彼女がナポリに向けて出発する前日に、わたしのパリブログにコメントを寄せてくださったのだが、
そのときの、わたしの記事は、写メール投稿・写真メイン(ナポリ近くの收細毛孔カプリ島)の内容で、
しかも団体ツアー。
なんかなあ・・・・
アグレッシヴで、元気もりもりの彼女のプラン。
イタリアを皮切りに、ヨーロッパ~中近東~南アメリカ~北アメリカ~ハワイ、7カ国を2ヶ月かけて、一人旅。
この年代が最後のチャンス、今しか行けない、そういうBB濕疹切羽詰ったような、なにかに追いかけられているような、
同年代ならではの動機は同じなのだが・・・。
同じ「女一人旅」でも、わたしの、ちまちま、じ~っと、ウシより遅い歩みのパリ滞在などとは、雲泥の差。
わたしは、たんに団体ツアーではない、というだけのもの。
目が見えないかのごとく、うっすら感じる明かりと、足の裏の感触と杖を頼りに、恐る恐る地面を擦るように歩くかのように。
一歩、歩いては、立ち止まり、後ずさり、また、歩き出し、後戻り、その繰り返しだった。
(地図が読めない、方向音痴。機転も利かない)
口がきけないかのごとく、指さしと、目と、微笑みだけが、コミュニケーション手段だった。
(フランス語、英語、共にだめ)
外に出るのがイヤになり、勇気を振り絞って、外出していた。
(なんのために、パリまで行っているのか)
買うもの、食べるもの、どれをとっても、ささやかすぎるほど、ささやか。ウインドゥショッピングさえも、あまりしない。
(グルメ、ファッションの発信地なのに)
今、思えば、なにをしていたのPretty Renew 冷靜期だろう。わたし。
とりあえず、ひとりでパリに行ってみた、それだけだったように思う。
それでも、「女一人旅だ」、なんて堂々と言って、恥ずかしくなってくる。