)、加藤未唯(174位)、総勢9名のプレーヤー達が予選に挑戦した。
男子予選ドロー
女子予選ドロー
(写真 佐藤ひろし/TennisJapan 協力/内田暁)