<テニス:イタリア国際>◇13日◇ローマ◇男子シングルス1回戦
世界46位の杉田祐一(29=三菱電機)が、なかなか不調から抜け出せない。1回戦で、同59位のR・ハリソン(米国)に6-7、3-6で敗退。これで、2月のドバイ選手権でベスト8に入ったのを最後に、8大会連続で初戦敗退と「迷走じゃないけど、ちょっと抜け出せない感覚がある」。この日も、チャンスでフォアハンドがことごとく安定感を欠き「明らかに狂っている。メンタル的なものもある」と打ち明けた。
「開き直りたい自分もいる」と言うが、それも「なかなかエネルギーが出てこない」。ただ、弱みを見せて、他の選手につけ込まれるのもプロとしては失格だ。だから努めて「平静を装うしかない」。
昨年7月に、トルコのアンタルヤ・オープンで、日本男子3人目のツアー優勝を飾った。錦織圭(28)が右手首のけがで離脱する中、エースとして日本を引っ張ってきた。しかし、それが信じられないほどの不調だが「今の方が優勝した時よりも大事な時期」と、しっかりと向き合う気構えだ。