「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13~20日/クレーコート)の5日目、3回戦で錦織圭(日本/日清食品)がフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と対戦。6-1、6-2のストレートで完勝し、ベスト8進出を決めた。勝利した錦織は準々決勝で、先週敗れたばかりのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
コールシュライバーとは2016年の「全豪オープン」で1度対戦しており、そのときは錦織がストレートで勝利しており、これで2勝0敗とした。
第1セット、錦織は第4ゲームをラブゲームでブレークすると、第6ゲームでもブレークしてリードを広げた。一方のコールシュライバーは焦りからかミスも多く、錦織に翻弄されていた。そして第7ゲームもしっかりとキープして第3ゲームから5ゲーム連取で第1セットを6-1で先取した。
続く第2セットになっても錦織は落ち着き、そして調子良くプレーを進めた。コールシュライバーも攻め方を変えてくるなどしたが、錦織は2度のブレークポイントをどちらもしのぎきって、第2セットを6-2で連取した。
この試合を通して、錦織は14本のウィナーを決め、アンフォーストエラーは10本。対するコールシュライバーは7本のウィナーと16本のアンフォーストエラーという、数字で見ても大きな差の出た結果となった。
そしてベスト8に進出した錦織が準々決勝で戦うのはジョコビッチ。過去の対戦成績は2勝12敗となっていて、直近の試合は記憶にも新しい10日前の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」1回戦。このときは5-7、4-6のストレートで敗れており、11連敗目となった。今日の調子の良さを継続していき、ジョコビッチへのリベンジを果たせるのか、期待がかかる。