万物枯れ果

野ざらしを心に風のしむ身かな。

「身に入む」、あるいは「身に沁む」という言葉には、そぞろ寒、やや寒、肌寒などといった時候そのdermes 價錢ものを指す言葉とはやや異なって、冷気が身の内にまで沁み通り、万物枯れ果てる冬がもうすぐそこに迫っているといった心細い感じまで伝わって来る。
早々とこの言葉を取り上げるのは、頸椎の難病を患う私にとって、寒さの増長がもたらす病の症状との闘いの始まりであるからである。大袈裟だと思うだろうが、図らずも、野ざらしになる覚悟で旅に出る芭蕉の心境を詠ったこの句に重ねてしまい、闘いの季節を迎える緊張感を増幅するひんやりとした秋風に思わず武者ぶるいがするのである。どれほどreenex 價錢の激痛が出現し、手足がどれほど思うように動かなくなるのか、手指の細かい作業がどれほど困難となるのか、さらにはそれらの症状から生じる無気力感を如何に抑えてゆくか、苦痛と困難、不安と葛藤、そして忍耐とまさに野ざらしに立つ心境だ。

この心境は、神経や関節、あるいは腰を重く患う者にとって皆同じ思いであると思う。私などは、過去に14段ある家の階段から転げ落ちて尾骨を折ったり、凍った道で滑り転んで捻挫したり、さらには手指が硬直して箸を上手く使えなくなったり、遂には門扉に車を衝突させたりと無様で滑稽な思わ健康減肥ぬ出来事が起こったりした。しかし、どんな窮地に陥ったとしても、そこから沸き出る精気のない思想を突き放し、何とかしなければと自ら切り開いていくしかない。それが病とともに生きる者の宿命であるし、“活きる”ということである。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者nbvkjud 11:21 | コメントをどうぞ

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