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小学生~中学生向けのウォーミングアップの仕方

-スマホとインターネットの普及に潜む子供の健康問題とは-

最新のIT技術がどんどんと私たちの生活に馴染んできており益々便利な生活が出来るようになっています。

その便利さとは裏腹に、スマホやPCの使い過ぎによる子供たちの発育の問題も提唱されています。

これらは睡眠不足や、不規則な食生活に繋がり、最終的には運動不足にもつながってきています。

 

-子供にとって「遊び」が「仕事」といわれる理由-

防衛能力や危機回避能力など、生きるために必要な能力は「遊び」から培われるといわれています。また、これらの能力以外に集団意識や他社とのコミュニケーションなどにも「遊び」は重要な役割を果たしています。つまり、子供にとって「遊び」とは、これらか社会で生きていくための勉強ともいえます。

 

-運動を司る神経系にもいい影響がある?-

幼少期の子供には、多様な運動経験をある一定期間保証することが必要であり、その結果として体力・運動能力の向上、社会性の発達が見込まれます。一つのスキルを獲得する際にも、様々な運動経験を培っておくとそれらの中からヒントを得て意図も簡単に習得できた、というようなことも発生します。

 

-ウォーミングアップとしての「遊び」-

運動の偏りをなくし、全身を使った動きを「遊び」の中で取り入れることで上記の効果を得ることに加え、運動に対する楽しさを見出すことが出来ます。

 

-ウォーミングアップの一例-

動画でその内容をお知らせいたします。

こちらをクリックしてみてください。

 

-まとめ-

子供は様々なことに好奇心を抱き、たくさんのことを挑戦したがります。

挑戦と失敗は彼らにとって必要不可欠です。

そんな機会をこのようなウォーミングアップからでも提供できると、その後の運動への良い影響を期待できるでしょう。

是非試してみてください!


【特報!】

テニスのサービスにおいて、体の非効率な動きを抑制し、効率的な使い方をすることでパフォーマンスを向上させる方法を、動作解析技術を利用してお伝えしております。

興味のある方はこちらから是非ご覧ください。

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その他ご質問等ございましたら何なりとご相談ください。

メールアドレス:

mdjaa.ja@gmail.com

 

カテゴリー: ウォーミングアップ | 投稿者monsutoro 22:56 | コメントをどうぞ

上腕骨外側上顆炎の見分け方とセルフエクササイズについて

-はじめに-

現場で活動を行うにあたって必要なスキルの一つが、評価の適格性です。より的確な評価を行っていくためにも、医学的な観点だけではなく、解剖学に基づいた鑑別評価にも取り組む必要があります。今回は理学療法士として評価をして考察を行っていくためにも、診るポイントの一部を紹介し、介入へのイメージをつけて頂くことを目的としてこの記事を作成しました。

 

-症状の発生メカニズムは不良姿勢!?-

バックハンドストローク時に好発しやすく、肘関節から前腕部にかけて疼痛が生じることが多いです。「手打ち」といわれるような不効率的な運動が原因となります。インパクトの際に短撓側手根伸筋腱にストレスが集中すると発症しやすいです。疼痛は上腕骨外側上顆部に限局しており、一般には関節裂隙や橈骨小頭には痛みはありません。

 

Special testの原理と方法-

手関節伸展試テスト(thomsen test)

患者が肘を伸ばして検者による手関節の掌屈への抵抗に逆らって背屈をします。

陽性ならば上腕骨外側上顆に疼痛が生じます。

この場合は短橈側手根伸筋の収縮時痛や付着部の疼痛を疑います。

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中指伸展テスト(middle finger extension test)

患者が肘を伸ばして検者が中指に抵抗を加える運動に逆らって伸展させようとします。

陽性の場合は上腕骨外側上顆に疼痛が生じる。この結果から短橈側手根伸筋か総指伸筋の収縮時痛や付着部の疼痛を疑います。

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-テニス肘に類似した様々な疾患とは?-

回外筋症候群、外側側副靭帯損傷や関節内病変の滑膜ひだ障害、関節包損傷などが原因になっていることがあります。

回外筋症候群の評価は様々!?

回外筋の鑑別評価はいくつかあります。それは手関節他動的背屈位における回内強制時の疼痛の有無や、回外筋の圧痛、回外運動に対する抵抗時の疼痛等です。

 

外側側腹靭帯複合体(LCL complex)の評価とは!?

前腕回内、肘伸展がわずかに制限されます。また、肘関節屈曲位でのグリップ動作で疼痛がなく、肘関節伸展・回内位でのグリップ動作で疼痛がある場合は筋収縮のみが原因ではなくLCL complexの緊張が疼痛を助長している場合があります。

 

滑膜ヒダを疑うポイントはSnapping!?

他動的な最終伸展での回内もしくは回外でsnappingに伴う疼痛が認められる場合は滑膜ヒダが疑わしいです。

 

-治療で用いるストレッチングの方法とは?-

手関節伸筋群へのスタティックストレッチ

①肘関節伸展位で手関節は掌屈、手指屈曲位とします。

②反対側の手で手関節をさらに掌屈方向に誘導し前腕の外側(赤色の部分)に対してストレッチングを行います。

③痛いた気持ちいと感じる角度で10~15秒保持します。

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手関節伸筋群へのダイレクトストレッチ

①手関節中間位とし、外側上顆より遠位部のダイレクトストレッチングを行います。

②強くやりすぎるともみ返しが生じるのでいた気持ちいと感じる場所にとどめましょう。

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-おわりに-

肘が痛くなる原因は様々あり、一概にテニス肘ということはなかなか難しいものです。

ご自身で判断されるよりも専門家の方に相談してみて、具体的な治療案を聞いてみるのもよいでしょう。

これらの怪我は基本的にストレスをかけ続けた結果として起こるものなので、フォームの修正や打点の修正なども同時進行で行っていくとよいと考えられます。

 

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者monsutoro 00:09 | コメントをどうぞ

筋肉の硬さが引き起こす筋・筋膜性腰痛症について

-腰痛にはいくつもの原因がある!?-

腰部の障害には腰椎椎間板ヘルニアや椎間板障害などを含む前屈型腰痛と,腰椎分離症や椎間関節障害などを含む伸展型腰痛症、筋・筋膜性腰痛などを含む非特異的腰痛があります。これらは、同じところを使いすぎるオーバーユース症候群の一部であるといわれています。

分類

-筋・筋膜性腰痛症の症状-

この中でも筋肉の使い過ぎによる硬さが原因で起こるといわれているのが筋・筋膜性腰痛です。

筋・筋膜性腰痛症の急性期の症状としては腰部への激痛や、それによる歩行障害、体幹の前屈が困難になるなどがあります。

慢性期の症状としては体幹の前屈姿勢での腰部の痛みや、重い物を持ち上げる行為が困難になるなどの症状が見られますが、歩行障害は少ないです。

 

-なぜ発生するのか-

主な発生原因としては腰背部への持続的な負荷による筋の疲労や,代謝産物の蓄積による硬さの生成、慢性的な炎症によって脊髄神経の後枝に対する阻血の影響が出現するなどの原因があります。

 

-どういう姿勢や動作で起こりやすいのか-

猫背姿勢の人は腰部にストレスしやすいです。

その場合腰背部の筋肉に伸張ストレスが常に

かかりやすいので発症しやすいといわれています。

次にご覧いただく図が腰部にかかるストレスを動作別にまとめたものです。

この図を見て分かる通り、立っているよりも座っていることの方が腰部にストレスがかかっていることが分かり、そこに猫背が加わると、さらにストレスが強くなることが分かります。

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-誰でも出来る!? 腰痛防止エクササイズ厳選 3選!-

猫背や、重労働な仕事などで不良姿勢をとってしまうこともあると思います。

筋・筋膜性腰痛を防止するためには不良姿勢による腰部にかかるストレスを逃がすことが効果的な方法であるといわれています。よってこれから自宅でも出来る体幹トレーニングをお伝えします。

 

【サイドブリッジ】

方法:横向きの状態で床に肘をつきお尻を持ち上げます。体が正面から見て一直線上になるようにしましょう。呼吸は止めないように注意します。

強化部位:外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋・中殿筋・小殿筋 など

回数:10秒×3セット(目安)

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【スクワット】

方法:胸を張った状態で体を倒します。その時にお尻を後ろに突き出すように膝も同時に曲げます。内股やがに股に注意してください。呼吸は止めないようにするとよいでしょう。

強化部位:大腿四頭筋、ハムストリングス、脊柱起立筋

回数:10回×3セット

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【オンエルボー】

方法:バランスボールの上に肘をついて体を一直線上に保ちます。一方へ曲がったり、ふらついたりしないように注意してください。ふらつきが強く、うまく支持が出来ない方はボールがなくても大丈夫です。

強化部位:腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋・脊柱起立筋

回数:10秒×3セット

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―まとめ―

腰痛から身を守る方法はたくさんありますが、一番よくないのは寝ていることだといわれています。これは科学的にも証明されていることから、急性期の症状ではない限り、運動を行うべきであるとの考えが多いです。

皆さんもこのような方法で是非試してみてください!

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者monsutoro 00:04 | コメントをどうぞ

試合前のウォーミングアップの設定方法について

-ウォーミングアップのやり方は様々!?-

前回の記事でもお伝えしましたが、ウォーミングアップのやり方はバリエーションが多く、方法は人によってかなり差があります。しかし、何でもよいというわけでもありません。効果的にパフォーマンスを上げるための条件はいくつか存在します。今回はそんな条件の設定方法をお伝えしていこうと思います。

 

-ウォーミングアップに必要な時間とは-

様々な方が研究で、このテーマについて議論されています。いくつかの研究を合わせてみていくと、おおよそ15分~20分がパフォーマンス向上にはよいとされています。

 

-やりすぎがパフォーマンス低下につながる理由?-

ウォーミンギアップをやりすぎるとパフォーマンスは低下すると、いくつかの研究ではいわれています。この理由は筋温に関係があります。一般的に筋温が40℃を越えるとパフォーマンスは低下する傾向にあるとされています。そのため、35~40℃がパフォーマンス発揮にはよいと報告している研究もあります。測りながらアップをすることは難しいですが、時間では15分が参考の目安となったようです。

 

-時期を問わず15~20分であるべきなのか?-

先ほどの内容から疑問に思う人も少なくはないと思いますが、季節に関係なく、アップの時間は一定であべきかどうかという疑問について答えはNoです。これも研究により報告されている内容になっており、夏は筋温が上昇しやすく、冬は上昇しにくい特徴があるようです。そのため、夏では20分までが良いとされ、冬は30分間行うとよいといわれています。

 

-冬季はアップ後のウォーマー着用はありか-

冬季ではアップ後にウォーマーを着用することで、何もしないでいてもアップによる効果が60分程度続くとされている報告があります。逆にウォーマーを着用しないで60分放置するとパフォーマンスが低下するという報告もあります。現場でいわれている「体を冷やすな」という発言は正しいことが分かりますね。

-静的なストレッチは有効かどうか-

試合前の長座体前屈のような持続的な静的収縮によるストレッチングはパフォーマンスを低下させるという報告があります。よって試合前には行わない方がよいといえるでしょう。

 

今回は以上となります。

次回は子供や高齢者など対象別のウォーミングアップの解説を行いたいと思います

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カテゴリー: ウォーミングアップ | 投稿者monsutoro 23:32 | コメントをどうぞ