昔、母が長い事入院してたから
病院のICU待合室や、病室などに
10年間で、何度も呼び出され泊まった
また、お婆さんが入院してた時も
仕事を終えてから、病室に何度も泊まった
一日一日を合計したら、
2年間は病院で暮してた事になるかな?
病院は、人生の縮図だ
あるベットのお婆ちゃんの所には
何時も、お見舞いがいっぱい来て
笑顔がたえない
あるベットの爺ちゃんは
苦虫を噛んだ様な顔をしてて
お見舞いも、ほとんど来なく
来たかと思えば、命令口調で笑顔もないし
さっさと帰って行く
この爺ちゃんは、更にキツイ顔になり
看護師さんにあたる
色んないきざまを見ながら病院に通った
その帰りに寄るのが、屋台の沖縄ソバ屋さん
此処の料理は、美味しいのだが
店主の、おばさんは、カマジサ~(鬼瓦のような顔)で
『いらっしゃい』も言わないし、
お客さんが注文すると応えもしないで、さっさと作る
表情とは別で、出てきた料理は、全て美味しい
この人の人生って、どんな大変な道を歩んで来たんだろう?
どうにか、笑顔にさせる事は出来ないかな?
なんて思って、行く度に一言、声を掛け続けた
1年が過ぎた頃、表情は前と変らないけど
料理に異変が現れてきた、
他の客より量が多いのが、見ただけで解る
『おばさん、こんなには食べきれないよ~』
って言うと、次からは、肉とかが余分に乗っている
2年目になると、『ご馳走様~』って言うと
チラッと笑顔を見せた
そんなある日、行ってみると
綺麗な格好をして料理をしてるので
『どうしたの?チュラスガイして?』って聞いたら
今日は末の娘の結婚披露宴が、あるらしい
『今日ぐらい休んでもバチは当たらないよ~』って言ったら
鬼瓦の顔がほころんで『あんたには、負けたさ~』って、
おばさんが、自分の過去を語ってくれた
『昔、大きな料亭をしてたけど、友達に騙されて、
店を乗っ取られて、誰も信用出来なくなり、心に扉をしたけど
あんたが笑顔で通うから、ついついつられて顔が緩む
お陰で、末娘の披露宴には間に合ったさ~ 』って
凄く嬉しかった、
自分の方こそ、ありがとうって言いたいよ
美味しい料理ご馳走様、
70歳になったら、仕事を終えて、
自分の楽しみの為にいきるよって言ったとおりに
繁盛してる店を閉めて、幸せに引退しました
それまで、友達や教え子を連れて、何度通った事か!!
色んな人が居るけど、
悲しい思い、嫌な思いをさせられたり
激怒する事もあるけど、
その人の選択で、今の現実があるんだよね
自分も、悲しい人生を歩んで来た人を、
許す心の豊かさも育てたいな~って思った
看護師さん達は、当たり前にやってるから
偉いな~って尊敬してます、ありがとう~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
こういう思い出があるから、沖縄そばが週に一度は食べたくなる