高体連インハイ予選、
シングルス試合の風景を見て思ったこと。
私立のトップレベルシードの選手たちは、
たぶん1ゲームも落とさずに、
15分で試合を片付けられそうな
格下相手の試合でも、
必ずラケバを丸ごとしょって、
真夏でないのにクーラーボックスを抱え、
フル装備でコートに入る。
それに対し、2-3回戦コケ常連校や、
本戦へ上がるのが難しい学校の選手は、
ラケット1本と水筒だけを手に持ち、
時にタオルすら持たずコートに入る。
時間制限のないテニスの試合。
何が起こるかわからない。
どれだけ試合が長引くかわからない。
強豪校選手のコートに入る姿勢、
さすがに違う。
そういう基本的なところからお手本に、
真似していかないとダメですね。
バスケ、ホッケー、野球など、
時間制限のない競技は他にもあるが、
8.23m x 23.77mものスペースの中、
1対1で戦うテニスは過酷で、
想定外もたくさん起きる。
ベンチや味方陣営から、
サインもアドバイスもない中、
エンドレスな試合を独りきりで戦いぬく。
自分で考え、自分で組み立て、
自分で守り、自分で仕掛け、
自分で仕留める。
ペース配分も、緩急も、
最初から全力でいくことも、
捨てゲームを選択する決断も、
メンタルコントロールも頼る体力も、
すべてが自分ひとり。
テニスの試合は人生の縮図だ。
都立高校の選手たち。
どんな試合も万全を期して
コートに入りましょう。
心も体も持ち物も。