ナダルは今大会で5年ぶり8度目の優勝。ズベレフは昨年に続いての連覇とはならなかった。
第1セット、第1ゲームでズベレフがブレークに成功するも、そこからはナダルが6ゲームを連取し、ナダルが6-1で第1セットを先取。ズベレフは自身のサービスゲームを1度もキープすることができず、やはりナダルが圧勝かと思われた。
しかし第2セットになると、今度はズベレフがナダルを圧倒し始める。第1ゲームでズベレフはこの試合初めてとなるキープに成功すると、そこから5ゲームを連取。第6ゲームをナダルにキープされるも、続く第7ゲームをキープし、第2セットは6-1でズベレフが奪った。
ズベレフは、これまでナダルとクレーコートで2回対戦しているが、1度もセットを奪うことができておらず、これが初となった。
そして迎えた第3セット、第2セットを奪ったズベレフがその勢いのままに第1ゲームをブレークする。そしてお互いにキープし合った後の第5ゲーム、1ポイントをナダルが奪った後に雨のために約10分の試合中断となった。そして第5ゲームをナダルがキープした後、再び雨脚が強くなり、今度は約50分の中断となった。
この試合中断の後、流れはナダルのものとなった。第6ゲームをナダルがブレークバックしてゲームカウントをイーブンとすると、第8ゲームでもブレークに成功して1ブレークアップとすると、結果的に5ゲーム連取で6-3で奪い、優勝を決めた。
試合後のセレモニーでズベレフは「ラファ(ナダル)、あなたは素晴らしいチャンピオンだ。そして今夜、それを証明したよ」とナダルを賞賛した。
また、ナダルは「今日の試合は非常に困難なものだった。ほんの少しの差で優勝することができた」とズベレフの健闘を褒め称えた。
ナダルは今回の優勝により、最新の世界ランキングで1位に返り咲くことが決定した。