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夢を紡ぐ

“私個人といたしましては
娘竜崎麗華を外してでも、
岡選手をメンバーに
残していただきたい”

名作漫画「エースをねらえ!」
日本庭球協会理事である
お蝶夫人のお父さんの言葉。

この漫画には心に残る名言が
数えきれぬほど出てくるが、
竜崎理事のこの想いと決意だけは
他の名言とは一線を画し、
少し別の意味を持って心に刻まれた。

胸を打つ、リーダー像のお手本。

「エースをねらえ」という物語には、
竜崎理事や宗方コーチのような
傑出したリーダーや指導者がいた。

藤堂さんやお蝶夫人たちのように、
「西高」の伝統を守り抜き、
未来のテニス界に貢献しようとする
気高い志をもった先輩たちがいた。

漫画の「西高」で起きた奇跡は、
原石の輝きを放つ岡ひろみを軸に、
人々の一途な想いが奏でた
夢と情熱の総和だ。

一人が見る夢の力で
実現できることは限られる。 

しかしそこに、
たくさんの強い想いと
まっすぐな情熱が集まると、
一人一人の小さな夢は
とてつもなく大きな力に
変容することがある。

それは別に竜崎理事のように
すごいポジションにいる人の
熱意や決断に頼らずとも。

宗方コーチのように
劇的な人生を送ってきた人に
見い出されなくても。

幾多の想いや
小さな努力が折り重なって
ひとつの夢を紡ぐ時、
ひたむきさや無心
という名の威力の結集は、
みんなの物語を奇跡に変える。

そんな奇跡は
現実世界の平凡な部活でも、
実際に起こり得る。

だから、あきらめないで。

カテゴリー: 都立校テニス | 投稿者ラブフォーティー 12:41 | コメントをどうぞ