イタリア・ローマで開催された「BNLイタリア国際」(WTAプレミア5/5月14~20日/賞金総額335万1720ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で、前年度覇者のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-0 6-4で倒し、タイトル防衛に成功した。
「私は試合を通して相手を圧倒した」とスビトリーナは言った。昨年の決勝同様、ハレプは故障に煩わされているように見えた。
ハレプは第2セット2-3となったときに、背中の問題らしきもののためコート上にトレーナーを呼び、それから治療のため少しの間、コートの外に出た。
「体(の筋肉)が固くなりすぎて、ラリーで粘り抜けなかった」とハレプは言った。
昨年のハレプは決勝で足首をひねり、1セットのリードを失ってスビトリーナに逆転負けしていた。
しかし今年のスビトリーナは、わずか67分で終わったこの決勝を通し、一度もブレークポイントに直面しなかった。
ハレプは自分の体の問題は、前日の準決勝でマリア・シャラポワ(ロシア)に対して演じた長い3セットマッチの結果生じたのだと説明した。ハレプは準決勝に進出したことによって、すでに世界1位の座をあと1週間確保していた。
グランドスラム大会でまだ一度も準々決勝より先に勝ち進んだことがないスビトリーナは、フレンチ・オープンに向けての予想をためらった。
「グランドスラム大会では、ことは非常に難しくなる」とスビトリーナはコメントした。
「でも間違いなく、私はよい調子の波に乗ってロラン・ギャロスに臨むわ」(C)AP(テニスマガジン)