錦織NO.1に善戦 しかし「負けは負け!」と!

11月16日(水)、ロンドン。8人の最強のプレーヤー達による戦い、ATPツアー・ファイナル

錦織圭の2回戦が行われ、錦織は世界NO.1、地元イギリスそしてオリンピック金メダリストのマレーに7-6(9),4-6,4-6と善戦したが敗れた。

ワウリンカに勝った後、「(マレーに)勝つには100%のプレーが必要」と語った錦織。
テニスの技術、勇気で世界一のマレーを上回り、あと一歩で勝利というところまで追い詰めたが。

「負けは負け。」
4R6A1043
「競っても負ければ意味はない。」という錦織圭。
それだけ二人の距離は縮まっていることの手応えなのだろう。

試合時間は3時間20分。
マレーはNO.1としての自覚と自信、そしてスタミナで最後まで諦めないプレーをし、錦織の挑戦を退けた。
ATPツアー・ファイナルでは歴代最長試合時間を更新。(前の記録は2010年ナダルがマレーを7-6(5),3-6,7-6(6)で下した3時間12分)

二人は今年3度対戦し、8月のリオ・オリンピックではマレーがストレート勝ちしたが、
3月のデ杯は4時間54分でマレーが勝ち、
9月のUSオープンは3時間58分の末に錦織が勝っている。
いずれも5セットに縺れる試合だった。

ナイトセッションでワウリンカが7-6(3),7-6(3)でチリッチにストレート勝ちしたので、
錦織は現地18日(金)、20時からの最終戦で、チリッチに勝てば2年ぶりの準決勝進出となる。
その前に14時からの試合でマレーがワウリンカに勝てば、錦織はチリッチに敗れても準決勝に残れることになる。

<<3時間20分の激戦詳細>>
●錦織圭 7-6(9),4-6,4-6 〇マレー

第1セット

錦織はダウン・ザ・ラインの展開も早く、コートを広く使い、マレーを走らせる。
マレーは全てのボールに食らいつく。
先に錦織が第3、第5、第11ゲームでブレーク・チャンスを合計3つ掴むがマレーがキープ。
マレーは第12ゲーム、錦織サーブで30-40とセットポイントを掴む。

タイブレークに入り、錦織が6-3とセットポイント。
三つのセットポイントがありながら取り切れない。
しかも、6-6に追いつかれたポイントは、マレーの守備範囲の広さで攻めていながらも、ロブで切り返され失った。
うなだれ、ラケットを下げ、持ちながら両手をひざにあてる。

逆に7-6,9-8でマレーに2度セットポイントを掴まれる。
マレーに逆転されそうな雰囲気だったが、
10-9、5度目のセットポイントを取り、11-9でタイブレークを取る。
このセットだけで1時間26分を費やす。

第2セットは一転、

第1セットを粘り勝った直後の自分のサービスゲーム。
錦織も「第2セットの初めでいきなりブレークされたのは一番痛かった。
集中力を使った後で多少放心状態。
あそこで耐えられれば展開が変わったかもしれない」と悔やむ。

それども第8ゲームをブレーク・バックし4-4とするが、
迎えた第10ゲームはデュースまで粘ったが、4-6で落とす。

ファイナル・セット

錦織が苦しみながらも第1ゲームをキープ。

第3ゲームには、30-0からダブルフォルト連続などで30-40、どうにかデュースにしたがブレークを許し、5ゲームを連取され1-5と絶体絶命になる。

マレーは勝負の山は第3ゲームでブレークに成功した後のゲームでの攻防と言う。
「ケイのサーブをブレークして、その後の長いゲームで2本のブレーク・ポイントをしのぎきり4度のデュースでキープした。
ケイはその長いゲームでチャンスを生かせずがっかりしていた。
その(集中のきれた)間に5-1とリードを広げられた」と。

錦織もそこで諦めず、第8ゲームをブレークするなど、第7ゲームから3ゲームを連取して食い下がったのだが

「とてもタフな試合だった。
肉体的にきつかった。
幸いなことにサービスだけでポイントが取れたことがあり、それには助けられた。
簡単ではなかった。
なぜなら、多くのポイントで主導権が握れていないように感じていたから。」
走らされたり、より多くのボールを打たされていた」と本音を述べた。

錦織との差は
「特にないと思う。
ファイナル・セットは序盤でリード出来たのが大きかった。
ファイナル・セットで先にリード出来たことが、差を生んだと思う」とマレー。

対する錦織は
「ファイナル・セットもマリーのレベルが落ちない。
そういう差はまだあるかな。
テニスの差はなくなってきている。
メンタルや大事なポイントの集中力、駆け引きがまだ少し彼の方が上だった」

「負けは負け」と。

ATPツアー・ファイナル
試合スケデュール&結果
会場:O2 アリーナ

<<マッケンロー・グループ>>
1 マレー 2-0
3 ワウリンカ 1-1
5 錦織圭 1-1
7 チリッチ 0-2

<<レンドル・グループ>>
2 ジョコビッチ 2-0
4 ラオニッチ 1-1
6 モンフィス 0-2
8 ティム 1-1
ATPFinalレースランキング

錦織、ATPファイナル後は、ロンドンを発ち日本に帰国、26日(土)は有明で日清食品・ドリーム・テニス、
12月2日から4日は日本チーム「JAPAN WARRIORS」の一員としてインターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(埼玉アリーナ)に参戦予定だ。

錦織圭ATPデーター
錦織圭ITFデーター
錦織圭ブログ

(記事&写真 塚越亘 by WataruTsukagoshi CanonEos7D)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 17:54 | コメントをどうぞ

ATPファイナル 全米オープン覇者にリベンジ

11月14日(月)、ロンドン。

2016年度、8人の最強の男達による戦い、ATPツアー・ファイナル
錦織圭の初戦が行われ、錦織は今年のUSオープン覇者のワウリンカを6-2,6-3で破り幸先いいスタートを切った。

対戦相手のワウリンカには9月、USオープン準決勝で対戦し敗れている。
その相手に、ブレーク・チャンスを一度も与えず、わずか67分の完勝だ。

「以前はここにいられることで幸せを感じていたが、
Previews - Barclays ATP World Tour Finals
今はここにいなければいけないというか、いないと駄目だと感じる」と3年連続出場の錦織は言う。

8名のベストプレーヤーによるATPファイナルは、まず4人ずつ、2組に分かれて総当たりで争われ、各組から上位2人が準決勝に進出する。

<<錦織圭の初戦詳細>>
〇錦織圭 6-2 6-3 ●ワウリンカ

オープニング・ゲームでいきなりブレーク・ポイントを掴む錦織。

開始直後から押し気味に試合を進め、

第5ゲームをブレーク、3-2

第5ゲームで先にブレークに成功した。第7ゲームは相手が3本のダブルフォールトを犯して、労せず手にした。

集中しているし、体調も良さそうだ。

40-0にしたポイントはTへのサービス・エース
セットポイントはボレーで決めた。

なんと30分もかからず6-2で第1セットを取る。

第2セット

「相手のサーブの入りが良くなかったので、集中して2セットで終わらせようと意識した」。と錦織。

USオープンでは同じように第1セットを完璧なテニスで取った錦織だったが、
そこから歯車が狂いだしてしまった。

ワウリンカの反撃がいつ始まるのだろと、心配しながら見ていたが、
その時の反省があるのだろうか?しっかりと集中している。
次のような幸運もあった。

2-2、錦織のブレーク・チャンス、
ワウリンカはサーブ後ネットに詰める
錦織のリターンは芯をはずれた返球に、そのためにワウリンカはそのボールをウォッチしてしまう。
が、なんとそのボールはストンと入っていた。
ブレークに成功!3-2だ!

マッチポイント、ワウリンカのショットがロングになり錦織が勝利した!!!

ATPツアー・ファイナル
試合スケデュール&結果
会場:O2 アリーナ

<<マッケンロー・グループ>>
1 マレー 1-0
3 ワウリンカ 0-1
5 錦織圭 1-0
7 チリッチ 0-1

<<レンドル・グループ>>
2 ジョコビッチ 1-0
4 ラオニッチ 1-0
6 モンフィス 0-1
8 ティム 0-1
ATPFinalレースランキング

錦織、ATPファイナル後は、ロンドンを発ち日本に帰国、26日(土)は有明で日清食品・ドリーム・テニス、
12月2日から4日は日本チーム「JAPAN WARRIORS」の一員としてインターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(埼玉アリーナ)に参戦予定だ。

錦織圭ATPデーター
錦織圭ITFデーター
錦織圭ブログ

(記事 塚越亘 写真 ATPtour/Red Photographic)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 10:44 | コメントをどうぞ

パリ大会 マッチポイント逃しソンガに敗れる

11月3日(木)、フランス、パリ。 男子テニスツアーマスターズ大会パリ
錦織圭の3回戦が行われ錦織は2つのマッチポイントを握りながら、ソンガに6-0,3-6,6-7(3)のフルセットで敗れた。

第1セットは錦織ペース、ソンガのミスもあり、6-0で取る。
地元の応援を受け、ソンガも奮い立ち、第2セットを取り返す。
試合はファイナル・セットへ縺れ込む。

錦織、5-3リードで40-15とマッチポイントを握る。
最初のマッチポイント、セカンド・サーブのリターンをソンガがミス、
錦織勝利と思えたが、なんとそのサーブはネットを触っていて、レットに!

やり直しのセカンド・サーブ、ソンガのリターンは、なんとネットイン。
二つあったマッチポイントだったが勝利のチャンスを逃してしまう。

2016.10.29.-swissindoors.S.F. 1605901 (2)
この大会、もし決勝まで勝ち進めば、3位になれる可能性があったのだが。

<錦織圭2つのマッチポイントがあった3回戦詳細>>
●5)錦織圭 6-0 3-6 6-7(3) 〇11)J-W.TSONGA

第1セットは6-0で取る。
サービング・フォ・ザ・セットのゲームはなんとラブキープだった。

第2セットの最初のゲーム、ソンガが初めてサーブをキープすると大きな歓声。

錦織サーブで2-3の第6ゲーム、流れはソンガか?
ナイスリターンから攻めるソンガは0-40とブレーク・ポイントを握る。
錦織のフォアはロング!
サーブを落とした。

5-3、ソンガのサービング・フォ・ザ・セット
Tへサービス・エースで40-15とソンガはセットポイントを掴む。
リターン・エースを狙った錦織のリターンはワイド、第2セットを落とした。

ファイナル・セット

15-40、ドロップ・ボレー
サービス・エースでデュース
苦しいサービスゲームだったが、キープ、1-0

ソンガのサーブ、1-2で15-40と錦織に二つブレーク・チャンスがあったが、
ソンガがキープ、2-2。

続くゲームでソンガに一つブレーク・チャンスがあったが、
錦織3-2とキープ。

3-4,ソンガのサーブで15-40と錦織はブレーク・チャンスを掴む。
30-40、ソンガは短いボールをネット、遂に錦織がブレークに成功する。

5-3、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ、
サーブ&ボレーで30-15
バックの逆クロスで40-15とマッチポイント。

最初のマッチポイント、
ソンガがリターンをミスし、決まったと思われたがサーブがネットにさわりレットの判断、
セカンド・サーブをやり直す。
ソンガのリターンはネットイン!(40-30)

デュースになるが、
なんとここで、ダブルフォルト!
しかも2発連発。このゲームを落とす。(錦織5-4)
競り合った試合に強い錦織圭なのに、どうして?
ソンガに対する観客の応援の力がプレッシャーになったのだろうか?

タイブレーク

13回目のショット、バックのダウン・ザ・ラインを錦織は決める1-0

バックをネット、1-1
フォアをネット、1-2

バックをロングしてしまい、1-3
ソンガのフォアの強打に押され、1-4

ソンガ、フォアをロング、2-4
錦織リターンをネット、2-5

10回目、ソンガが攻め、スマッシュを決める、2-6
錦織、踏ん張り、3-6

錦織のバックがロングになり、逆転で負けてしまった。

大会データー:BNPパリバスマスターズ
ATPカテゴリー:€4,300,755 BNP ParibasMasters
優勝: €746,550(約8千万円)
準優勝:€366,035(約4千万円)
4強: €184,230(約2千万円)
8強: €93,680(約1千万円)
3回戦: €48,645(約5百万円)
2回戦:€25,650(約270万円)
1回戦:€13,845(約150万円)
48ドロー、室内ハード
10月30日(日)~11月06日(日)
会場:Palais Omnisports

<<3回戦>>
〇11)J-W.TSONGA 06 63 76(3) ●5)錦織圭

<2回戦>
〇5)錦織圭 62 75 ●V.TROICKI(SRB)
ドローnet版
ドローPDF版
杉田祐一予選に挑戦したが、
予選ドロー

ATPファイナル出場の7人決まる:
1 N.Djokovic
2 A.Murray
3 S.Wawrinka
4 M.Raonic
5 錦織圭
6 G.Monfils
7 M.CILIC
8 あと一人?
ATPFinalレースランキング

錦織圭ATPデーター
錦織圭ITFデーター
錦織圭ブログ

(記事・塚越亘・寺嶋民雄 写真佐藤ひろし/TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 12:47 | コメントをどうぞ

錦織圭残念ながらスイス室内優勝逃す

10月30日(日)、2016スイス室内最終日。
決勝が行われ、錦織圭はチリッチに1-6,6-7(5)で敗れ、2014年USオープン決勝でのリベンジはできなかった。
対戦成績は錦織圭の7勝4敗とリードしていたのだが。

チリッチのプレーは攻撃的で迷いがない。
充実感があふれている。
コートサイドにいる彼女の存在も大きいのか?

序盤からバンバン攻め、1-1から5ゲーム連取。

第2セットに入ってからも第1,7,9ゲームとブレーク・ポイントを掴み錦織を苦しめる。
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しかし錦織圭、そんな状況でも突破口を探る。そしてセットポイントを3度掴み逆転しかけていたのだが。

勝ったチリッチは
「ケイとの試合はいつも接戦になる。
勝負は、ほんの数ポイント、大事な場面での差。
集中して、いいプレーができた」。と。

優勝こそ逃してしまった錦織だが、楽天ジャパン・オープンでの左臀部(でんぶ)の怪我からの復帰戦で決勝まで進出、
準々決勝では4連敗し、1セットも取れなかったデルポトロをストレートで破る。
昨日の準決勝では二つのマッチポイントをしのぎ逆転勝ちを収めるなど元気なプレーを見せてくれた。

錦織はすぐにパリに移動31日からはマスターズ・シリーズ・パリ大会に出場する。
そして11月13日からは世界のトップ8だけが出場できる、最終戦ATPファイナルだ。

3度のセットポイントも掴み、逆転ありか?と期待させた
<決勝戦詳細>
●3)錦織圭 1-6 6-7(5) 〇4)M.CILIC(CRO)

サービス・エース連発のチリッチがラブでキープ1-0

1-2、錦織サーブの第4ゲーム、
バックのクロスパスが入り、0-40とピンチ!

2ポイント返し、30-40となるが、
22回目のショット、チリッチにフォアのダウン・ザ・ラインパスを決められる。1-3とダウン!

1-4、錦織のサーブ、
ダブルフォルトで30-40。

前に出る錦織、チリッチはランニングフォアクロスパスを決めた。
なんと錦織、1-5!

隙のないプレーをするチリッチがサーブをキープ、わずか25分で第1セットを取った。

第2セット

最初のゲーム、30-40とブレーク・ポイントを握られる錦織、
3度のブレーク・ポイントを凌ぎ
3回目のデュースの末にキープした。
さすが錦織圭。
このゲームだけで6分以上かかる。

第3ゲーム、初めてラブで錦織はサーブをキープした。

3-3 30-40、ブレーク・ポイントを握られる
ここでTへサービス・エース!

フォアのクロスをアウト、2度目のブレーク・ポイント
ここもしのぐ錦織。

最後はフォアのダウン・ザ・ライン、ポール回しのように見事に決めた。4-3

錦織サーブ4-4,
長いラリー戦がロング、15-40とピンチ!
ここもしのぎ、キープする。
第1、第7、第9ゲームでブレーク・ポイントを握られたが、キープ
錦織らしいしぶとさだ!

チリッチの最初のダブルフォルトがここで出た!
15-40と錦織がセットポイントを握った!
ここから逆転だ!!!!!!

ところが、2度のセットポイントをチリッチはしぶとくデュースに

3度目のセットポイントもあったが、
15回目のラリーを決めチリッチがキープする。

このゲームも7分近くかかった。5-5だ!

錦織デュースの末にキープ、6-5

チリッチはラブでキープ、6-6、

タイブレーク

錦織フォアをネット、0-1

チリッチ、フォアをロング1-1
チリッチ、スマッシュを決め、1-2

チリッチ、リターンから攻め、チリッチから3-2

チリッチ、フォアをネット3-3
サービス・エース級、チリッチ4-3

リターンから攻め、アングルボレーを決める、チリッチ5-3
錦織、ダウン・ザ・ラインを決め、錦織から4-5と粘る。

5-4、サービス・エース級、6-4とマッチポイント!
フォアをロングで、チリッチから6-5

錦織のサーブ、
ファースト・サーブはネットの白帯にはね返され、フォルト!
セカンド・サーブ、スピンをかけTを狙うが、そのボールはネットにあたり跳ねるがコートに入らない!
なんとダブルフォルトだ!
この試合でわずか二つ目のダブルフォルトがここで出てしまった。

チリッチのプレーは充実していた。
何か良いことあったのかな?
コートサイドに笑顔で応援しているガールフレンドの姿が!

大会データー:2016スイス室内
賞金総額:€2,151,985(約2億8千万円)ATP Tour500 SWISS INDOORS BASEL
優勝: €387,100(約4千万円)
準優勝:€181,800(約2千万円)
4強: €90,270(約1千万円)
8強: €45,135(約500万円)
2回戦:€22,870(約250万円)
1回戦:€12,035(約150万円)
32ドロー、ハード
10月24日(月)~30日(日)
会場:スイス室内
現地時刻(時差-7時間)

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<決勝>>
〇4)M.CILIC(CRO) 61 76(5) ●3)錦織圭

<<準決勝>>
〇4)M.CILIC(CRO) 46 75 63 ●Q)M.ZVEREV(GER)
〇3)錦織圭 46 76(3) 63 ●G.MULLER(LUX)

<<準々決勝>>
〇Q)M.ZVEREV(GER) 62 57 61 ●1)S.WAWRINKA(SUI)
〇4)M.CILIC(CRO) 63 63 ●GRANOLLERS(ESP)
〇3)錦織圭 75 64 ●W)DEL POTRO(ARG)
〇G.MULLER(LUX) 67(4) 64 76(3) ●F.DELBONIS(ARG)

<<2回戦>>
〇3)錦織圭 76(3) 62 ●P.LORENZI(ITA)

<<1回戦>>
〇3)錦織圭 75 61 ●D.LAJOVIC(SRB)
ドローPDF版
ドローnet版

錦織圭ATPデーター
錦織圭ITFデーター
錦織圭ブログ

(記事/塚越 亘 photo HiroshiSato/TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 11:03 | コメントをどうぞ

錦織圭 宿敵デルポトロに初勝利

10月28(金)、2016スイス室内
錦織圭がデルポトロを7-5,6-4のストレートで破り準決勝に進出した。

対戦成績は錦織の4連敗。しかもまだセットも取ることができていない。

最初の対戦は2008年、錦織がグランドスラム大会で初の1回戦勝利をあげたUSオープン、
初勝利をあげると世界4位のフェレールをやぶり日本人プレーヤーとして71年ぶりにUSオープンで16強になった時の4回戦だ。
直近では2012年のロンドン・オリンピック準々決勝。
その宿敵に遂に勝った。
錦織は「デルポトロに勝ったことがなかったので、すごくうれしい。
いいテニスができた」。
初勝利後のTVインタビューはここ

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2016 SWISS INDOOR

第1セット、
長いラリー、デュースにもつれるゲームが続く。
第7ゲームで錦織に5度のブレーク・チャンスがあったが、我慢比べ、
第11ゲームを錦織が先にブレーク、7-5でセットを取る。

第2セット、
連戦の疲れも出たか?デルポトロのスピードが落ちる。
錦織が第3ゲームで早々にブレーク。
しかしデルポトロも何度もブレーク・バックのチャンスをつくる。
錦織がしのぎ切り勝った。

<錦織圭デルポトロを破った準々決勝詳細>
〇3)錦織圭 7-5 6-4 ●W)DEL POTRO(ARG)

4年ぶりの対戦
両者お互いに様子を見ている。
12回目のショット、錦織がバックのダウン・ザ・ラインを決めた。

2ポイント目、デルポトロはフォアの逆クロスで取かえす。
サービス・エース連続。

16回目に錦織はドロップ・ショットをするが、ネット、
オープニング・ゲームはデルポトロが取る。

積極的なネットプレー、パスを決めてデルポトロが30-40とブレーク・ポイントを握る
2度のブレーク・ポイントを逃れる錦織。
20回のラリー戦を制しキープの錦織。1-1

3-3、デルポトロのサービスゲーム、
エアーKを決め30-30
そのエアーKに驚くスイスの観客

ダブルフォルト、30-40と錦織にブレーク・チャンスが

2度目のデュース、
セカンド・サーブをつき、ネットのつき、ボレーそしてスマッシュでまたブレーク・チャンス、

25回目のラリー
3度目のブレーク・チャンス

5回目のデュース
5度目のブレーク・チャンス

6回のデュースでデルポトロがキープする。
このゲームだけで12分30秒かかった。

3-4、錦織のサーブ、
ダブルフォルトで30-40と錦織ピンチ
ダウン・ザ・ラインがオンラインでデュース、
錦織4-4とする。

5-5、デルポトロのサーブ、ダブルフォルトで始まる。
押され気味だったが、フォアのクロスを決め30-30
デルポトロのダブルフォルトで30-40とブレーク・チャンスがまた来た。

30-40、デルポトロはフォアのショート逆クロスをネット、錦織が遂にブレークに成功する。

6-5、錦織のサービング・フォ・ザ・セット、
ネットにつめ、ボレーを決め30-0
40-0のセットポイントはTへサービス・エース、
7-5で錦織が第1セットを取る。
1時間2分の激戦だった。

第2セット

0-40のチャンスだったが、デルポトロがキープ。

第3ゲームを錦織が先にブレーク、2-1とするが、

第4ゲーム、0-40、
第6ゲームも15-40と錦織はブレーク・ポイントを握られるピンチだった、
が両ゲームとも錦織はキープする。4-2

第8ゲームはラブでキープし5-3。

ストックホルムで優勝
連戦の疲れもある中、さすがUSオープンを獲ったことのあるデルポトロ
苦しい状況でもあきらめない。
普通のプレーヤーだったらガタガタガタガタをきていただろう。

デルポトロがサーブをキープした。(デルポトロ4-5)

5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ
Tへサービス・エースで40-15とマッチポイント

フォアの逆クロスから積極的にネットにつき、
逆をついたボレーを決め、初めてデルポトロに勝利した。

錦織は今年18大会に出場しているが、そのうち12大会以上で8強とコンスタントな力を出している。
錦織圭の地力で苦手な宿敵を破った。

大会データー:2016スイス室内
賞金総額:€2,151,985(約2億8千万円)ATP Tour500 SWISS INDOORS BASEL
優勝: €387,100(約4千万円)
準優勝:€181,800(約2千万円)
4強: €90,270(約1千万円)
8強: €45,135(約500万円)
2回戦:€22,870(約250万円)
1回戦:€12,035(約150万円)
32ドロー、ハード
10月24日(月)~30日(日)
会場:スイス室内
現地時刻(時差-7時間)

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<準決勝>>
4)M.CILIC(CRO) vs Q)M.ZVEREV(GER)
3)錦織圭 vs G.MULLER(LUX)

<<準々決勝>>
〇Q)M.ZVEREV(GER) 62 57 61 ●1)S.WAWRINKA(SUI)
〇4)M.CILIC(CRO) 63 63 ●GRANOLLERS(ESP)
〇3)錦織圭 75 64 ●W)DEL POTRO(ARG)
〇G.MULLER(LUX) 67(4) 64 76(3) ●F.DELBONIS(ARG)

<<2回戦>>
〇3)錦織圭 76(3) 62 ●P.LORENZI(ITA)

<<1回戦>>
〇3)錦織圭 75 61 ●D.LAJOVIC(SRB)
ドローPDF版
ドローnet版

錦織圭の今後の予定
10月31日 マスターズ・シリーズ・パリ大会
11月13日 ATPファイナル

錦織圭ATPデーター
錦織圭ITFデーター
錦織圭ブログ

(記事/塚越 亘 TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 12:55 | コメントをどうぞ

錦織圭スイス8強 次は宿敵デルポトロ

10月26(水)、2016スイス室内

2回戦が行われ、錦織圭は34歳イタリアのベテラン選手、ロレンツィ(38位)にてこずりながらも7-6(3),6-2のストレートで勝ちで8強になった。

第1セット、錦織は6度のブレークポイントを握りながらもそれを一つも生かせず、結局6-6のタイブレークに、
セットポイントはロレンツィのサーブ&ボレーを拾い返し、最後はバックのダウン・ザ・ラインを決めた。

第2セットでも素晴らしいプレーがあった。
4-2リードの最初のポイント、錦織ロブを追い股抜きショットで返す、それをロレンツィは短いボレーで決めようとするが、錦織はそれを拾い返して相手のミスを誘った。

準々決勝は現地28日金曜日、宿敵デルポトロと対戦する。
対戦成績はなんと!錦織の4連敗の相手だ!

錦織が2回戦に進出を決めたことと、ラオニッチが1回戦で負けてしまった事により、31日に発表の最新世界ランキングで4位にまたなることが確定した。

大会データー:2016スイス室内
賞金総額:€2,151,985(約2億8千万円)ATP Tour500 SWISS INDOORS BASEL
優勝: €387,100(約4千万円)
準優勝:€181,800(約2千万円)
4強: €90,270(約1千万円)
8強: €45,135(約500万円)
2回戦:€22,870(約250万円)
1回戦:€12,035(約150万円)
32ドロー、ハード
10月24日(月)~30日(日)
会場:スイス室内
現地時刻(時差-7時間)

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<準々決勝>>
1)S.WAWRINKA(SUI) vs M.ZVEREVorG.PELLA
4)M.CILIC(CRO) vs GRANOLLERS(ESP)
3)錦織圭 vs W)DEL POTRO(ARG)
G.MULLER(LUX) vs F.DELBONIS(ARG)

<<2回戦>>
〇3)錦織圭 76(3) 62 ●P.LORENZI(ITA)

<<1回戦>>
〇3)錦織圭 75 61 ●D.LAJOVIC(SRB)
ドローPDF版
ドローnet版

錦織圭の今後の予定
10月31日 マスターズ・シリーズ・パリ大会
11月13日 ATPファイナル

錦織圭ATPデーター
錦織圭ITFデーター
錦織圭ブログ

(記事/塚越 亘 写真/伊藤功巳 鯉沼宣之TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 11:01 | コメントをどうぞ

19日ぶりの復帰戦 スイス室内初戦快勝

10月24日(月)、2016スイス室内

準備万端、優勝を視野にプレーしていた楽天ジャパン・オープンだったが、2回戦で臀部(でんぶ)を痛めてまさかの途中棄権。
次週のマスターズ上海大会を欠場した。

Kei-20161005-I-14
「まだ信じられない」とぼうぜんとしていた悔しい5日の楽天ジャパン・オープン記者会見。

それから19日後の復帰戦。
心配された体調だったが、元気にプレー1回戦で世界77位のドゥシャン・ラヨビッチ(26歳、セルビア)を7-5,6-1で破り快勝した。

2回戦ではイタリアのベテラン、38位のロレンツィと対戦する。
現地26日の17時以降(日本時間では26日の真夜中)

錦織は「第1セットはタフな戦いだったが、第2セットはいいプレーができた。
2週間いい練習ができているし、体調は問題ない」

11月13日からの ATPファイナルも期待したい。

大会データー:2016スイス室内
賞金総額:€2,151,985(約2億8千万円)ATP Tour500 SWISS INDOORS BASEL
優勝: €387,100(約4千万円)
準優勝:€181,800(約2千万円)
4強: €90,270(約1千万円)
8強: €45,135(約500万円)
2回戦:€22,870(約250万円)
1回戦:€12,035(約150万円)
32ドロー、ハード
10月24日(月)~30日(日)
会場:スイス室内
現地時刻(時差-7時間)

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<2回戦>>
3)錦織圭 vs P.LORENZI(ITA)

<<1回戦>>
〇3)錦織圭 75 61 ●D.LAJOVIC(SRB)
ドローPDF版
ドローnet版

錦織圭ATPデーター
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(記事/塚越 亘 写真/伊藤功巳 鯉沼宣之TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 05:01 | コメントをどうぞ

「申し訳ない」ジャパンオープン2回戦棄権

10月5日(水)、2016楽天ジャパンオープン3日目
優勝を狙って準備万端でプレーしていた錦織圭が2回戦でまさかの途中棄権、ジャパンオープンを去った。

2回戦で世界34位のジョアン・ソウザ(27歳、ポルトガル)と対戦した錦織。
「彼は攻撃的に攻めてくるプレーヤー。
ストロークがいいので、ストロークの打ち合いになると思う。」と言っていたが、
その言葉通り、お互いに一歩も引かない凄い打ち合いになる。

3-0となったが、錦織自身も、信じられない、とぼうぜんとしてコートサイドで治療を受けなくてはいけない事になってしまった。

Kei-20161005-I-07

1回戦の苦戦に比べると絶好調のテニスをする錦織。
対戦相手のソウザ(ポルトガル)のテニスもかなりレベルが高く調子良い。

お互いに凄い打ち合い、卓球の試合のようにコートを広く使い速い展開のラリーが続く。
第2ゲームはデュースが2回、
第3ゲームはデュースが4回あった。
相手も必死に食い下がりレベルが高い闘い。

サーブを2回ブレークし、錦織が3-0とリードだ。
ところが、そこでトレーナーを呼ぶ。

「第3ゲームの最後のポイント、どのショットか分からないが、ポイントが終わった瞬間から痛みが出た。」と錦織。

次のサーブをキープし、4-0としたが、明らかに体をかばったプレーだ。

第8ゲーム、15-30となった時点で棄権を申し出た。

体の切れが凄い。
ところが、その身体の切れ過ぎが錦織の体にダメージを与える。

トレーニングで、ついつい調子が良いので、負荷をかけ過ぎたりすると、ピッっっとやってしまうような状況だろう。
体調が良過ぎて怪我してしまった。

一寸先は闇と言うが、勝負は怖い!

日本の大会で棄権するのは辛かったことだろう。

「出だしであれだけいいテニスができたことも少ないし、準備万端だったので、悔しいし、申し訳ない。」と錦織。

来週はグランドスラムに次ぐ格の上海マスターズがある。
その後はビエナ、パリオープン、そして今年最後の公式戦、トップ8名だけが出場できるATPファイナルとある。
「どうしても出たい気持ちはある。
でも数日の回復を見ないとどうなるか想像がつかない。」
心配な錦織の体調だ。

大会データー:2016楽天ジャパンオープン
賞金総額:$1,506,835(約1億6千万円)ATP Tour500 Tokyo
優勝: $310,330(約3.5千万円)
準優勝:$145,750(約1.7千万円)
4強: $72,370(約800万円)
8強: $36,185(約400万円)
2回戦:$18,335(約200万円)
1回戦:$9,650(約100万円)
32ドロー、ハード
10月3日(月)~9日(日)
会場:有明コロシアム

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<2回戦>>
J.SOUSA(POR) 3-4ret. ●1)錦織圭

<<1回戦>>
〇1)錦織圭 46 62 62 ●D.YOUNG(USA)
〇2)G.MONFILS(FRA) 63 61 ●杉田祐一
〇5)D.GOFFIN(BEL) 75 62 ●西岡良仁
〇J.TIPSAREVIC(SRB) 62 64 ●ダニエル太郎
〇F.VERDASCO 67(2) 63 63 ●Q)添田豪
シングルス本戦ドロー
本戦ドローnet版
シングルス予選ドロー
ダブルスドロー

錦織圭ATPデーター
錦織圭ITFデーター
錦織圭ブログ

(記事/塚越 亘 写真/伊藤功巳 鯉沼宣之TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 10:38 | コメントをどうぞ

「負ける気しない」苦戦するが2回戦へ

10月3日(月)、2016楽天ジャパンオープン初日に錦織圭が登場、ドナルド・ヤングを4-6,6-2,6-2で破り2回戦に進出した。

第1セットはヤングの攻撃にタジタジになりセットを落とし、観客を心配させたが、「負ける不安はなかった。」と頼もしい錦織。
同じ1989年生まれ、ジュニア時代はヤングが1位、錦織は7位が最高だったが、10年の努力の差が、今では立場を変えていた。

Nishikori_K_20161003_08a

1回戦の対戦相手はラッキールーザーのヤングとなる。
対戦するはずだったアルマグロが39度の高熱のため欠場となり、朝決まった。

急きょ対戦が決まったヤングは、同じ1989年生まれ、2005年の全豪オープン・ジュニア、2007年はウィンブルドン・ジュニアで優勝、ジュニアNO.1だった。
それに比べ錦織のジュニアでの成績は7位、グランドスラム大会でも8強が最高だった。

同じIMGアカデミーで育っている。
ジュニアランキングの対象になる大会での対戦はないが、小さな大会では勝てなかった。

そんな事もあるのだろう、才能豊かなヤングは最初から攻撃につぐ攻撃でしかけてくる。

受ける錦織は、USオープン4強以来のシングルス、期待されている地元の大会、初戦のための硬さもあり、
「最初は(ヤングの)攻撃的なプレーについていけなかった。
が、あれが続くとは思えない」と焦らず、
「深いボールを左右に散らす」などと対応、
するとヤングのミスも増え始め、試合は錦織ペースに。

「初日から(観客の)たくさんのサポートを感じ、いいテニスで終われた。」と錦織。
格の差を感じさせる試合だった。

「休養(とトレーニングも)十分なので、体調は良い」
2012、2014年に続く3度目の優勝を目指して好発進だ。

2回戦では世界34位のジョアン・ソウザ(27歳、ポルトガル)と対戦する。
「彼は攻撃的に攻めてくるプレーヤー。
ストロークがいいので、ストロークの打ち合いになると思う。」

今年で44回目を迎えるジャパンオープン、錦織の凱旋とあって全日程ソールドアウト。満員御礼だ!

大会データー:2016楽天ジャパンオープン
賞金総額:$1,506,835(約1億6千万円)ATP Tour500 Tokyo
優勝: $310,330(約3.5千万円)
準優勝:$145,750(約1.7千万円)
4強: $72,370(約800万円)
8強: $36,185(約400万円)
2回戦:$18,335(約200万円)
1回戦:$9,650(約100万円)
32ドロー、ハード
10月3日(月)~9日(日)
会場:有明コロシアム

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<2回戦>>
1)錦織圭 vs J.SOUSA(POR)

<<1回戦>>
〇1)錦織圭 46 62 62 ●D.YOUNG(USA)
杉田祐一 vs 2)G.MONFILS(FRA)
西岡良仁 vs 5)D.GOFFIN(BEL)
ダニエル太郎 vs J.TIPSAREVIC(SRB)

〇F.VERDASCO 67(2) 63 63 ●Q)添田豪
シングルス本戦ドロー
本戦ドローnet版
シングルス予選ドロー
ダブルスドロー

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(記事/塚越 亘 写真/鯉沼宣之 伊藤功巳TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 08:49 | コメントをどうぞ

錦織/杉田組 ワールドグループ残留決める

9月17日(土)、デ杯 ワールドグループ

残留がかかるデビスカップワールドグループ・プレーオフ、日本対ウクライナ戦が大阪の靱テニスセンターで行われ、初日2勝、王手をかけた日本はダブルスで錦織圭/杉田祐一組がスミルノフ/スタホフスキーを6-3,6-0,6-3破り3勝目を上げワールドグループ残留を決めた。

「4人全員で勝ち取った勝利。
日本チームとして得たものが大きかった。」と錦織。

と錦織は言うが。語弊があるかもしれないが、
錦織圭の覚悟が日本を来年もデ杯でワールドグループで戦えるようにしたと思う。

Doubles_K_20160917_024a

初日のシングルス出場ではなく、2日目のダブルスからの出場を決めた錦織。
最終日、NO.1同志の戦いをも覚悟しての決断だったことだろう。

その仮説は0-2と最悪になった場合でも、
ダブルスでまずは勝ち、
最終日、NO.1としてのシングルでも勝って2勝、
2-2で最後はNO.2の西岡良仁にかけると言うものだ。

ところが、嬉しい誤算、なんと若手の活躍で日本は初日2勝をあげる。

錦織はダブルスではツアー優勝こそないが、準優勝をしている。
しかし杉田はツアーではほとんどダブルス経験がない。
「尋常じゃなく緊張しました。
錦織(の2日目のダブルスに賭ける真剣さ)に影響され死ぬ気で戦った。」と杉田。

そもそもストロークの良い二人のペアーは最初こそちぐはくだったが、
リターンゲームでは軟式テニスのように、どちらも下がったポジションから、ストローク力で相手にプレッシャーをかける。
第1セットではなんと6度のダブルフォルトを誘発した。

相乗効果を途中から発揮し相手を圧倒、ストレート勝ち、日本に勝利をもたらした。

デ杯 ワールドグループ・プレーオフ、日本5-0ウクライナ

9月16日
〇ダニエル太郎 76(4) 76(2) 61 ●S.STAKHOVSKY
〇西岡良仁 64 57 64 75 ●I.MARCHENKO

9月17日 ダブルス
〇錦織圭/杉田祐一 63 60 63 ●SMIRNOV/STAKHOVSKY

9月18日 シングルス
〇ダニエル太郎 36 75 61 ●A.SMIRNOV
〇西岡良仁 62 62 ●D.KALENICHENKO
ワールドグループ・プレーオフ
2016年デ杯ドロー

デ杯日本チーム
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(記事塚越亘 photo N.Koinuma/TennisJapan)

カテゴリー: 錦織圭 | 投稿者塚越亘 12:27 | コメントをどうぞ